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中国地方まち・すまいづくりメールマガジン
【第43号:平成21年6月4日】

◇◇中国地方整備局建政部◇◇

このメールマガジンは、中国地方における都市・住宅行政に関わる情報を、
お世話になっております地方公共団体等の皆様にお送りしております。
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■■目次■■


《まちづくり月間特集》

【1】6月1日は「景観の日」、6月は「まちづくり月間」


【2】都市景観大賞について

 ◇真庭市 勝山町町並み保存地区が「美しいまちなみ大賞」に決定◇
■■中国地方の受賞地区からのコメント■■
 ◇妙〜に、とってもうれしい!
 【かつやま町並み保存事業を応援する会 会長 行藤公典】
 ◇自分たちが楽しいことをやる
 【真庭市都市住宅課 上級主事 村松 諭】
 
【3】まちづくり功労者表彰について

■■中国地方の受賞地域からのコメント■■
 ◇住民主導のまちづくり
 【NPO法人下松駅前まちづくりセンター 理事長 田中】
 ◇社会福祉法人安芸の郷の取り組み
 【社会福祉法人安芸の郷 理事長 遊川】
 ◇コミュニティリーダーひゅーるぽんの取り組み
 【NPO法人コミュニティリーダーひゅーるぽん スタッフ 松尾】

【4】第4回まち交大賞について

 ◇「浜田駅周辺地区」(島根県浜田市)と「広兼金口地区」(広島県東広
 島市)が「テーマ賞」に決定◇
■■中国地方の受賞地域からのコメント■■
 ◇広兼金口地区のまちづくりについて
 【東広島市都市部都市整備課 主任技師 水脇 剛司】
 ◇浜田駅南北の一体性を高め、賑わいと魅力あるまちづくり
 【島根県浜田市建設部建設企画課 駅北開発係長 三浦 新悟】


《景観づくり紹介コーナー》

【5】旧宇部銀行の再生による美しいまちづくり



《整備局からのお知らせ》

【6】「新たな公」によるコミュニティ創生支援モデル事業に中国地方から
  12団体が選定されました


【7】住宅・建築関連先導技術開発助成事業の採択について


【8】高齢者の居住の安定確保に関する法律の改正について


【9】「新・中国地方下水道ビジョン(案)」の意見募集について



《募集について》

【10】「タイムシェア型住宅供給の促進」の提案募集について


【11】「住宅・建築物省エネ改修推進事業」の提案募集について


【12】「マンション等安心居住推進事業」の提案募集について



《地方公共団体等からのお知らせ》

【13】広島駅新幹線口地区のまちづくりが本格的に始動


【14】LRT都市サミットの開催について


【15】大田浄化センター通水について


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【1】6月1日は「景観の日」、6月は「まちづくり月間」■■■

【計画・建設産業課 計画調整第一係長 西山(内線6131)】

「景観の日」は、景観法の全面施行日である平成17年6月1日に開催された
「日本の景観を良くする国民大会」において、「毎年6月1日を景観の日と
することを提唱するとともに、今後、引き続き美しく風格のある景観づく
りを国民運動として推進する。」などの大会決議がなされたことなどを受
け、景観法を所管する国土交通省、農林水産省及び環境省において、同法
の基本理念の普及、良好な景観形成に関する国民の意識啓発などを目的と
して、平成18年4月に制定したものです。

「まちづくり月間」は、住民の積極的な参画のもとに創意と工夫を活かし
たまちづくりを推進することを目的として、昭和58年度から毎年6月を「ま
ちづくり月間」と定め、まちづくりについて住民の理解と協力を得るため、
都道府県、市町村、関連団体の協力を得て、様々な広報活動や行事の開催
等、まちづくりに関する啓発活動を幅広く実施するものです。
※昭和43年6月15日に現在のまちづくりの根幹となる「新都市計画法」及び
「改正建築基準法」が公布されたことから6月としています。

本年は、「景観の日」であり、「まちづくり月間」の初日でもある6月1日
に良好な景観形成を国民運動として展開するとともに、住民の積極的な参
画のもとに創意と工夫を活かしたまちづくりを推進することを目的として
ニッショーホール(東京都港区)において「日本の景観とまちづくりを考
える全国大会」を開催いたしました。

「日本の景観とまちづくりを考える全国大会」において、表彰された中国
地方の方々について、《まちづくり月間特集》としてご紹介いたします。
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【2】平成21年度「都市景観大賞」■■■

