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中国地方まち・すまいづくりメールマガジン
【第55号:平成22年6月4日】

◇◇中国地方整備局建政部◇◇

このメールマガジンは、中国地方における都市・住宅行政に関わる情報を、
お世話になっております地方公共団体等の皆様にお送りしております。
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■■目次■■


《まちづくり月間特集》

【1】6月1日は「景観の日」、6月は「まちづくり月間」

【2】平成22年度「都市景観大賞」
 ◇倉敷市 倉敷美観地区保存地区が「美しいまちなみ大賞」に決定◇
■■中国地方の受賞地区からのコメント■■
  ◇大賞を受けて
  【倉敷伝建地区をまもり育てる会(わが町を語ろう)事務局 角谷義浩】
  ◇求められる景観・まちなみ倉敷
  【特定非営利活動法人 倉敷町家トラスト 代表理事 中村泰典】
  ◇「美しいまちなみ大賞」を受賞して
  【倉敷市長 伊東香織】
 
【3】まちづくり功労者表彰について
■■中国地方の受賞地域からのコメント
  ◇まちの宝ものをまちづくりへ活かそう!
  【NPO法人まつえ・まちづくり塾 代表理事 井ノ上知子】
  ◇平成22年度まちづくり功労者表彰によせて
  【三原市新倉土地区画整理組合 代表清算人(理事長) 井上裕幸】
  ◇維新の志士の息吹を現代へ
  【志士の杜推進実行委員会 会長 山本徹】
  ◇二葉の里歴史の散歩道ブラッシュアップ研究協議会の取り組み
  【二葉の里歴史の散歩道ブラッシュアップ研究協議会 会長 久保田訓章】
  ◇これからも地域に根ざした活動を・・・
  【向洋半島ほこり隊 代表 伊藤信子】


《整備局からのお知らせ》

【4】「下水道におけるリン資源化の手引き」の策定について

【5】第21回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰受賞者の決定について

【6】雨水浸透施設の整備促進について

【7】(お知らせ)住宅版エコポイントの実施状況について(平成22年4月末時点)

【8】太陽光発電パネルの設置工事に係る施工・検査基準の策定と講習会の実施について


《地方公共団体からのお知らせ》

【9】広島市民間建築物耐震診断補助制度について

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【1】6月1日は「景観の日」、6月は「まちづくり月間」■■■

【計画・建設産業課 計画調整第一係長 津森(内線6131)】

「景観の日」は、景観法の全面施行日である平成17年6月1日に開催された
「日本の景観を良くする国民大会」において、「毎年6月1日を景観の日と
することを提唱するとともに、今後、引き続き美しく風格のある景観づく
りを国民運動として推進する。」などの大会決議がなされたことなどを受
け、景観法を所管する国土交通省、農林水産省及び環境省において、同法
の基本理念の普及、良好な景観形成に関する国民の意識啓発などを目的と
して、平成18年4月に制定されたものです。

「まちづくり月間」は、住民の積極的な参画のもとに創意と工夫を活かし
たまちづくりを推進することを目的として、昭和58年度から毎年6月を「ま
ちづくり月間」と定め、まちづくりについて住民の理解と協力を得るため、
都道府県、市町村、関連団体の協力を得て、様々な広報活動や行事の開催
等、まちづくりに関する啓発活動を幅広く実施することとしています。
※昭和43年6月15日に現在のまちづくりの根幹となる「新都市計画法」及び
「改正建築基準法」が公布されたことから6月としています。

本年は、「景観の日」であり、「まちづくり月間」の初日でもある6月1日
に良好な景観形成を国民運動として展開するとともに、住民の積極的な参
画のもとに創意と工夫を活かしたまちづくりを推進することを目的として
ニッショーホール(東京都港区)において「日本の景観とまちづくりを考
える全国大会」を開催いたしました。

「景観の日」及び「まちづくり月間」の関連行事において、表彰される中
国地方の方々を、《まちづくり月間特集》としてご紹介いたします。
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【2】平成21年度「都市景観大賞」■■■

  ◇倉敷市 倉敷美観地区が「美しいまちなみ大賞」に決定◇
【計画・建設産業課 計画・景観係長 佐々木(内線6134)】

平成22年度の都市景観大賞「美しいまちなみ賞」の大賞に、岡山県倉敷市
の「倉敷市 倉敷美観地区」が選ばれました。(受賞者:倉敷伝建地区を
まもり育てる会、特定非営利活動法人 倉敷町家トラスト、倉敷市)

