【6】景観に関する講演会の開催について■■■

景観に対する認識を深めること目的として『景観に関する講演会』(主催:中国地方都市美協議会・中国地方整備局)を8月30日、広島市中区の鯉城会館で開催しました。

今回の講演会は、都市景観行政の推進に積極的な市町村で組織する中国地方都市美協議会と中国地方整備局が共同で開催したもので、中国地方の行政関係者約100名の参加のもと、東京大学アジア生物資源環境センターから堀繁先生をお招きし『景観形成の基礎理論』をテーマに、景観の基本的な理論について、ご講演いただきました。

講演では、『景観とは見ることによって得られる視覚像であり、街並みや橋を私たちが見ることが景観である』といった景観の概念に関することや『良い景観とは、他のものに邪魔されずに、程よい大きさで見えることである』といった景観整備のポイントについて、スライドで具体的な事例を紹介しながら、身振り手振りを交えて分かりやすく説明していただきました。
景観は、好みやセンスといった主観的な問題だけで捉えるのではなく、景観の論理体系を理解する必要があるという先生の興味深い話しに、参加者は、皆真剣な表情で聞き入っていました。

また、続いて、広島市の高原都市デザイン担当課長により「広島市の魅力ある景観形成に向けて」と題して、広島市の良好な景観形成に向けた取組事例を発表していただきました。広島市では、平成16年に策定した「広島市の魅力ある風景づくり基本計画」に基づき景観整備を進めているということでした。

建政部では、中国地方での景観法の普及に向けた取組として、景観に関する課題や施策の検討等をする場として、平成16年に『中国地方都市美協議会』に研究会を設け、毎年、意見交換会、勉強会を行っています。
今回は講演会でしたが、今後も引き続き同研究会を活用し、景観法普及に向け活動していく予定ですので、まだ中国地方都市美協議会の会員になっていない地方公共団体は、協議会に加入されることを期待いたします。

【計画・建設産業課 計画・景観係長 錦織(内線6134)】
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