  ◇真庭市 勝山町町並み保存地区が「美しいまちなみ大賞」に決定◇
【計画・建設産業課 計画・景観係長 佐々木(内線6134)】

平成21年度の都市景観大賞「美しいまちなみ賞」の大賞に、岡山県真庭
市の「真庭市 勝山町町並み保存地区」が選ばれました。(受賞者:真庭
市、かつやま町並み保存事業を応援する会)

都市景観大賞「美しいまちなみ賞」は、平成13年度から開始された表彰で
あり、美しいまちなみを創り、育てるために、行政と民間が協力し、ハー
ドとソフトの両面を含めた総合的な取り組みが行われている地区を全国か
ら募集し、その中でも特に優れた地区について表彰を行い、広く国民に紹
介していくことにより、より良い都市空間の形成を目指すもので、今年度
で9年目を迎えます。
審査では、応募図書等をもとに、まちなみの整備や維持・保全に関する活
動の新規性、独創性、模範生等のほか、都市・地域再生や観光交流の面で
のアピール性等を審査し、賞を選定しています。

真庭市 勝山町町並み保存地区の受賞は、整備された町並みについて、観
光客が楽しむだけでなく、住民自らの生活を楽しむという高い見識と洗練
された美学をもってまちづくりに取り組まれており、歴史的な町並みに住
民の生活が馴染んでいる様子を強く伺うことができること。歴史と現在が
融合している町として魅力的であり、生活感のある街づくりを行っておら
れることが高く評価されました。

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.mlit.go.jp/report/press/city10_hh_000031.html


■■中国地方の受賞地区からのコメント■■
  ◇妙〜に、とってもうれしい!■■
【かつやま町並み保存事業を応援する会 会長 行藤公典】

私たちの会では発足当初から年1回他の町並みの研修旅行をしている。参
加は誰でもOK、最近では毎回大型バスが満杯になる盛況ぶりだ。先方のま
ちづくり団体との交流の後、町の案内を受ける。
竹原(広島県)に行った折の事、電線の地中化が済んだ晴れやかな町並み
を見た時「電線の有る方が生活観あるよなー。」などと負け惜しみの様な
事を言った覚えがある。頭の上を縦横無尽に走る電線はこの田舎町勝山の
閉塞観そのものを演出していた。今回の電線の地中化、道路の美装化は地
域住民の生活環境はもちろん、精神衛生上も計り知れない恩恵を与えてく
れる事は間違いない。さて、舞台は出来上がりどんな楽しい演出をしよう
かとみんなで飲みながら考える。この賞の審査講評を読んだ会員全員が、
こんなにすばらしいお褒めの文章を頂いた事に胸が一杯になりました。本
当に有難うございました。


  ◇自分たちが楽しいことをやる■■
【真庭市都市住宅課 上級主事 村松 諭】

この度、真庭市の「勝山町並み保存地区」が、都市景観大賞「美しいまち
なみ大賞」を受賞することになりました。受賞に際し、お世話になった方
々にはこの場をお借りしてお礼申し上げます。
さて、同地区では昭和60年に岡山県の第1号として「町並み保存地区」の
指定を受け、平成8年に地元の住民により「かつやま町並み保存事業を応
援する会」が発足し、「住民自らの発案で行政を動かすような運動でなけ
れば、長続きはしない」という考えのもと、毎日の暮らしの中から楽しい
ことをみつけるまちづくりをコンセプトに活動しています。
また、まちづくり交付金事業(平成16年度〜平成20年度)により電線類の
地中化、散策道の美装化等を行いました。町並みには新たな勝山のシンボ
ルとなっている「のれん」が掛けられており、色鮮やかにのんびりとした
城下町勝山を演出し、かつての風情を一層引立てています。
この受賞を機に、全国から多くの皆様がお越しいただくことを期待してお
ります。

《真庭市については、次のホームページをご参照ください》
 http://www.city.maniwa.lg.jp/webapps/www/kanko/index.jsp
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【3】まちづくり功労者表彰について■■■

【都市・住宅整備課 企画調査係長 神田(内線6165)】

第27回「まちづくり月間」まちづくり功労者として、全国で42団体が受賞
し、中国地方からは、NPO法人下松駅前まちづくりセンター、社会福祉法
人安芸の郷、NPO法人コミュニティリーダーひゅーるぽんの3団体が受賞さ
れました。まちづくり功労者表彰は、魅力あるまちづくりの推進につとめ、
特に著しい功績のあった個人又は団体(地方公共団体を含む)にまちづく
り功労者として、まちづくり月間中央行事において、国土交通大臣より表
彰状を贈呈するものです。