都市景観大賞「美しいまちなみ賞」は、平成13年度から開始された表彰で
あり、美しいまちなみを創り、育てるために、行政と民間が協力し、ハー
ドとソフトの両面を含めた総合的な取り組みが行われている地区を全国か
ら募集し、その中でも特に優れた地区について表彰を行い、広く国民に紹
介していくことにより、より良い都市空間の形成を目指すもので、今年度
で10回目を迎えました。
審査では、応募図書等をもとに、まちなみの整備や維持・保全に関する活
動の新規性、独創性、模範性等のほか、都市・地域再生や観光交流の面で
のアピール性等を審査し、各賞を選定しています。

<審査講評>
倉敷市 倉敷美観地区は、保存された古民家の再利用方法が格段に洗練さ
れ、創造的である。旅館、レストラン、カフェ雑貨商などの内装、業態、
サービス形式、商品開発の独創性が極めて高く、古民家、町並環境と平仄
がうまくあっている。また空き地隠蔽の塀や民家軒先飾り、門灯などの町
並修景のディテールに関する集合的なライフスタイルができている。さら
に空家の再利用、補修に関する組織的な民間団体「倉敷町家トラスト」の
活動が活発であり、既に数件の改装貸し出し、改装テナント仲介などの実
績がある。また古民家再利用に関するコンサルテーション業務に新しい産
業化の可能性も見出せる。以上の活動の担い手はいずれもこの町に長年住
みついた市民またはその後継者が多いことからして、財産の再投資運用に
よるライフスタイルの発展的継承という点で都市文化の再生産システムが
うまく機能していると思われ、大賞に値するものとして高く評価できる。

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.mlit.go.jp/report/press/city10_hh_000051.html


■■中国地方の受賞地区からのコメント■■
 ◇大賞を受けて■■
【倉敷伝建地区をまもり育てる会(わが町を語ろう)事務局 角谷義浩】

この度、私たちの町が「美しいまちなみ大賞」に選ばれましたこと、うれ
しいという反面、とても身の引き締まる思いがしております。
私たちの町には年間300万人もの方がお越しになります。先人が遺して下
さったこの町並みに、これほどの多くの方が関心を持って下さっているこ
とは本当にありがたいことです。しかし、いつしか私たちにはそれが当た
り前のようになっていました。
かつて、私たちの先人は住民主体のまちづくりを標榜していたといわれて
います。こういった先人の遺志があったからこそ、経済成長期の真っ只中
にあっても、周囲の発展から取り残されるかもしれない建物規制を当時の
住民は受け入れることができたのでしょう。景観を守るためとはいえ、相
当な覚悟が必要であったと思います。
しかし、月日が経つにつれてその覚悟も薄れてゆき、まちづくりは行政任
せになっていたかもしれません。私たちの町は私たちで「まもり育て」な
ければならない、そのことに気付くことができたからこそ、私たちの今日
の活動があるのです。
私たちの会は町内会(約300世帯)を母体とした組織で、小野一臣会長
(元阿智神社宮司、93歳)を中心とし誇りある町づくりを目指して活動し
ています。
私たちが、町を愛し生活を楽しむ様子を訪れる方に感じて頂きたい、それ
がなによりの「旅の味わい」だと考えています。


 ◇求められる景観・まちなみ倉敷■■
【特定非営利活動法人 倉敷町家トラスト 代表理事 中村泰典】

美しいまちなみ大賞に選ばれて、大変嬉しく思います。保存された民家の
再利用方法が格段に洗練され、創造的で内装、業態、サービス形式、商品
開発の独創性が極めて高く、民家、町並環境と平仄(ひょうそく:つじつ
ま・条理)がうまくあっているとの審査講評でした。
倉敷美観地区の景観まちづくりが格段に進化(深化)しているとの高い評
価だと理解しています。しかし、美観地区の全てがそうであるかと言えば、
とてもそのようだとは言えません。今回の大賞はこれからの倉敷に一段と
求められている景観まちづくりの方向であると受け止め、更に活発に活動
を進めていきたいと思います。平仄があう景観まちづくりは倉敷だけでな
く日本国内のあらゆる地域で今、求められていると感じています。

