(3)老朽化対策とは

@老朽化対策とは

高度成長期に集中して建設された多くの橋梁等の道路構造物の高齢化が急速に進んでいく状況であり、一部の施設で老朽化による変状が散見され始めました。

一方、多くの道路構造物を管理している地方公共団体においては、これらの対策を推進することが重要なものの、技術、資金、人材不足等の課題を抱えています。

このため大切な資産である道路ストック(=資産)を長く大事に保全するとともに、安全で安心な道路機能の確保や構造物のライフサイクルコストの縮減等を図るため、定期的な点検により早期に損傷を発見し、対策を実施します。

A老朽化のメカニズム

橋の代表的な損傷には、橋の三大損傷とされる「塩害」「アルカリ骨材反応」「疲労」があり、放置することにより劣化が進み、橋の安全性に影響を及ぼす劣化要因となります。この他にも、雨水による鋼材の腐食や凍害・中性化が原因となるコンクリートの剥離など、さまざまな損傷原因があり、その原因に即した対応が必要なため定期的なメンテナンスが必要となります。

架設後50年以上が経過し架け替えに至った事例

厚東川大橋や新寿橋では、老朽化対策と耐震性向上のため、大規模な架け替え工事を行いました。

B長寿命化計画

メンテナンスサイクルの構築
安全安心を確保するため、点検診断措置記録→(次の点検)というメンテナンスサイクルを通じて、長寿命化計画※等の内容を充実し、予防的な保全を効率的、効果的に進めます。

橋梁のイメージ

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