NPO法人下松駅前まちづくりセンター(山口県下松市)は、
中心市街地の活性化のための事業に計画段階から参画し、建築物等の協調
化や共同化を行い、公共・公益的施設の拡充要望を提出するとともに、事
業完了後も様々な調査やイベントを実施するなど、住民主導のまちづくり
に大いに貢献されました。

社会福祉法人安芸の郷(広島県広島市)は、
屋上のほぼ全面をブルーベリーで緑化し、雨水を貯めて水やりに利用でき
る省CO2などに配慮した授産施設を整備しました。また、屋上で栽培する
ブルーベリーを活用して、施設利用者や地域住民を対象とした体験学習等
を実施し、地域の賑わいの創出などに貢献されました。

NPO法人コミュニティリーダーひゅーるぽん(広島県広島市)は、
屋上の全面を芝で緑化し、外壁化粧板に地元の間伐材を使用した省CO2な
どに配慮した授産施設を、地元企業の協力とボランティアの参加により整
備をしました。また、施設内に設けたカフェやギャラリーを一般に開放す
るなど、地域住民の憩いの場の創出に貢献されました。

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.mlit.go.jp/report/press/city05_hh_000016.html


■■中国地方の受賞地域からのコメント■■
  ◇住民主導のまちづくり■■
【NPO法人下松駅前まちづくりセンター 理事長 田中】

この度、私共の法人が、平成21年度まちづくり月間国土交通大臣表彰を受
賞することとなりました。これは、長年にわたり、私共の活動に御理解・
御協力をいただいた、すべての皆様のおかげと深く感謝しております。
下松駅前地区は、都市基盤整備の遅れや高齢化の進行等により失った、中
心市街地としての活力を取り戻すことが課題とされていました。
私たちは、駅前にふさわしい都市機能と居住環境の整備を目指し、地区再
開発事業等を有効に活用して「まちづくりの申し合わせ事項」を作成し、
平成3年の第1期事業着手以来13年間にわたり、7期24棟の建物の協調化や
敷地及び建築物の共同化を推進しました。また、市街地再開発事業におい
ては、駅前地区の問題点を調査・研究するなど計画段階から参画するとと
もに、特に、公共・公益的施設である市民交流センターについては、多く
の市民に愛される施設を目指し、1,000名を超える署名を集めて拡充の要
望を行うなど「住民主導のまちづくり」活動を行ってきました。
こうしたハード事業の推進に加え、夏まつりや秋まつり等のイベントのほ
か、市民講座等のソフト事業も実施していますが、これらは、新しく生ま
れ変わったまちに、今やなくてはならないものとして定着していると自負
しております。
設立当初に始めた毎月の勉強会や定例会は、今では250回以上を数えまし
た。これからも、市の表玄関としてふさわしい魅力あるまちづくりに向け
て、住民主導の活動を続けてまいりたいと思います。


  ◇社会福祉法人安芸の郷の取り組み■■
【社会福祉法人安芸の郷 理事長 遊川】

当施設は1階平屋建て、地下1階の建物で、屋上緑化は開所と同時にブルー
ベリーを130本植えて栽培。また庭は楕円形の一周約85mの芝生の広場と広
いデッキがあり、各作業室、食堂のどこからでも自由に出入りできる移動
のバリアフリーを保証している。このような建物の機能と、授産施設の機
能を生かして、利用者、家族はもとより地域の人たちに広く開放してブル
ーベリーの収穫時期の真夏にまつりを開催し、摘みとり体験や模擬店、授
産製品販売、ステージ発表などを多数のボランティアの協力を得ながら開
催している。この他にも春と秋の小規模なフェアとクリスマス時期には夜
のコンサートも開催して地域とのふれあいを深めている。参加者も年々増
加。敷地内に植えた大小1100本の樹木も育っており、魅力ある建物の空間
と授産製品づくりを心がけ、施設と地域が交歓できる場として定着させた
いと願っている。