倉敷町家トラストのホームページ
 http://kurashiki-machiya-trust.jp/


 ◇「美しいまちなみ大賞」を受賞して■■
【倉敷市長 伊東香織】

この度、「倉敷美観地区」が平成22年度都市景観大賞「美しいまちなみ大
賞」を受賞することができ、大変光栄なことと思っております。
このような名誉ある賞をいただけたのは、これまでどちらか言えば行政主
導型であった景観保全の取り組みに、「倉敷伝建地区をまもり育てる会」
や特定非営利活動法人「倉敷町家トラスト」など、倉敷美観地区を心より
愛する各種団体の積極的な活動が融合し、協働による新たなまちづくりが
行われていることが高く評価されたものだと思っております。そしてまた、
地元住民の方々をはじめ、関係者の方々の長年のご尽力の賜物であると思
っております。
今後も、協働による新たなまちづくりを推進し、倉敷ならではの個性と魅
力を伸ばす景観保全に取り組み、ここを訪れる多くの方々に、倉敷らしさ
を感じていただきたいと思っております。

倉敷市都市計画課都市景観室のホームページ
 http://www.city.kurashiki.okayama.jp/dd.aspx?moduleid=16352#
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【3】まちづくり功労者表彰について■■■

【都市・住宅整備課 企画調査係長 今田(内線6165)】

第28回「まちづくり月間」まちづくり功労者として、全国で46団体、うち
中国地方からは、下記の5団体が受賞されました。
まちづくり功労者表彰は、魅力あるまちづくりの推進につとめ、特に著し
い功績のあった個人又は団体(地方公共団体を含む)に贈られるもので、
まちづくり月間において、国土交通大臣より表彰状が贈呈されます。

◇NPO法人まつえ・まちづくり塾(島根県松江市)は、
行政によるまちづくり塾から生まれた市民主体のまちづくり実践組織で、
都市・住宅マスタープラン策定をはじめとした住民参加型のさまざまな
ワークショップの実施や建築士と歩くまちなみ探検ツアーの実施など、
まちづくりに関わる人的ネットワークの形成、参加型のまちづくりの実践、
情報発信により、まちの魅力向上や観光振興、良好な景観形成に大いに貢
献されました。

◇三原市新倉土地区画整理組合(広島県三原市)は、
大雨時に冠水する等、都市環境にいくつか課題を抱えていた地区において、
土地区画整理事業の実施により、地盤の嵩上げ、道路・公園の公共施設を
整備するなど、住環境の改善を図るとともに、雨水ポンプ場の誘致など防
災機能を向上させ、安心で安全に暮らせる都市環境の推進に大きく貢献さ
れました。

◇志士の杜推進実行委員会(山口県下関市)は、
会報誌やホームページによる維新関連情報の提供、スタディ・ツアー
「維新史跡めぐり」の開催、維新の志士群像の建立を通じて、
維新発祥の地・下関を広く内外にアピールするとともに、郷土の歴史・文化
を生かしたまちづくりを推進し、地域の魅力の向上及び観光振興に大きく
貢献されました。

◇二葉の里歴史の散歩道ブラッシュアップ研究協議会(広島県広島市)は、
国宝の不動院金堂をはじめとした貴重な歴史・文化遺産が集積する「二葉
の里歴史の散歩道」の特性を活かして、案内用リーフレットの作成や案内
板の設置、散策イベントや歴史講座の開催、ご当地落語の制作・披露に取
り組むなど、地域の活性化や観光振興に貢献されました。

◇向洋半島ほこり隊(広島県広島市)は、
向洋半島に伝わる歴史や文化を知る人たちが減っていく中で、地域の宝を
掘り起こし、会員手作りの紙芝居やマップを作成するとともに、これらを
活用してまち歩きイベントの開催や地元小学校での継承活動を実施しまし
た。また、まち歩きを楽しめる案内板の設置に取り組むなど、地域の活性
化に貢献されました。

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.mlit.go.jp/report/press/city05_hh_000026.html


