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中国地方まち・すまいづくりメールマガジン
【第52号:平成22年2月26日】

◇◇中国地方整備局建政部◇◇

このメールマガジンは、中国地方における都市・住宅行政に関わる情報を、
お世話になっております地方公共団体等の皆様にお送りしております。
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■■目次■■


《わがまち紹介コーナー》

【1】出会いと感動を楽しむ「勝山のお雛まつり」で過ごす一日


《全国の様々なまちづくり・すまいづくり》

【2】足助(あすけ)の歴史・地域資源を活かしたまちづくり[愛知県豊田市]


《景観づくり紹介コーナー》

【3】神話のふるさと出雲の景観づくり


《整備局からのお知らせ》

【4】国営備北丘陵公園「スイセンファンタジー2010」

【5】歴史的風致維持向上計画の認定について
    (青森県弘前市、茨城県水戸市、滋賀県長浜市)


【6】住宅取得等資金の贈与に係る非課税措置が拡大されます

【7】住宅版エコポイント制度の概要について

【8】平成22年度住宅・建築関連先導技術開発助成事業の公募について

【9】建築確認手続き等の運用改善の方針について

【10】高齢者等居住安定化推進事業説明会開催のご案内

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【1】出会いと感動を楽しむ「勝山のお雛まつり」で過ごす一日■■■

【真庭市都市住宅課 課長 中尾昌高】

白壁とのれんの町並みで知られている城下町、勝山。ほんのり春が色づく
3月初旬、「勝山のお雛まつり」が開催されます。
古い歴史を感じさせる町並み保存地区を中心とした約1km区間で、民家
や商家を問わず160軒あまりの家々がそれぞれの軒先や道沿いの部屋にお
雛様を飾る風景は、今や早春の勝山を彩る風物詩。ここに暮らす人、そし
て訪れる人の心をつなぎます。
展示されるお雛様は江戸・明治・大正時代のものから平成雛、趣味を凝ら
した手作り雛まで様々で、また、雰囲気を盛り上げるため工夫を凝らした
ディスプレーも見所です。
第12回を迎える今年の「勝山のお雛まつり」は3月3日から3月7日までの開
催。どんな出会いと感動が生まれるでしょう。
電線類の地中化ですっきりとした空がよみがえり、平成21年度都市景観大
賞「美しいまちなみ大賞」も受賞した会場で、たくさんの愛らしいお雛様
とともにお待ちしています。

なお、詳細については次のホームページをご参照ください。
 http://www.city.maniwa.lg.jp/webapps/www/event/detail.jsp?id=3263
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【2】足助(あすけ)の歴史・地域資源を活かしたまちづくり[愛知県豊田市]■■■

【愛知県豊田市都市整備部都市整備課 主査 柴田武佳】

愛知県豊田市の東部に位置する足助町は、全国的に有名な紅葉の名勝「香
嵐渓」と、そこに隣接する江戸から昭和初期における歴史的なまち並みを
有する地区です。香嵐渓は、紅葉シーズンにはライトアップもされ、新聞
やインターネット等の紅葉の名所全国ランキングでは常に上位に選ばれて
おります。また、足助の町並みは、平成19年に古都保存財団が選定する
「美しい日本の歴史的風土100選」に選ばれております。
足助の地域住民によるまちづくり活動は歴史も古く盛んです。その活動は、
昭和50年代全国に先駆けてスタートしており、「第1回 全国町並みゼミ」の
開催や地方銀行の保存(現足助中馬館)など様々な実績を上げました。現
在では、町並みの店先にお雛さんを並べる「中馬(ちゅうま)のおひなさ
ん」、町並みに沿って竹で編んだ籠と和紙でできた円筒形の行灯(あんど
ん)が並べられる「たんころりん」、町並みに現代アートを展示する「まち
なみ芸術散歩」など様々なイベントが地域住民によって開催されておりま
す。
このような状況の中、豊田市では、足助地区において、まちづくり意識の
高い地域住民と共に、歴史・地域資源を活かしたまちづくりを進めており
ます。具体的には、道路の無電柱化、下水道整備のハード整備に加えて、
町並みの保存活用のため、景観法に基づく景観計画・景観ルールの施行
(平成22年4月)や愛知県初となる重要伝統的建造物群保存地区の選定を
目指し取り組んでおります。
なお、現在、「中馬のおひなさん」(3月7日まで)が開催中です。ぜひ一度
お越しください。
<足助のイベント情報>
 中馬のおひなさん(2月上旬〜3月上旬)
 たんころりん(8月上旬〜15日)
 香嵐渓もみじ祭り・ライトアップ(11月1日〜30日)

詳細は次のホームページをご覧ください。(足助観光協会)
 http://www.mirai.ne.jp/~asuke/
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【3】神話のふるさと出雲の景観づくり■■■