《社会福祉法人安芸の郷ホームページ》
 http://www.akinosato.or.jp/


  ◇コミュニティリーダーひゅーるぽんの取り組み■■
【NPO法人コミュニティリーダーひゅーるぽん スタッフ 松尾】

ひゅーるぽんは子どもたちの育ちの支援、障がいのある人の支援、まちづ
くりそしてボランティア育成を行っている団体です。その中で、18歳以上
の大人の障がいのある人が通う「ぽんぽん」では人や社会とつながりなが
ら、より豊かに、幸せに自分らしく生きていくことを大切にしています。
その手段として、花の苗づくり、アート活動、カフェの営業に取り組んで
います。
今回、国土交通大臣表彰をいただいた「ぽんぽん」の建物は、屋根全体に
芝生を敷き詰め、地元流域の間伐材、土壁、しっくいなど自然素材を使用
し、環境にやさしい構築物になっています。この「ぽんぽん」は、建築期
間中からたくさんの人々の協力により完成しました。建築士、大工、左官
などの職人さんとともに通所者、家族、ひゅーるぽんスタッフ、ボランテ
ィアが実際の作業に参加し、一緒に汗を流してつくりあげました。カフェ、
ギャラリー、土曜市(毎月第三土曜開催)、夏の夜市などのイベントは、
賑わいと安らぎのある地域の交流の場になっています。
今回の受賞を胸に刻み、今後も地域と一体となり、ぬくもりと幸せを生む
街づくり拠点として活動していきたいと考えています。

《NPO法人コミュニティリーダーひゅーるぽんホームページ》
 http://www.hullpong.jp
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【4】第4回まち交大賞について■■■

  ◇「浜田駅周辺地区」(島根県浜田市)と「広兼金口地区」(広島県
   東広島市)が「テーマ賞」に決定◇
【都市・住宅整備課 まちづくり事業係長 赤塚(内6178)】

まち交大賞が決定しました。中国地方からは島根県浜田市の「浜田駅周辺
地区」と広島県東広島市の「広兼金口地区」がまち交大賞の「テーマ賞」
を受賞しました。
まち交大賞は、都市再生整備計画において@まちづくりを推進するための
優れたテーマの設定、A提案事業を活用した画期的なまちづくりのアイデ
ア、B住民の意向の反映や参加の誘導などの計画策定のプロセスの3つの
観点から、優良な計画が策定された地区を対象として表彰し、関係者の栄
誉をたたえるとともに、受賞地区の事例を全国に幅広く紹介することで、
今後まちづくり交付金を活用したまちづくりが一層推進することを目的と
して実施するものです。
 
過去、第1回まち交大賞では、倉敷市「倉敷駅周辺地区」が「アイデア賞」
を、第2回まち交大賞では、倉吉市「倉吉打吹地区」が「プロセス賞」、昨
年度の第3回まち交大賞では、府中市「府中地区」が「アイデア賞」を受賞
しています。
 
なお、詳細については次のホームページをご参照下さい。
 http://www.mlit.go.jp/common/000039051.pdf

「まちづくり月間」の実施についてはこちら
 http://www.mlit.go.jp/report/press/city05_hh_000016.html


■■中国地方の受賞地域からのコメント■■
  ◇広兼金口地区のまちづくりについて
【東広島市都市部都市整備課 主任技師 水脇 剛司】

平成21年度に完成の福富ダムの建設により、町(まち)の中央部が水没し、
地域が分断されることから、道路アクセスや土地利用の問題など、市民生
活に与える影響が懸念されていました。
こうしたことから通学の安全性の確保と、町(まち)中心へのアクセスの向
上をはかるため、国道375バイパスを核とした道路整備を行いました。また、
水源地域の特色を活かした地域住民の憩いの場、多様な交流の場を創出す
るため「福富地域交流センター」を整備しました。
「福富地域交流センター」は公園(4.9ha)、デイキャンプ施設、イベント
ホール(900u)、展望広場等からなり、「道の駅」認定を取得しました。
この「道の駅」の名称を公募により「湖畔の里福富」に決定したこと、道の
駅内に整備する大型遊具の選定を地域の小学生が行ったこと(約1,000人を
対象としたアンケート)によって、地域の方に親しみのある、町(まち)に
溶け込んだ施設とすることができました。

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
《東広島市HP観光案内》
 http://www.city.higashihiroshima.hiroshima.jp/kanko/michi/index.html