■■中国地方の受賞地域からのコメント■■
  ◇まちの宝ものをまちづくりへ活かそう!■■
【NPO法人まつえ・まちづくり塾 代表理事 井ノ上知子】

当法人のはじまりは、平成8年から3年間、松江市が主催した「松江まちづ
くり塾」です。「松江まちづくり塾」は、参加型のまちづくりを学ぶ連続
講座でした。そこに集った仲間が、行政の手を離れても「まちづくり塾」
を継続し、現在に至っています。
まち(地域)には、引き継がれてきた歴史、文化、風景、人柄、食べ物等々
さまざまな資源(宝もの)があります。その魅力と価値を市民が共有し、
日常の暮らしに活かしながら次世代へ伝えていくことがまちづくりであり、
私たちの活動の柱になっています。
日々の活動は、楽しみながらまちの魅力再発見につながるまち歩きや
建物見学会等の開催、公共施設計画・マスタープラン等への市民参画の
仕組みづくり、商店街の賑わい創出等さまざまです。
今回の受賞を機に、まちづくりの相談役・お手伝い役としてより身近な
存在となるよう、「遊び心」を忘れず活動を続けていきたいと思います。

《NPO法人まつえ・まちづくり塾公式ブログ》
 http://blog.canpan.info/mmjuku/


  ◇平成22年度まちづくり功労者表彰によせて■■
【三原市新倉土地区画整理組合 代表清算人(理事長) 井上裕幸】

このような立派な賞をいただきご関係各位に心から感謝いたします。
三原市新倉土地区画整組合は平成12年5月に組合設立認可を受け、
施行面積約9.6ha、総事業費約7.8億円で事業を進め、平成22年3月に事業
を完了しました。事業箇所である新倉 木之浜地区は、雨が降れば道路が
すぐ冠水し、潮の干満にあわせて樋門を開閉しないと田圃の排水も出来
ない等防災機能が極端に脆弱でした。区画整理事業により地盤の嵩上げを
行い、自治体との連携を図り、浸水対策事業として雨水ポンプ場を誘致し、
排水機能の向上を図りました。道路・公園・上下水道等公共施設も整備
され、地区計画の導入によりより良い住環境の整備も可能となり、
安心して安全に暮らせる都市環境の創設に寄与できたと考えております。
今後はこの受賞を機に組合員、従来からの地区住民、新しく引っ越して
こられた方々の三者が意思疎通をはかり、一体となって「魅力ある新しい
私たちのまちづくり」の推進に努めたいと考えております。


  ◇維新の志士の息吹を現代へ■■
【志士の杜推進実行委員会 会長 山本徹】

この度、「平成22年度まちづくり功労者表彰」を受賞することができまし
たのは、下関市民を始め多くの皆さま方のご理解・ご協力の賜と深く感謝
いたしております。
政治、経済、社会、文化などの既成の枠組みが大きく転換しはじめ『第2
の維新』とも言われている現代において、未来へ向けた下関市の新たなま
ちづくりの先駆けとして、高杉晋作や白石正一郎など維新の志士の息吹を
現代によみがえらせ、維新発祥の地・下関を国内外にアピールしたいとい
う想いから、当実行委員会を設立いたしました。
これまでに、スタディ・ツアー「維新史跡めぐり」や晋作・龍馬像「青春
交響の塔」、「風の預言者 高杉晋作と奇兵隊」の維新の志士群像建立事
業等を推進してまいりました。これからも、下関市を平成維新文化発信の
地として、下関市民が一体となって新たなまちづくりの活動を続けてまい
りたいと思います。

なお、当委員会の詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://shishinomori.com/index.html


  ◇二葉の里歴史の散歩道ブラッシュアップ研究協議会の取り組み■■
【二葉の里歴史の散歩道ブラッシュアップ研究協議会 会長 久保田訓章】

本協議会は、広島市が昭和58年に指定した「二葉の里歴史の散歩道」をブ
ラッシュアップして、地域の歴史・伝統文化・自然を紹介し、町の活性化
や振興に寄与することを目指し、区と民間の組織で発足し今年で10年にな
ります。
広島は、原爆により城下の町並みと14万人の市民は壊滅となりました。
「ゼロからスタート」の合言葉で町が再建されましたが、私たちは、同時
に昔のことも知ってほしいと願っています。
そこで、壊滅を免れ昔の風情が残る神社やお寺、そしてその回りの自然を
生かして次のような活動を行っています。

 ☆刊行物の発行、案内板設置、DVD制作、歴史散歩落語制作、
  まちづくりプラン作成
 ☆ボランティアガイド(20人余り)の育成、年2回の散歩道巡り、
  毎月28日の「ふたばの日」定期ガイド、小学校などへの出張講座など、
  年間延べ2,000人を対象に案内等を実施。
 ☆その他「城下町広島の歴史講座十講」
  (大学教授等による講座 150人定員)の開催など・・・

