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中国地方まち・すまいづくりメールマガジン
【第50号:平成21年12月25日】

◇◇中国地方整備局建政部◇◇

このメールマガジンは、中国地方における都市・住宅行政に関わる情報を、
お世話になっております地方公共団体等の皆様にお送りしております。
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■■目次■■


《わがまち紹介コーナー》

【1】元気・再生! 下関


《全国の様々なまちづくり・すまいづくり》

【2】総合的学習等を利用した、こども交通まちづくりの取り組み


《景観づくり紹介コーナー》

【3】美しく風格のある呉市の景観形成を目指して


《整備局からのお知らせ》

【4】住宅版エコポイント制度の実施について

【5】第4回海の再生全国会議が広島で開催されます!


《地方公共団体等からのお知らせ》

【6】瀬戸内市邑久浄化センターの竣工について
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【1】元気・再生! 下関■■■

【下関市 都市整備部 吉村元吾】

「海峡」「港」「食(水産物等)」「歴史の舞台」など、下関市は人をひ
きつける多くの魅力を持っています。現在、それら地理的、歴史的に蓄積
されてきた地域の個性を大切にしながら、国内外から人・物・情報の集ま
る国際交流拠点都市にふさわしいまちづくりを進めています。
去る12月7日には、「下関市中心市街地活性化基本計画」が内閣総理大
臣の認定を受け、中心市街地を一体化する仕掛けをつくる「街なか回遊の
促進」、民間活力や地域力を原動力とする「にぎわい・交流拠点の創出」、
そして、市民生活と活動機能を集積する「街なか生活の再生」の3つを基
本方針に、にぎわい交流拠点の整備、福利施設の整備、居住環境の向上、
商店街の活性化、交通結節点の整備改善などの58事業に取り組みます。
今年度からは、中心市街地活性化の核となる事業として、まちづくり交付
金事業と暮らし・にぎわい再生事業を活用した「下関駅にぎわいプロジェ
クト」に着手し、本市の玄関口である下関駅周辺地域の交通機能の強化と、
より快適な環境づくりを進めています。
さて、平成22年のNHK大河ドラマは「龍馬伝」です。明治維新の激動
期、高杉晋作をはじめ多くの志士たちが活躍した下関市には、あの龍馬も
活動の本拠を一時おいていたということで、今、「龍馬が暮らしたまち」
として盛り上がりを見せています。
新たな魅力も加わった「海峡と歴史のまち・下関」のこれからに是非ご注
目ください。
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【2】総合的学習等を利用した、こども交通まちづくりの取り組み■■■

【静岡県富士市役所都市整備部都市計画課 課長 加藤裕一】
 
富士市の自動車依存率は約71%と全国的に見ても非常に高く、自動車利
用による交通渋滞、大気汚染、地球温暖化などの諸問題は深刻なものと
なっております。同時に、バスや鉄道といった公共交通利用者の減少・
運行数の縮小等の問題をかかえています。自動車だけに頼らないで公共
交通を利用した移動の改善と充実を目指し様々な施策を展開しておりま
すが、利用者一人ひとりが、公共交通や自動車の利用に関する諸問題に
ついてあらためて振り返り、考えていくことが重要となっています。
市民一人ひとりが「かしこく」自動車を使い公共交通をもっと利用しな
がら移動できる生活への転換が必要なのです。こうしたことから、心理
的アプローチであるMM(モビリティ・マネジメント)として「富士市
こども交通まちづくり計画」を平成16年より継続して展開しております。

【富士市こども交通まちづくり計画】URL
 http://www.city.fuji.shizuoka.jp/hp/page000008700/hpg000008616.htm

【富士市のモビリティ・マネジメント(MM)施策】URL
 http://www.city.fuji.shizuoka.jp/hp/menu000008700/hpg000008614.htm

※できるだけ多くの公共交通を乗り継いで、ゴールを目指すゲーム型の
「公共交通体験型イベント」親子1Day Trip チャレンジャー
や、ターゲットを若いお母さんたちに絞り行動変容を促す、「はじめての
おつかいチャレンジャー」 など バージョンアップをはかっております。
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【3】美しく風格のある呉市の景観形成を目指して■■■