  ◇浜田駅南北の一体性を高め、賑わいと魅力あるまちづくり
【島根県浜田市建設部建設企画課 駅北開発係長 三浦 新悟】
 
浜田医療センターが浜田駅北側へ移転新築が決定し、事業がスタートしま
した。
浜田駅南北を連絡する自由通路と島根県内初のJR浜田駅の橋上化工事が
完了し、平成21年6月6日に供用開始の運びとなりました。このことにより、
歩行者は浜田駅南北を自由に往来することができるようになり、駅南北の
一体化に一歩近づきました。今後、提案事業による駅舎整備(都市施設)
を行い、誰もが利用しやすいトイレ、休憩所、観光案内所等からなる市民
サロン等を設けることにより、南北の往来者は更に増加するものと思いま
す。
南北自由通路を延伸し、浜田駅舎と医療施設を結ぶ計画としたことから、
利便性の高い、全国的にも珍しい駅舎となります。市民から浜田駅舎に「
愛称」を設けたらどうかとの提案を受け、募集を行ったところ、県内外か
ら850件の応募をいただき、選定の結果「どんちっち浜っ子ステーション」
に決定しました。
平成21年11月の浜田医療センター開院に間に合うようすべての事業を完成
させるとともに、南北の一体化による賑わいと魅力あるまちづくりを推進
します。
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【5】旧宇部銀行の再生による美しいまちづくり■■■

【宇部市都市開発部まちづくり推進課 2係長 田村明治】

宇部市は、平成17年度に景観行政団体となり、平成19年2月に「宇部市景
観計画」を策定しています。この計画において、中心市街地周辺の区域23
3haを、積極的に総合的景観施策を展開する景観計画区域として定め、規
制誘導による景観形成を図っています。
この景観計画区域のなかで、平成21年5月1日に景観重要建造物(第1号)
に指定した「旧宇部銀行本店」は、昭和を代表する建築家、村野藤吾氏の
設計により昭和14年に建築され、その後、且R口銀行宇部支店に引き継が
れてきた数少ない歴史的な建造物であります。この建物は、平成20年3月
に且R口銀行宇部支店の移転に伴い寄付を受け、現在、市民ワークショッ
プ、協議会を通し再生活用に向けた検討を行っています。今後、周辺の公
園(真締川公園)およびシンボルロード(常盤通り)の修景整備とともに
旧宇部銀行の改修工事を行い平成22年度にオープン予定です。皆さん、宇
部にお越しの際は、是非おいでませ!

《宇部市まちづくり推進課ホームページ》
 http://www.city.ube.yamaguchi.jp/machi/
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【6】「新たな公」によるコミュニティ創生支援モデル事業に中国地方から
  12団体が選定されました■■■

【計画・建設産業課 計画調整第一係長 西山(内線6131)】

本年3月27日から4月8日まで国土交通省で募集しておりました平成21年度の
「『新たな公』によるコミュニティ創生支援モデル事業」について、中国
地方からは14件の募集があり、審査の結果12件(新規採択5件、継続7件)
が選定されました。
本モデル事業は、人口減少や高齢化の進展によりコミュニティ機能が低下
している地域における「新たな公」の取り組み等を中心に支援しており、
選定された提案の実施を通して、コミュニティ創生に向けた新たな展開が
広がると期待されます。
モデル事業の選定にあたっては、コミュニティ創生等に関連する分野の専
門家など外部の有識者による審査委員会において、地域課題把握の的確性、
地域社会における協働性、先進性・チャレンジ性、モデル性、重点分野の
適合性、コミュニティ創生の実効性、活動の持続可能性などの観点から審
査し、選定されました。

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/aratana-kou/
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【7】住宅・建築関連先導技術開発助成事業の採択が決定しました■■■

【都市・住宅整備課 課長 地下(内線6161)】

環境問題等の政策課題に対する先導的技術の開発を行う民間事業者等に対
して国が支援を行う「住宅・建築関連先導技術開発助成事業」について、
技術開発課題を公募したところ、全国で64件の応募があり、このうち51課
題の採択を決定しました。
中国地方からも国立大学法人山口大学及び山口菱洋システム株式会社の提
案による、雨水を利用した低コスト汎用型壁面緑化「緑のカーテン」を用
いた暑熱環境改善と省エネルギー効果の評価技術開発が新たに採択されて
います。平成21年6月中旬頃より技術開発課題の追加募集(2次募集)を開
始する予定であり、本事業を活用した中国地方からの先導的技術開発の更
なる活性化を期待しております。

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000069.html
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【8】高齢者の居住の安定確保に関する法律の改正について■■■