今回の表彰につきましては、社会貢献のインセンティブを担う有効な賞で
あると考えています。


  ◇これからも地域に根ざした活動を・・・■■
【向洋半島ほこり隊 代表 伊藤信子】

このたび、ちょうど10年目となる良い節目の年に、「まちづくり功労者表
彰」と云う、輝やかしくとても名誉ある賞を戴くことになり、本当に有難
く感謝しております。
私たちは、地域の歴史を掘り起こし文化を継承していくために、地域住民
数名が毎月1回集まって話し合い、今まで、紙芝居やマップの作成、
町歩き、昔の写真展示、小学校の総合学習への協力など、地域に根ざした
活動をしています。
町案内をすることで、町の中には先人達が残してくださった、共同井戸が
沢山残っていることに気づき、井戸に看板を付けました。
また、平清盛の娘「天女姫」を祀る「疱瘡神社」に由来する貴重な伝説を
探ることで、地元の誇りとして伝承して行きたいとの思いから、案内板や
誘導看板などを設置しました。
活動を通して、新しい発見があり、皆さんにも知っていただきたいという
気持ちが広がっています。
これからも、私たちは地域の住民として、こうした活動を続けて行きたい
と思っています。
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【4】「下水道におけるリン資源化の手引き」の策定について■■■

【都市・住宅整備課 課長補佐 赤星(内線6163)】

我が国においては、天然資源としてのリンが存在せず、全量輸入に頼って
いる現状となっています。特に近年は、新興国の経済発展やバイオマス
燃料景気による世界的な穀物増産により、肥料の原料価格が高騰しており、
食料の安定生産、増産のための化学肥料を必要とする日本にとって、リン
やその化合物は国家戦略上重要な物質となっています。
下水道にはリン鉱石として輸入されるリンの約4〜5割が流入しているとの
推計がありますが、有効利用されている割合は約1割に過ぎず、今後、
下水や下水汚泥からのリン資源化について、積極的に推進していくことが
必要となっています。
このような状況の下、国土交通省では、昨年度、下水道管理者がリン資源化
事業の実施について検討するための手引きをとりまとめることを目的として、
「下水道におけるリン資源化検討会」を設置し,事業化のあり方について
検討を行いました。
今回とりまとめられた「下水道におけるリン資源化の手引き」を活用し、
多くの自治体においてリン資源化の検討が積極的に進められることが期待
されます。
 
手引きは、次のホームページで入手できます。
 http://www.mlit.go.jp/crd/crd_sewerage_tk_000033.html
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【5】第21回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰受賞者の決定について■■■

【都市・住宅整備課 課長補佐 柳原 (内線6162)】

花と緑の愛護に顕著な功績のあった民間の団体に対し、その功績をたたえ、
国民的運動としての緑化推進活動の模範として表彰する「みどりの愛護」
功労者国土交通大臣表彰の受賞者が決定しました。

 受賞団体数 86団体
       うち中国地方 7団体  
        ・辰巳南公園愛護委員会(岡山市)
        ・連島南私たちのまちを考える会(岡山県倉敷市)
        ・千田町二丁目千寿会(広島市)
        ・広瀬万寿会(広島市)
        ・大古花はなクラブ(広島県江田島市)
        ・居守公園愛護会(山口県周南市)
        ・尚白公園愛護会(山口県周南市)

表彰は、5月23日に兵庫県三木総合防災公園において、皇太子殿下の御臨席
のもと開催された第21回全国「みどりの愛護」のつどいで行われました。

詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.mlit.go.jp/report/press/city10_hh_000049.html
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【6】雨水浸透施設の整備促進について■■■

【都市・住宅整備課 課長補佐 赤星(内線6163)】

雨水浸透施設の整備は、都市型水害等に対応した流出抑制効果とともに、
地下水涵養や健全な水循環系の形成などの多面的な効果が期待されていま
す。
この度、国土交通省では、雨水浸透施設による流域全体としての流出抑制
効果や地下水涵養効果等を簡便に把握する方法や、浸透施設設置区域全体
としての能力低減を勘案した浸透能力の設定手法、さらに浸透能力を継続
して確保していくための適切な維持管理方法等について、「雨水浸透施設
の整備促進に関する手引き(案)」としてとりまとめました。
今後は、本手引きを活用し、下水道管理者、河川管理者等の関係者が協力
した雨水浸透施設の整備促進が期待されます。

