****************************************************************** 中国地方まち・すまいづくりメールマガジン 【第44号:平成21年6月29日】 ◇◇中国地方整備局建政部◇◇ このメールマガジンは、中国地方における都市・住宅行政に関わる情報を、 お世話になっております地方公共団体等の皆様にお送りしております。 ****************************************************************** ■■目次■■ 《わがまち紹介コーナー》 【1】おいでませ山口へ 《全国の様々なまちづくり・すまいづくり》 【2】低炭素型のまちづくりを目指して 《景観づくり紹介コーナー》 【3】水の都松江のまちづくり 《整備局からのお知らせ》 【4】「中国圏広域地方計画」、「中国ブロックの社会資本の重点整備方針」、 「みらいビジョン中国21」に対する意見募集について 【5】エコ通勤優良事業所認証制度の創設について 【6】住宅省エネラベルについて 《募集について》 【7】「長期優良住宅普及促進事業」の募集について 【8】住宅・建築関連先導技術開発助成事業の二次募集について 《地方公共団体等からのお知らせ》 【9】中心市街地城下町交流ゾーン地区(鳥取県鳥取市)竣工 【10】民有地緑化推進事業補助制度の創設について 【11】第26回全国都市緑化おかやまフェア閉幕 ****************************************************************** 【1】おいでませ山口へ■■■ 【山口県土木建築部住宅課 企画監 藤井 利幸】 7月20日、24日、27日に山口市の八坂神社とその周辺で山口祇園祭が行わ れます。約600年前の室町時代、山口市で京都を模した町づくりを行って いた大内氏の第24代当主弘世が京都から祇園社(現八坂神社)を勧請した のが山口市の八坂神社の始まりで、これに併せて祇園祭も当地で行われる ようになりました。初日の7月20日は「御神幸」。扇の舞、鈴の舞の2部か らなる「浦安の舞」と、鷺に見立てた頭と羽をつけて舞う「鷺の舞神事」 が奉納され、神様を御旅所に移すため裸坊が担ぐ神輿や、祇園囃子をのせ た山車が八坂神社から御旅所まで練り歩きます。中日である24日は、総勢 1500人にも及ぶ「総踊り」が祭りを盛り上げ、最終日27日には「御還幸」 として、神様を八坂神社にお戻しするため、神輿が御旅所から八坂神社ま で巡行します。 そして、お泊まりには湯田温泉。湯田温泉は八坂神社からも近く、神経痛、 筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、 慢性消化器病、ぢ疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進に効能が あるため、昔から多くの人々に親しまれ、そして愛されてきました。一番 の特徴は豊富な湯量、1日になんと2000トンもの天然温泉が湧き出ていま す。また、非火山性の源泉の場合は42℃を超えない場合がほとんどですが、 湯田温泉は非火山性でありながらも70℃を超えており、県内の温泉の中で は最も高い値を誇っています。また、全国的に有名な「女将劇場」も旅館 「西の雅常盤」で毎晩行われています。 夏休みの思い出に、是非おいでませ山口へ。 なお、次のホームページでも情報をご覧いただけます。 山口祇園祭 http://www.city.yamaguchi.lg.jp/kanko/org/history/saijiki.html#3 湯田温泉 http://www.yudaonsen.com/ ****************************************************************** 【2】低炭素型のまちづくりを目指して■■■ 【北九州市建築都市局総務企画部事業調整課 低炭素先進モデル街区担当課長 吉田 文雄】 環境モデル都市の認定を受けた本市は、各界の協力により、「北九州市環 境モデル都市行動計画」を本年4月に取りまとめました。その都市分野の リーディングプロジェクトとして、陸上自衛隊城野分屯地跡地を中心とし た城野地区(約20ha)において持続可能で省エネ型のまち「低炭素先進モ デル街区」の形成を進めています。 具体的には、JR駅と直結する立地を活かした公共交通シフトによる自家 用車利用の大幅な抑制や、個々の建物に導入されている省エネ技術を設計 段階から街区全体に集積し、大幅なCO2排出削減を目指すモデル街区として 全国に先駆けて整備を行うものです。 今後、平成23年度の事業着手に向けて計画を具体化するとともに、将来的 には、この取り組みで得られた実績を市内各地へ展開し、低炭素社会を実 現するストック型都市への転換を目指していきます。 なお、詳細につきましては、次のホームページをご参照ください。 http://www.city.kitakyushu.jp/pcp_portal/contents?CONTENTS_ID=24519 また、昨年12月、環境モデル都市をはじめ、低炭素型都市・地域づくりを 目指す市区町村等により構成される「低炭素都市推進協議会」(147団体) が創設され、本市が初代会長市となり、環境モデル都市の優れた取り組み の全国展開を図っています。