【都市・住宅整備課 課長 地下(内線6161)】

今国会において「高齢者の居住の安定確保に関する法律の一部を改正する
法律」が可決成立され、平成21年5月20日に公布されました。この改正に
より、基本方針を国土交通大臣と厚生労働大臣が共同策定することとなり、
住宅施策と福祉施策が連携して高齢者の居住の安定確保の取り組みを推進
していくこととなります。

なお、改正内容については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.mlit.go.jp/report/press/house03_hh_000009.html
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【9】「新・中国地方下水道ビジョン(案)」の意見募集について■■■

【都市・住宅整備課 課長 地下(内線6161)】

中国地方整備局と中国5県、広島市は、災害の発生、人口の減少、地球温
暖化への対応等の社会情勢の変化を踏まえ、今後の中国地方の下水道事業
の方向性を示す「新・中国地方下水道ビジョン(案)」をとりまとめまし
た。現在、この案について広く一般からの意見募集(パブリック・コメン
ト)を行っているところです。今後、頂いた意見を参考とし、本ビジョン
を決定していく予定です。

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.cgr.mlit.go.jp/kisha/2009may/090528top.htm
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【10】「タイムシェア型住宅供給の促進」の提案募集について■■■

【都市・住宅整備課 住宅・宅地係長 加藤(内線6185)】

平成21年度長期優良住宅等推進環境整備事業(タイムシェア型住宅供給の
促進)の提案募集を開始しましたのでお知らせいたします。
本事業は、リゾート地域等の特定の住戸について、1年の特定の期間に毎
年利用することのできる権利(例:501号室を毎年1月第1週に利用する権
利)を販売するタイムシェア型の住宅供給を促進するため、消費者が安心
して権利を取得できる枠組みが整備されたモデル的なタイムシェア住宅供
給に係る事業スキーム(モデル契約書等)の策定に係る提案について公募
を行い、優れた提案に対して、国が事業実施に要する費用の一部を補助す
るものです。
応募のあった提案を評価委員会で審査・選定し、7月中に採択案件を決定
する予定です。

  公募対象  消費者が安心して権利を取得できる枠組みが整備された
        モデル的なタイムシェア住宅供給に係る事業スキーム
        (モデル契約書等)の策定を公募対象とします。

  募集期間  平成21年5月20日(水)〜平成21年6月19日(金)

募集要領は、次のホームページから入手できます。
 http://www.mlit.go.jp/common/000041243.doc
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【11】「住宅・建築物省エネ改修推進事業」の提案募集について■■■

【都市・住宅整備課 課長 地下(内線6161)】

省エネ改修の推進及び関連投資の活性化を緊急に図ることを目的とし、住
宅・建築物の省エネルギー改修を支援する「住宅・建築物省エネ改修推進
事業」の募集を開始しましたのでお知らせいたします。
本事業は、広く民間事業者等から提案を公募し、優れた提案について、予
算の範囲内において、国が整備費等の一部を補助し支援するものです。
応募提案については、学識経験者からなる委員会の評価を踏まえ、事業決
定する予定です。

  対象事業  概ね10%以上の省エネ効果があり、躯体の断熱改修を伴う
        等の要件を満たす既存の住宅、事務所ビル等の省エネ改修

  補助の内容 補助率1/3以内、限度額5千万円(うち設備は2千5百万円)

  募集期間  平成21年5月25日(月)〜平成21年6月25日(木)

募集要領・応募書類は、次のホームページから入手できます。
 http://www.kenken.go.jp/shouenekaishu/index.html
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【12】「マンション等安心居住推進事業」の提案募集について■■■

【都市・住宅整備課 課長 地下(内線6161)】

良質な分譲マンションのストックの形成を促進することを目的とし、管理
組合等によるマンションの維持管理・再生等を支援する「マンション等安
心居住推進事業」の募集を開始しましたのでお知らせいたします。
本事業は、管理組合等より広く提案を公募し、優れた提案について、予算
の範囲内において、国が補助し支援するものです。
応募のあった提案を評価・審査し、@については8月上旬、Aについては
7月末までに採択案件を決定・通知する予定です。

@モデル支援に係る事業
  対象事業  マンション管理組合又は組合活動を支援する法人による
        維持管理の適正化等に向けた調査、診断、計画作成
  応募期間  平成21年5月26日(火)〜平成21年7月13日(月)

A相談体制の整備等に係る事業
  対象事業  マンション管理組合の活動を支援する法人による相談体
        制の整備や人材育成
  応募期間  平成21年5月26日(火)〜平成21年6月25日(木)

