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中国地方の度重なる洪水の被害を防ぎ地域を災害から守るため、各地でダムの建設や河川改修など治水対策を進めています。 |
平成のおろち退治、斐伊川の治水計画 |
斐伊川は、全国的にもまれな天井川となっており、相次ぐ洪水の来襲に悩まされています。昭和47年の豪雨では破堤寸前の危険な状態になり、宍道湖の増水により松江市市街地や出雲空港などの約70km2が1週間以上にわたって浸水し、2万戸を超える家屋が浸水するなど、甚大な被害をもたらしました。
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斐伊川放水路事業 |
斐伊川放水路事業は、上流ダムで洪水流を調節した計画高水流量4500m3/sのうち、2000m3/sを斐伊川本川中流部左岸から放水路を開削して分流し神戸川に合流させるものです。 |
大橋川の改修 |
大橋川については、宍道湖の排水能力を高め、松江市の市街地や簸川平野等を洪水から防御するために築堤、堀削を行うとともに、大橋川呑口部や中流部の狭窄部を拡幅します。 |
斐伊川水系のダム事業 |
治水対策はもとより、新たに水資源開発を行う志津見ダム及び尾原ダム建設事業を促進しています。 |
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太田川における高潮対策事業は、昭和54年から着手し、下流から事業を進捗していましたが、事業半ばの平成3年9月の台風19号に際しては既往最高潮位(TP2.91m)を記録し、太田川河口部は未曾有の災害を被りました。そこで順次下流から施工していた高潮堤防整備(計画高潮位TP4.4m)を再度災害防止のため暫定堤防高(TP3.4m)で施工するものとし、平成10年度末現在で施工延長6,845m(延長による進捗率76%)が完成していたため、平成11年9月台風18号来襲時には平成3年とほぼ同様の潮位(TP2.74m)を記録したにもかかわらず、浸水面積・戸数とも大幅に減少しました。今後も高潮対策を計画的に進めます。
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