【出雲市都市整備部建築住宅課 技師 加田俊哉】

出雲市では、平成20年3月に「出雲市景観計画」を策定、市全域を景観計画
区域と定め、出雲らしい景観づくりを進めています。
本市は、海、山、川、湖など豊かな自然景観に恵まれるとともに、古くか
ら「神話のふるさと」と知られており、全国的な知名度を誇る出雲大社な
ど随所に歴史的文化的資源があります。また出雲平野に暮らす先人の知恵
である築地松散居集落など地域固有の景観美を誇っています。
さて、本年5月には、本市の築地松散居集落や美しい宍道湖湖畔を走る一畑
電車を舞台とした映画「RAILWAYS」(主演:中井貴一)が全国200
館規模で上映予定ですので、是非ご覧になってください。
また、平成25年5月には、出雲大社の正遷宮を迎えます。これらを千載一遇
の機会ととらえ、大社門前町の再生など整備を進める予定となっており、
市民の景観づくりに対する意識が高まることを期待しています。

<出雲市の景観についてはこちら>
 http://www.city.izumo.shimane.jp/icity/browser?ActionCode=genlist&GenreID=1155878582381&FP=toppage&SiteID=0000000000000
<出雲市の観光情報についてはこちら>
 http://www.izumo-kankou.gr.jp/index.html
<映画「RAILWAYS」についてはこちら>
 http://www.railways-movie.jp/
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【4】国営備北丘陵公園「スイセンファンタジー2010」■■■


国営備北丘陵公園では、3月20日(土)より4月11日(日)(予定)まで、
みのりの里スイセンガーデンにて「スイセンファンタジー2010」を開催し
ます。
昨年より約10万本・100品種増えて、西日本最大級となる30万本・130品種
のスケールで丘一面に咲き誇ります。黄色の大輪やピンクの花をつける珍
しい品種など、様々なスイセンが織りなす幻想的な景観をお楽しみいただ
けます。
3月21日(日)、28日(日)、4月4日(日)にはスイセンを見て、知るこ
とのできる「スイセン観察会」(参加無料)、4月3日(土)、4日(日)
にはスイセンで作る「モイスト・ポプリ体験教室」(有料:定員50名)も
開催します。
皆様のご来園を心よりお待ちしております。

《開催期間》
  平成22年3月20日(土)〜4月11日(日)(予定)

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.bihoku-park.go.jp/
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【5】歴史的風致維持向上計画の認定について
    (青森県弘前市、茨城県水戸市、滋賀県長浜市)■■■

【都市・住宅整備課 企画調査係長 今田(内線6165)】

「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律(歴史まちづくり
法)」第5条に基づき、弘前市、水戸市及び長浜市から計画認定申請があ
ったそれぞれの歴史的風致維持向上計画について、2月4日に主務大臣(文
部科学大臣、農林水産大臣、国土交通大臣)が認定を行いました。
今回認定された3市を含めて、既に認定された15市町の歴史的風致維持向
上計画の本文及び概要は、国土交通省ホームページ「歴史まちづくり」
(URLは下記のとおり)において公開しております。
なお、中国地方では萩市と津山市の2市が認定されています。

歴史的風致維持向上計画認定状況URL
 http://www.mlit.go.jp/crd/rekimachi/nintei/nintei.html
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【6】住宅取得等資金の贈与に係る非課税措置が拡大されます■■■

【都市・住宅整備課 建築業務係長 野村(内線6766)】

平成21年12月に閣議決定された「平成22年度税制改正大綱」に基づき、以
下の制度改正を行います。なお、この改正は、国会の審議を経て、関係法
律が成立した後に実施されます。

【改正案の概要】
○平成22年1月1日〜平成23年12月31日までの時限的措置として、20歳以上
の者が直系尊属(親等)から住宅取得等資金に充てるための贈与を受けた
場合の贈与税の非課税措置を拡充します。
 500万円(H21)→1500万円(H22)または1000万円(H23)
○暦年課税と相続時精算課税のいずれを選択しても、各制度の基礎控除等
と併せて利用することができます。
○ただし、贈与を受ける方のその年の合計所得金額が2000万円以下である
ことが要件となります。(H22に限り、所得制限のない500万円非課税枠
の利用も選択可能)

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.mlit.go.jp/common/000056970.pdf
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【7】住宅版エコポイント制度の概要について■■■

【都市・住宅整備課 課長補佐 三戸(内線6182)】

地球温暖化対策の推進及び経済の活性化を図るため、平成21年度第2次補正
予算として実施する「エコポイントの活用による環境対応住宅普及促進事
業」(以下、「住宅エコポイント事業」という。)について、ポイントの
発行・交換の申請方法や開始時期等が定められました。

ポイントの発行・交換の申請受付開始
(1)受付の開始時期
 平成22年3月8日から、エコ住宅の新築やエコリフォームをされた方々か
らのポイントの発行及び商品等への交換の申請の受付を開始します。
(2)申請方法
 ポイントの発行・交換を申請する方は、住宅エコポイント発行・交換申
請書に必要事項を記入し、必要書類を添付して、次のA又はBによって、
申請していただきます。
A 窓口申請
 全国約3,800箇所の申請受付窓口(住宅瑕疵担保責任保険法人の取次店)
に申請書類を持参して、手続を行うことができます。
申請受付窓口では、申請書の記入方法の相談等にも対応し、円滑に申請が
行われるよう、お手伝いをします。
 ポイントの即時交換※の申請は、必ず、申請受付窓口で行っていただき
ます。
 全国の申請受付窓口の連絡先等は、後日、準備が整い次第、公表します。
 ※ 即時交換の仕組み
 住宅エコポイント事業においては、取得したポイントを、商品との交換
や環境寄附に用いるほか、エコ住宅の新築・エコリフォームを行う工事施
工者が追加的に実施する工事の費用に充当することもできます。
B 郵送申請
 住宅エコポイント事務局に申請書類を郵送することで、手続を行うこと
ができます。
 申請書類の送付先は、後日、準備が整い次第、公表します。