この中で、本年5月より、低炭素型モデル街区 ・地域の実現などの個別の課題について研究を進める「都市・地域の低炭 素化推進施策ワーキンググループ(WG)」が設置され、本市がコーディネ ーターとして、WGを運営しています。WGでは、各自治体でこれまで実施さ れてきた低炭素型のまちづくり・住まいづくりの取組事例や効果について、 情報交換や検証を行うこととしています。各自治体の積極的なご参加をお 願いし、自治体同士の切磋琢磨を進めたいと考えています。 ****************************************************************** 【3】水の都松江のまちづくり■■■ 【松江市都市計画部都市景観課 副主任 建岡 宇士】 松江市では市全域を景観計画区域としています。区域内には景観地区と4つ の景観形成重点区域を定めており、その一つに宍道湖景観形成区域があり ます。松江市は市の中心部を宍道湖と大橋川が横断し、都市部に視界が開 ける独特の景観をもちますが、ここは同時に日本三大船神事「ホーランエ ンヤ」や、今年は8月1日、2日開催の湖上花火大会などの郷土行事の舞台 でもあります。また、市内を縦横に走る松江城の掘割も往時をしのばせま す。堀の周辺には伝統美観保存区域があり、堀川めぐりの遊覧船に乗ると それらの区域を水上から望め、橋と緑と400年の歴史に彩られた水の都の 横顔を垣間見ることができます。こうした折に触れ、水のある景観に親し む機会が、長い期間をかけて市民の意識を醸成し、今日の景観形成につな がっているのだと感じます。この夏はぜひお越し頂ければと思います。 (松江市の観光公式ホームページ) http://www.kankou-matsue.jp/ 今春施行された松江市屋外広告物条例と併せ、今後一層松江市固有の良好 な景観を保全・創造・継承してまいります。 ****************************************************************** 【4】「中国圏広域地方計画」、「中国ブロックの社会資本の重点整備方針」、 「みらいビジョン中国21」に対する意見募集について ■■■ 【企画部 企画課 企画第一係長 伊藤(内線3166)】 【企画部 広域計画課 計画調整係長 正木(内線3221)】 「中国圏広域地方計画」は中国圏における国土づくりの将来像や地域戦略 等を示すものであり、「中国ブロックの社会資本の重点整備方針」はそれ を実現するための社会資本整備の具体的な方針を示すもので、今後の中国 地方をかたちづくっていく上で根幹となる、まさに「車の両輪」となって 機能するものです。 「中国圏広域地方計画」及び「中国ブロックの社会資本の重点整備方針」 については、それぞれ平成20年7月4日の国土形成計画(全国計画)の閣議 決定、平成21年3月31日の社会資本整備重点計画(全国計画)の閣議決定 を踏まえて検討を進めているところであり、本年夏頃を目途に策定する予 定としております。 また、「中国ブロックの社会資本の重点整備方針」については、従来より 地整独自の取組として策定・見直しを進めている「みらいビジョン中国21」 を基本に作成しており、両計画が密接に関連することからあわせて策定す る予定です。 この度、「中国圏広域地方計画(計画原案)」、「中国ブロックの社会資 本の重点整備方針(素案)」、「みらいビジョン中国21“2009”(仮称) (案)」に対して、平成21年6月11日から平成21年7月10日まで広く国民の 皆様からの意見募集(パブリック・コメント)を実施しているところです。 なお、意見募集に関する詳細については、下記のホームページをご参照ください。 http://www.cgr.mlit.go.jp/kisha/2009june/090611top.pdf ****************************************************************** 【5】エコ通勤優良事業所認証制度の創設について■■■ 【都市・住宅整備課 課長補佐 柳原(内線6162)】 平成21年6月11日開催の第10回公共交通利用推進等マネジメント協議会に おいて、「エコ通勤優良事業所認証制度」が創設されました。本制度は、 エコ通勤に関する意識が高く、エコ通勤に関する取組みを自主的かつ積極 的に推進している事業所を「エコ通勤優良事業所」として認証し、その取 組み事例を広く国民に周知することにより、エコ通勤の普及促進を図るこ とを目的とするものです。 地方運輸局等にて認証・登録の申請を受け、審査は、国土交通省及び交通 エコロジー・モビリティ財団が行います。 なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。 