事業の詳細、応募書類は、次のホームページから入手できます。
 http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/manseimodel.htm
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【13】広島駅新幹線口地区のまちづくりが本格的に始動■■■

【広島市都市活性化局 都心再開発部
 広島駅周辺地区整備担当 課長 谷川】

広島駅新幹線口の二葉の里地区は、中国地方最大規模の未利用国有地とJR
西日本所有地を中心として高い開発ポテンシャルを持つことから、関係機
関(中国財務局、広島県、広島市、JR西日本の4者)では、昨年3月「二
葉の里地区まちづくり基本計画」を策定し、まちづくりの具体化を進めて
きました。
その結果、関係機関が協力して、二葉の里地区の土地区画整理事業と関連
公共施設である広島駅自由通路、新幹線口ペデストリアンデッキ及び新幹
線口広場の一体的な整備について合意し、土地区画整理事業の施行者とな
る(独)都市再生機構を含めた関係機関5者で、本年5月14日に「二葉の里
地区の整備に関する基本協定」を締結しました。
また、まちづくりのルールとなる地区計画(再開発等促進区を定める地区
計画)を定め、民間主体の開発による活気と賑わいの創出を支援するとと
もに、景観形成や周辺の住環境の保全等にも配慮した街並み形成を進めま
す。
現在、新幹線口広場東側の若草町地区では、来年春の完成を目指して若草
町地区第一種市街地再開発事業の工事が進んでいます。今後、広島駅新幹
線口地区での都市開発がさらに進展することにより、「国際平和文化都市」
広島の陸の玄関が新たな姿に生まれかわります。
 
なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1241768692711/index.html
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【14】LRT都市サミットの開催について■■■

【広島市道路交通局 都市交通部 交通対策担当課長 三木】

広島の路面電車は延長約19kmで、一日当たり約10万9千人が利用していま
す(利用者数は全国一)。また、国内外の旧型車両が多数運行する「動く
交通博物館」と呼ばれ、広島の名物となっているなど、市民生活や都市の
イメージづくりに大きく貢献しています。
この路面電車は、地球温暖化・エネルギー問題への対処の観点からも、近
年、世界的に再評価されており、広島市においても都市の魅力を高めるた
め、利便性向上や環境改善に優れた路面電車のLRT化を推進しています。
この取組の一環として、平成21年10月30日(金)及び31日(土)の2日間、
地球環境にやさしい都市づくりを目指し、公共交通振興のための都市連携
強化を目的に、路面電車のLRT化に取り組んでいる各都市の首長が集まる
「LRT都市サミット」を開催します。関連イベントも実施しますので、ぜ
ひご参加ください。

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1240898005823/index.html 
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【15】大田浄化センター通水について■■■

【島根県大田市 下水道課 木村】

去る平成21年5月15日大田市長久町において、公共下水道「大田浄化センタ
ー」の通水式を行ないました。当市においては、「仁摩浄化センター」、
「温泉津クリンセンター」に続いて3年連続3回目の公共下水道事業におけ
る処理場の供用開始となります。当日は、国土交通省、島根県、地元住民
及び施工業者の方の出席のもと、多くのご祝辞を頂戴し地元保育園児によ
る通水セレモニーや施設案内を行い、多くの方々に完成したばかりの処理
場をお披露目できたと思います。
さて、今回完成した「大田浄化センター」は、全体計画汚水量8,600m3/
日のうち2,150m3/日の第1期工事であります。今後3期にわたり増設工事
が行なわれる予定です。当処理場で採用した「膜分離活性汚泥法」は、施
設のコンパクト化、優れた処理水、容易な維持管理などのメリットがあり
ます。これから、いかにランニングコストを抑え、安全運転を進めていく
かが我々の課題だと思っております。
大田市は、「国立公園三瓶山」をはじめとした雄大で豊かな自然、鳴り砂
で有名な「琴ヶ浜」で代表される大田市海岸等の様々な自然を有しており
ます。このすばらしい自然環境を守り、後世に引き継ぐとともに、住民の
快適な暮らしの実現と定住環境の整備に向けて始まったばかりの下水道を
より一層整備、普及促進に努めて行きたいと思っております。
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<編集担当>
計画・建設産業課
計画・景観係長 佐々木(内線6134)
mailto:kenseibu@cgr.mlit.go.jp
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