【2】住み良さ日本一の元気県づくり■■■

私の所属する総合政策局は、県づくりの将来像を描きながら、それに向けた諸政策の総合調整を行う部署です。地域間競争の時代の中で、山口県の持つ長所を生かしながら、県民の皆様に満足していただける、全国に誇れる県づくりを進めていくことが、今求められています。

私は、山口県に生まれ育ちましたが、私が感じる山口県の良さといえば、やはり温暖な気候と緑豊かな自然、日本海と瀬戸内海の2つの海からとれる新鮮な魚介類をはじめとした食の恵み、さらに、思い立ったらゴルフやテニス、マリンスポーツなどが手軽に、また安価にできる生活環境などです。

こうした「住み良さ」は、多くの県民が感じておられ、県政世論調査では、87%の方が、山口県は住み良い県だと回答しておられます。

本県の長所である、この住み良さを、市町や県民の皆様との共通理解のもとにさらに高めていくため、県では、昨年10月、「安全」「居住環境」「健康と福祉」「子育て・人づくり」「働く環境」の5分野について、全国比較ができる56の指標を、「やまぐち住み良さ指標」として公表しました。

県民生活のあらゆる分野でバランスのとれた「住み良さ日本一の山口県」をめざして、行政や企業・民間団体も参加した全県的な推進体制を整備し、優れているものは維持し、十分でないものはランクアップを図っていく取組を、市町、県民の皆様と一体となって進めていくこととしています。

また、県政運営の総合的指針である「やまぐち未来デザイン21」の第五次実行計画においても、「住み良さ日本一の元気県づくり」を基本理念に掲げ、「くらしの安心・安全」や「次世代の健やかな育成」など、住み良さの向上につながる27のプロジェクトと66の重点事業を着実に推進することとしています。

山口県では、今年11月3日から12日までの10日間、我が国最大の文化の祭典である国民文化祭を開催します。
「やまぐち発 心ときめく文化維新」を大会テーマに、県民手づくりのミュージカルをはじめ、子供たちの夢やアイディアを文化芸術で表現する全国初の「子供夢プロジェクト」等、県内各地で100を超えるフェスティバル、イベントを実施します。

山口県は、5年前の2001年にジャパンエキスポ「山口きらら博」を開催し、県民パワーの発揮によって大成功をおさめました。それから5年後になる今年、国民文化祭を開催し、さらに5年後の2011年には「やまぐち国体」の開催を予定しています。

私たちは、地域の住み良さや元気を伸ばしていくのは、県民の皆様一人ひとりの「県民力」であり「地域力」であると考えており、こうした全国的なイベントを通じて、まさにホップ・ステップ・ジャンプで、「県民力」「地域力」の発揮による、元気で存在感のある県づくりを進めていきたい
と考えています。

地域の団体、学校、企業、ボランティアなど、県民総参加の「山口県まるごと国民文化祭」として、全国に元気を発信し、また、来県される皆様をおもてなししたいと考えていますので、この機会に、ぜひ多くの方々に山口県を訪れていただきますようお願いします。

【山口県総合政策局政策企画課長 斉藤保夫】
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