【3】「官民一体の定住支援」■■■
   〜UIターン希望者を対象とした住宅相談窓口の開設〜

本県では、活力ある住みよい島根を実現するため、定住対策を重要課題と位置付け、かねてよりUIターンの呼びかけや支援等に取り組んできました。

平成17年3月には、知事名で県外在住の本県出身者へUターンを呼びかける「知事からの手紙」の送付と併せてUターンに関するアンケートを行っておりますが、その結果「職業」や「農業」と並んで「住居」が関心の高い項目であることが分かりました。このような「住居」への関心の高さは、故郷とはいえ、県内の現在の住宅事情に不案内な県外在住者の「誰に住まいの相談をすれば良いのか分からない」という不安を反映した結果であるように思われます。

このため、本県では去る6月20日、全国に先がけて県内の建築・宅建業関係団体と「UIターン希望者に対する住宅相談に関する協定」を結び、UIターン希望者の住まいづくり・住まいさがしを支援する「しまねUIターン住宅相談員制度」をスタートさせました。この制度は、各団体との連携・協力の下、UIターン希望者を対象とした住宅相談窓口を開設し、登録を受けた相談員が無料で住宅相談に応じるものです。

本制度により、UIターン希望者は、地域の実情に精通した住宅相談員に土地・住宅物件情報の入手や、新築・リフォームといった住まいに関わる様々な相談をすることが可能となり、相談者の多様なニーズに応じた住まいづくり・住まいさがしがよりスムーズになると考えられます。

このように、相談窓口の設置という形で「官」と「民」が一体となってUIターン希望者の定住支援を行うのは、全国的にも初めての試みであり、全国有数の過疎県として内容の充実を図っていくとともに、既存の制度や関係部局と連携しながら、より一層の定住促進に努めていきたいと思います。

□ しまねUIターン住宅相談員制度ホームページ「ゆーあいしまね」
(URL)http://ui-shimane.jp

【島根県土木部建築住宅課長 片山耕治】
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