http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000008.html ****************************************************************** 【6】住宅省エネラベルについて■■■ 【都市・住宅整備課 課長 地下(内線6161)】 省エネ法改正により、本年4月1日から、新築の特定住宅(戸建て住宅)に ついて省エネ性能の向上を促す措置が導入されたところです。また、同法 においては、建築物の販売等を行う事業者に対し、消費者への省エネ性能 の情報提供に関する努力義務が規定されています。 これらを踏まえ、幅広く消費者への情報提供が図られるよう、「ラベル」 を活用した基準適合の表示に関する指針を定めたのでお知らせします。 1.住宅省エネラベルの表示内容 @総合的な省エネ性能(外壁、窓等の断熱性能に加え、暖冷房や給湯設 備等の効率性を含めた総合的な省エネ性能) A外壁、窓等の断熱性能 2.評価方法 次のいずれも可能(その別の表示も必要)。 (第三者評価)登録建築物調査機関の評価を受けた上で表示する場合 (自己評価) 建築主等が自ら性能を評価して表示する場合 なお、詳細につきましては、次のホームページをご参照下さい。 http://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000078.html ****************************************************************** 【7】「長期優良住宅普及促進事業」の募集について■■■ 【都市・住宅整備課 課長補佐 三戸(内線6182)】 「長期優良住宅普及促進事業」は、地域の中小住宅生産者により供給され る木造住宅(一定の長期優良住宅)への助成を行い、住宅供給の主要な担 い手である中小住宅生産者による長期優良住宅への取組を促進する補助事 業です。 一定の長期優良住宅(補助の要件)とは ・長期優良住宅の認定を受けること 長期優良住宅については次のホームページをご参照ください。 http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000006.html ・所定の住宅履歴情報の整備が必要なこと ・建設過程の公開が必要なこと(一般への普及・啓発が目的) 中小住宅生産者とは、最近の3事業年度分の平均新築住宅供給戸数実績に ついて、54戸以下の住宅生産者 募集期間(エントリー):平成21年年6月4日(木)〜平成21年8月7日(金)(必着) 交付申請受付 :平成21年年6月4日(木)〜平成21年12月11日(金)(必着) 交付申請の受付は先着順ですが、予算の範囲を超えれば受付を停止します 補助内容等 ・1戸当たり建設費の1割以内かつ100万円を限度に補助 ・認定長期優良住宅に対する税の特例措置 ・認定長期優良住宅に対する住宅ローンの供給支援 なお、募集要領・応募書類については、次のホームページから入手できます。 http://www.cyj-shien.jp/ ****************************************************************** 【8】住宅・建築関連先導技術開発助成事業の二次募集について 【都市・住宅整備課 住宅・宅地係長 加藤(内線6185)】 国土交通省では、平成17年度より、環境問題など緊急の政策課題に対応する ため、住宅・建築に関する先導的技術の開発と実用化を行う民間事業者等に 対して国が支援を行う「住宅・建築関連先導技術開発助成事業」を実施して います。平成21年度の技術開発課題について、次のとおり二次募集を行って いますのでお知らせいたします。 1.技術開発の募集テーマ (1) 住宅等におけるエネルギーの効率的な利用に資する技術開発 (2) 住宅等に係る省資源、廃棄物削減に資する技術開発 (3) 住宅等の安全性の向上に資する技術開発 2.応募期間 平成21年6月15日(月)から平成21年7月17日(金)まで(必着) 3.応募者 共同して技術開発を行う者(単独での応募、国及び地方公共団体の応募はできません。) 4.補助金の額 技術開発に要する費用の1/2以内(限度額:国費1.8億円/年・件、3年以内) 5.選定方法 応募課題については、(社)住宅性能評価・表示協会が学識経験者からなる住宅・建築 関連先導技術開発審査委員会による審査を踏まえ、国土交通省が技術開発助成事業の 採択を決定します。 6.今後の予定 10月中を目途に採択案件を決定します。 なお、募集要領・応募書類については、次のホームページから入手できます。 http://www.hyoukakyoukai.or.jp/corner01.html ****************************************************************** 【9】中心市街地城下町交流ゾーン地区(鳥取県鳥取市)竣工■■■ 【鳥取市 都市計画課 市街地整備室 主査 小林】 鳥取県鳥取市において、『暮らし・にぎわい再生事業』で整備された山陰 地方で最初の施設となる『鳥取産業会館・鳥取商工会議所ビル』が竣工し ました。 