【2】地震災害に強いまちをめざして■■■ 呉市は、かって東洋一の軍港として世界最大の戦艦「大和」を建造し、戦前には人口40万人を抱え、戦後は造船業を中心とする港湾都市として発展してきました。広島県南部に位置する人口25万人余の風光明媚な都市です。 その様な都市の歴史的な発展状況から、三方山に囲まれた要塞のような地形に急速な都市化が進み、その結果山の中腹まで民家が張り付いております。 また、土質が風化花崗岩であることから災害に対しては脆弱な都市形態にあります。 まだ、記憶に新しいところではありますが、平成13年3月24日芸予地震が発生し、本市でも多くの住宅被害をもたらしました。 その教訓を基に、平成14年度より「木造住宅耐震診断事業」を開始し、無料で耐震診断を行っています。また、平成17年11月からは、「木造住宅耐震改修助成事業」を発足させ、上限30万円ではありますが改修補助に取り組んでいます。 平成16年9月には住宅金融公庫中国支店と「災害の予防及び住宅復興に向けた協力に係わる基本協定」を締結し、それに基づき建築物防災週間の上期には「市民向け耐震セミナー」を下期には「工務店向けの耐震改修セミナー」を共催し、広く市民に対してP・Rを行っています。 耐震改修助成事業につきましては、一定の講習を受けた市内業者の「登録工務店制度」をとっており、昨今の悪質リフォーム対策を兼ねた制度にしています。 国土交通省におきましては、平成18年度を「耐震元年」を位置づけ、今後10年間で建築物の耐震化率90%を目指しています。 地震は何時どこで起きるか分かりません。全国的な「耐震化」の取り組みが、重要と感じています。
今後、市民や業者等また行政とのネットワーク化を構築し、「地震災に強いまちづくり」をめざして努力して行くつもりです。 |