手引きは、次のホームページで入手できます。
 http://www.mlit.go.jp/report/press/city13_hh_000104.html
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【7】(お知らせ)住宅版エコポイントの実施状況について
   (平成22年4月末時点)■■■

【都市・住宅整備課 建築業務係長 野村(内線6766)】

平成22年4月末時点での同事業の実施状況についてとりまとめましたので
公表します。 
 1.住宅エコポイントの申請状況 申請受付開始からの累計
     1)新築        2,270戸
     2)リフォーム    17,813戸
     3)合計       20,083戸
 2.住宅エコポイントの発行状況 申請受付開始からの累計   
     1)新築        369戸(110,700,000ポイント)
     2)リフォーム     3,149戸(133,859,000ポイント)
     3)合計        3,518戸(244,559,000ポイント) 

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000157.html
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【8】太陽光発電パネルの設置工事に係る施工・検査基準の策定と講習会
  の実施について■■■

【都市・住宅整備課 建築安全係長 藤田(内線6756)】

【概要】
1.太陽光発電パネルの設置工事に係る施工・検査基準の策定
 太陽光発電パネルの住宅への施工上の留意点について、「既存住宅売買
及びリフォーム工事における瑕疵担保責任保険施工・検査基準(住宅用太陽
電池モジュール設置工事編)」として取りまとめられました。
 本基準は、住宅瑕疵担保責任保険法人が実施するリフォーム瑕疵保険の
施工・検査基準として位置づけられたものですが、同時に太陽光パネル
施工業者にとっても、雨漏り等の不具合防止上重要な留意点となるものです。

2.基準のポイント(例示)
[1]事前調査を行い工事箇所に著しい劣化等がある場合は計画に補修を含
めること
[2]屋根を貫通する部分は接着面の清掃等を行ったうえでパッキンや
シーリング剤等を用いるなど適正に防水措置を施すこと
[3]外壁を貫通する部分は屋内に雨水が浸入しないよう屋外側に下り勾配
とするとともに、シーリング剤等を用いるなど適正に防水措置を施すこと
3.事業者講習会の実施
 本基準(住宅用太陽電池モジュール設置工事編)について、住宅事業者
及び住宅瑕疵担保責任保険法人の検査員を対象とした無料講習会を6月
より全国で実施します。

お問い合わせ先
国土交通省住宅局住宅生産課住宅瑕疵担保対策室
TEL:03-5253-8111 (内線39454 39445 39446)

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000158.html
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【9】広島市民間建築物耐震診断補助制度について■■■

【広島市都市整備局指導部建築指導課長 若林啓治】

広島市では、平成21年3月に「広島市建築物耐震改修促進計画」を策定し、
現状の耐震化率約80%を平成27年までに約90%に引き上げることを目標に、
耐震化を促進し災害に強いまちづくりを進めています。
この計画に基づき、広島市内にある多数の人が利用する一定規模以上の民
間建築物のうち、地震時の倒壊等により緊急輸送道路を閉塞させるものな
どを対象に、耐震診断への支援として、昨年「広島市民間建築物耐震診断
補助制度」を創設しました。
補助の対象となる建築物は、(1)次の@からCの要件を全て満たす緊急輸
送道路沿道(広島市地域防災計画において指定)の建築物〔@昭和56年5月
31日以前の着工、A多数の人が利用する病院・事務所・ホテルなど、B延
べ面積1,000u以上(幼稚園等・500u以上)で地上3階以上、C緊急輸送道路
沿道で地震時の倒壊などにより通行を妨げるおそれのあるもの〕と、(2)前
記(1)の要件のうち、Cを除く@からBまでの要件を全て満たす建築物です。
補助率及び補助限度額は、耐震診断費用の2/3で(1)の建築物は300万円を、
(2)は150万円を限度に、各5件程度としています。
申し込みは、平成22年12月28日(火)までの間、広島市都市整備局指導部建
築指導課で受け付けていますので、所定の申請書をご提出ください。
この機会に、耐震化に向けた本制度をご活用ください。

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1269577997387/index.html                    
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皆様から、他の参考となるような独自の取り組み事例、随想等の記事を
募集しています。

記事の掲載希望及び送信先の追加、変更、ご意見・ご要望等について、
下記のメールアドレスへお寄せください。

<編集担当>
計画・建設産業課
計画・景観係長 佐々木(内線6134)
mailto:kenseibu@cgr.mlit.go.jp
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