当該施設の前身である『鳥取商工会館』は古くから商業施設や、行政・経 済・文化などの公共公益施設が集積する中心市街地の一角にあり、商工業 者の交流拠点として機能を果たしてきましたが、老朽化が著しく早急に整 備を行う必要がありました。 当地区は時代の波とともに商工業施設の郊外流出等による空店舗・空地の 増加が目立ち始め、『まちなか』に『にぎわい』を取り戻す拠点施設の整 備が望まれており、当該施設を中心市街地に整備することにより、商工業 者の利便性に大きく貢献し、また、市民の憩いの場、交流の場を提供する ことができ、『賑わいと活力のあるまちづくり』の推進に寄与することが できるものと確信しております。 ****************************************************************** 【10】民有地緑化推進事業補助制度の創設について■■■ 【広島市都市整備局緑化推進部緑政課 緑の施策担当課長 三好】 広島では、今年に入ってから5月末までの日平均気温が11.6度と、昨年に 比べ、0.7度高くなっています。去年より暑い夏が到来するのでしょうか。 さて、こうした中、本市では、建築物の新築、改築及び増築(新築等)に 伴う緑化施設等の工事費の一部を助成する「民有地緑化推進事業補助制度」 を立ち上げ、7月1日から受付けを開始します。この制度は「広島市地球温 暖化対策等の推進に関する条例」の施行(平成22年(2010年)4月1日)に 先立ち、条例で義務付けられる割合を超える緑化を行う建築主に対し補助 を行うことにより、条例による緑化の円滑な定着を図ることを目的として います。 補助対象となる工事は、市街化区域等において、敷地面積1,000u以上の 建築物の新築等で、緑化率(緑化施設等面積の敷地面積に対する割合)が 条例で定める割合(建ぺい率の最高限度に応じ、5〜20%)を超えるもの で、かつ、平成22年(2010年)3月末までに緑化工事が完了するものです。 補助対象経費は、緑化施設、かん水施設、太陽光発電装置等再生可能エネ ルギーを利用したエネルギーの供給設備(屋外のもの)に係る工事費のう ち、条例で定める割合を超える部分に相当する工事費で、補助額は補助対 象経費の2分の1、ただし、予算の範囲内で1件当たり50万円が限度です。 補助金の申請は、緑化施設等の工事に着手する7日前までに、市都市整備 局緑化推進部緑政課へ所定の申請書を提出してもらうことにしています。 ただし、8月31日までは、経過措置として平成21年(2009年)4月1日以後 に工事に着手したものも受付けます。 この制度により、民有地の緑化に弾みがつくことを期待しています。 なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。 http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1244505287787/index.html ****************************************************************** 【11】第26回全国都市緑化おかやまフェア閉幕■■■ 【第26回全国都市緑化おかやまフェア実行委員会事務局 主幹 綱島】 花と緑の祭典「第26回全国都市緑化おかやまフェア」が、平成21年3月20日 から5月24日まで、西大寺会陽(はだか祭り)で有名な岡山市西大寺地区を メイン会場に開催され、県内外から目標を上回る約39万人の来場がありま した。また、サブ会場(岡山城・後楽園)、協賛会場(岡山市西川緑道公 園・岡山市半田山植物園)を合わせたフェア全体では、当初の目標80万人 を大きく上回る約92万人の来場がありました。 出展庭園を帆布で囲い街並みを表現するなど洗練されたデザインや、「環 境」「暮らし」をテーマに、企業や団体が趣向を凝らした庭園、会期中春 の花から夏の花へ植えを行うなど季節感あふれる表情が楽しめた、約600種 類50万本の花や樹木が、好評を博しました。 県民・市民、企業・団体が参加し、たくさんのボランティアの協力をいた だき、大成功のうちに幕を閉じたおかやまフェア。花や緑に触れ合うこと によって芽生えた緑化への心は、今後多くの人々との協働のもと、色とり どりの草花が満ちあふれた潤いのあるまちづくりへとつながっていくもの と思います。 ****************************************************************** ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 「中国地方まち・すまいづくりメールマガジン」では地方公共団体等の 皆様から、他の参考となるような独自の取り組み事例、随想等の記事を 募集しています。 記事の掲載希望及び送信先の追加、変更、ご意見・ご要望等について、 下記のメールアドレスへお寄せください。 <編集担当> 計画・建設産業課 計画・景観係長 佐々木(内線6134) mailto:kenseibu@cgr.mlit.go.jp ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ |