【2】しまねの下水道について■■■

島根県の下水道は昭和56年、一級水系斐伊川下流部の宍道湖、中海周辺の4市6町(当時)を宍道湖流域下水道として県下ではじめて供用開始となりました。そのときの全国の下水道普及率は30%弱という状況でした。

あれから25年がたち平成17年度末現在、供用市町数・処理区数は21市町村中16市町40処理区となっています。

しかし、下水道普及率は平成17年度末で34.2%、汚水処理人口普及率は60.8%と全国平均に比べまだまだ低い状況にあります。

県では、生活環境の改善や水環境の保全を図るため、6年度、平成11年度に整備構想を策定しました。平成17度末には、より一層の整備と促進を図るため「県民誰でもが快適に暮らせる生活環境づくり」、「水環境の保全と再生」、循環型社会への貢献」を理念とする新たな構想として「汚水処理施設整備構想」を策定したところです。

この構想では、県内全域における汚水処理施設の計画的な整備を行うことによって、汚水処理人口普及率を平成22年度末72%とすることとしています。

今後は市町村や地域で生活する県民の皆さんと協働しながら快適な住環境と、地域でできる国土の保全となる良好な水環境の実現のため整備の推進に取り組んでいきます。

昭和56年、最初に処理を開始した松江市では、松江城を取り囲む水郷松江のシンボルである堀川周辺の下水道整備が進み、また宍道湖水の導水や、公民館活動などの市民の水質浄化に対する熱心な取り組みにより堀川の水質が大きく改善され、平成9年から始まった堀川を一巡する遊覧船も就航し、今では年間31万人を超える乗船客があり松江市の観光の目玉と
なっています。是非訪れてみてください。


【島根県土木部下水道推進課 野津達】
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