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000017.html
住宅エコポイント事務局のホームページ
 http://jutaku.eco-points.jp/
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【8】平成22年度住宅・建築関連先導技術開発助成事業の公募について■■■

【都市・住宅整備課 課長補佐 三戸(内線6182)】

環境問題など緊急の政策課題に対応するため、住宅・建築に関する先導的
技術の開発と実用化を行う民間事業者等に対して国が支援を行う「住宅・
建築関連先導技術開発助成事業」を平成17年度より実施しております。
この程、平成22年度の技術開発課題について、次の通り募集を行うことと
なりましたので、お知らせします。 
なお、当事業は平成22年度予算によるものであり、事業決定は予算成立後
となります。 

1.技術開発の募集テーマ 
(1) 住宅等におけるエネルギーの効率的な利用に資する技術開発 
(2) 住宅等に係る省資源、廃棄物削減に資する技術開発 
(3) 住宅等の安全性の向上に資する技術開発 
2.応募期間 
  平成22年1月27日(水)から3月5日(金)まで(必着) 
3.応募者 
  共同して技術開発を行う者(単独での応募、国及び地方公共団体の応
  募はできません。) 
4.補助金の額 
  技術開発に要する費用の1/2以内(限度額:国費1.8億円/年・件、3年
  以内) 
5.今後の予定 
  5月初旬を目途に採択課題を決定します。 

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.hyoukakyoukai.or.jp/about/corner05.html
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【9】建築確認手続き等の運用改善の方針について
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【都市・住宅整備課 建築安全係長 庄司(内線6756)】

建築確認審査の迅速化、申請図書の簡素化、厳罰化の観点から、制度の
見直しの検討を行うため、実務者や関係団体から幅広く意見聴取を行って
きたところでありますが、以下のとおり建築確認手続き等の運用改善の方
針をとりまとめました。
<確認審査の迅速化関係>
 1.確認申請図書の補正の対象の拡大等(告示改正)
 2.確認審査と構造計算適合性判定審査の並行審査を可能とする見直し
   (告示改正)
 3.確認審査等の報告に係るチェックリスト告示の簡素化(告示改正)
 4.「軽微な変更」の対象の拡大(規則改正・技術的助言等)
 5.大臣認定変更手続きの迅速化
 6.審査期間短縮及び審査バラツキの是正(技術的助言等)
<申請図書の簡素化関係>
 1.構造計算概要書の廃止(規則、告示改正)
 2.建築設備に係る確認申請図書の簡素化(規則、告示改正等)
 3.建築材料・防火設備等に係る大臣認定書の省略(技術的助言等)
<厳罰化関係>
 1.違反設計等への処分の徹底
 2.広範なサンプル調査を実施

建築基準法施行規則及び関係告示等の改正については、3月末目途に公布を
行い、6月に施行する予定です。

概要及び詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000142.html
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【10】高齢者等居住安定化推進事業説明会開催のご案内■■■

【都市・住宅整備課 住宅事業係長 山本(内線6191)】

高齢者等居住安定化推進事業は、高齢者、障害者及び子育て世帯が安心し
て生活することができる住まい及び住環境を整備することにより高齢者、
障害者及び子育て世帯の居住の安定確保を推進することを目的として、先
導的な高齢者等向けの住宅に関する技術・システム等の導入や生活支援サ
ービス、介護サービス、子育て支援サービス等が効率的・効果的に提供さ
れる住まいづくりやまちづくりに関する事業の提案を公募し、予算の範囲
内において、国が事業の実施に要する費用の一部を補助し支援します。
今回、平成22年度高齢者等居住安定化推進事業の募集に先立ち、下記によ
り説明会を開催します。
説明会の参加を希望される場合、下記の問合せ先に連絡をお願いします。
なお、本事業は、平成22年度予算によるものであり、平成22年度予算成立
が事業実施の条件となることをご承知おき下さい。
<会 場>
 ○広島会場(広島国際会議場 地下2階 中会議室「コスモス」)
  開催日時:平成22年3月12日(金)(定員:180名)
<開催時間>
 13:30〜14:30(地方公共団体向け)
 15:00〜16:30(民間事業者向け)
<参 加 費> 無料
<お問合せ>
 (財)高齢者住宅財団(担当:川窪・鹿島)
 〒104−0032 東京都中央区八丁堀2−20−9
 TEL:03 (3206) 6437  FAX:03 (3206) 5256
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下記のメールアドレスへお寄せください。

<編集担当>
計画・建設産業課
計画・景観係長 佐々木(内線6134)
mailto:kenseibu@cgr.mlit.go.jp
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