【呉市都市部都市計画課 新谷直人】

呉市では、「山と海の交わりの中で、自然、生活、歴史、文化が溶け込む
景観づくり」を基本理念として、平成20年1月11日に「呉市景観計画」を
策定し、優れた景観の維持・保全・創出に努めています。
本市の代表的な景観は、都市景観形成モデル事業として整備し、現在、夜
に屋台が立ち並ぶ、蔵本通り周辺などの「市街地景観」、平清盛伝説があ
り、春には桜やツツジが咲き乱れ、音戸大橋とマッチした景観が楽しめる
音戸の瀬戸公園周辺の「文化的景観」、江戸時代に風待ちや潮待ちの港町
として栄え、国の重伝建地区となっている御手洗などの「歴史的景観」な
どです。
今後の取り組みとして、「私だけが知っている美しい景観」等をテーマと
し、市民の皆様から写真等の情報提供をいただき、「美しい呉市景観マッ
プ(仮称)」として作成を計画しています。
作成にあたり、類似した取り組みを行われております皆様からアドバイス
等をいただければありがたく思います。
また、現在、広島県により第2音戸大橋の整備が進められており、市の新
しい景観が生まれつつあります。
お近くにお越しの際には、変わりゆく景観を感じていただけると思います
ので、ぜひお立ち寄り下さい。

〈呉市都市計画課のホームページ〉
 http://www.city.kure.lg.jp/~tosikei/hp/
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【4】住宅版エコポイント制度の実施について■■■

【都市・住宅整備課 課長補佐 三戸(内線6182)】

平成21年12月8日に、「明日の安心と成長のための緊急経済対策」が閣議
決定され、『住宅版エコポイント制度の創設』が盛り込まれました。
平成21年度第2次補正予算の成立を条件にして、エコリフォーム又はエコ
住宅の新築をされた方は、様々な商品・サービスと交換可能なエコポイン
トを取得できることになります。

詳細は次のホームページをご覧ください。
 http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000017.html

1 開始時期
補正予算の成立日以降に、原則として、工事が完了し、引き渡された住宅
が対象となります。
ただし、新築住宅については、平成21年12月8日以降に建築着工したものに
限ります。

2 エコポイント発行の対象
(1)エコリフォーム(a又はbに該当するもの)
 a)窓の断熱改修(内窓にサッシをつけて二重サッシにする、窓ガラス
   を複層ガラスに取り替えるなど)
 b)外壁、天井又は床の断熱材の施工
※a又はbに併せて、バリアフリーリフォームを行う場合は、ポイントを
加算することとします。

(2)エコ住宅の新築(a又はbに該当するもの)
 a)省エネ法のトップランナー基準相当の住宅
 b)省エネ基準を満たす木造住宅

3 エコポイントの交換の対象
交換対象商品として、家電エコポイントと同様に、商品券、プリペイドカ
ード、省エネ等に優れた商品などが対象となる予定です。
ただし、発行されるポイント数も大きくなることから、交換対象を多様化
する方向で検討しています。

4 消費者や事業者の皆様に行っていただきたいこと(エコ住宅の新築の場合)
エコ住宅を新築してエコポイントを申請するためには、その住宅がエコ
ポイント発行の対象であることを証明する書類が必要になります。
詳しくは、上記ホームページをご覧下さい。
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【5】第4回海の再生全国会議が広島で開催されます!■■■

【都市・住宅整備課 課長補佐 赤星(内線6163)】

関係省庁や自治体などで組織する広島湾再生推進会議では平成19年3月に
「広島湾再生行動計画」を策定し、当面10年間を対象期間として、広島湾
の再生を目的とした下水道整備等の各種施策に取り組んでいるところです。
同様の取り組みは、東京湾・伊勢湾・大阪湾でも行われており、「海の再
生プロジェクト」の全国展開、各湾における施策の情報共有、市民等との
連携・協働の推進を目的とした「第4回海の再生全国会議」が平成22年1月
13日・14日の両日広島市で開催されます。
同会議では、広島湾再生でご尽力いただいている広島大学大学院の岡田教
授の基調講演等が予定されています。

なお、詳細については、次のホームページをご覧ください。
 http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/saisei/
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【6】瀬戸内市邑久浄化センターの竣工について■■■

【瀬戸内市上下水道部下水道課 課長 長田敏生】

平成21年12月1日、瀬戸内市特定環境保全公共下水道「邑久浄化センター」
の竣工式を挙行しました。
当該施設は瀬戸内市の中心となる市街地周辺区域の汚水処理施設として、
平成16年度に事業着手し、平成21年度の第1期工事完成まで事業費約33億9
千万円を要しています。
今回の工事では全体計画処理人口約1万6千人のうち第1期工事として処理
能力日最大約2千4百立方メートルについて整備を行いました。 処理方式
は凝集剤併用型オキシデーションディッチ法+急速ろ過で、処理場周辺の
水棲動植物への影響を加味して、紫外線消毒方式を取り入れています。
瀬戸内市の下水道整備率はまだわずか12.4%という状況ではありますが、
市下水道整備の拠点ともいえる邑久浄化センターの完成に伴い、今後も下
水道の普及促進に努めてまいります。
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記事の掲載希望及び送信先の追加、変更、ご意見・ご要望等について、
下記のメールアドレスへお寄せください。

<編集担当>
計画・建設産業課
計画・景観係長 佐々木(内線6134)
mailto:kenseibu@cgr.mlit.go.jp
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