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中国地方まち・すまいづくりメールマガジン
【第69号:平成23年8月31日】

◇◇中国地方整備局建政部◇◇

このメールマガジンは、中国地方における都市・住宅行政に関わる情報を、
お世話になっております地方公共団体等の皆様にお送りしております。
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■■目次■■


《寄稿》

【1】コンビニエンスストアと連携した中山間地域の高齢一人暮らし・買
   物弱者支援(広島県神石高原町)


【2】8月1日「景観行政団体」へ移行(鳥取県三朝町)

【3】8月1日から景観行政団体へ(島根県益田市)


《整備局からのお知らせ》

【4】景観行政団体の動向について

【5】9月1日から9月10日まで 「屋外広告物適正化旬間」です


《募集について》

【6】平成23年度まちづくり計画策定担い手支援事業の助成対象事業主
体の第3次募集開始について 〜 地権者組織等による都市計画の
   提案素案作成費用を国が支援 〜


【7】セーフティネット基盤強化推進事業(既存賃貸住宅活用に係る地域
   ネットワークの形成・活用促進事業)の提案の募集の開始について


【8】第26回「手づくり郷土(ふるさと)賞」の募集開始につい


《地方公共団体からのお知らせ》

【9】都市計画道路宇部湾岸線の一部供用開始について(山口県)
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【1】コンビニエンスストアと連携した中山間地域の高齢一人 暮らし・
   買物弱者支援■■■

【広島県神石高原町 まちづくり推進課 入江嘉則】

 広島県神石高原町は,大手コンビニエンスストア「株式会社ローソン」と
連携して、中山間地域の高齢一人暮らし、買物弱者の支援を行う取り組み
をスタートします。両者にとって、新たなビジネスモデルの拠点となる「
ローソン神石高原町店」が、8月12日(金)道の駅さんわ182ステーション内
にオープンしました。
 この店舗を核とし、「町」・「郵便局」・「地元自治会」・「地元商店」・「ロ
ーソン」などが連携し、移動販売車の運行、サテライト店舗の設置、高齢
者の安否確認などに取り組みます。中山間地域でのフィージビリティの位
置づけもあり、将来、確実に増える高齢一人暮らし、買物弱者の方々の支
援システムを構築します。
 また、大手コンビニエンスストア「ローソン」の販売網を活用した地元産
品のマーケット開拓、関連企業との連携による新たな業態の起業支援など
広範な取り組みから活性化の可能性を探ります。
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【2】8月1日「景観行政団体」へ移行■■■

【三朝町 企画観光課】                       

 三朝町は、233.46kuの町土の約90%を山林原野が占め、四季折々に美し
く姿を変える恵まれた自然環境の中に64の集落が点在し、約7,000人の町
民が心豊かに暮らしています。
 そして、町内には、これまでの長い歴史の中で、大切に守り続けられて
きた貴重な文化や資源が数多く残されており、山間地域には、世界遺産へ
の登録を目指している国宝・投入堂を有する「三徳山エリア」が広がり、歴
史的・文化的景観を有しているほか、ラジウム含有量世界一の温泉地とし
て知られる「三朝温泉エリア」では、情緒ある温泉地ならではの街並みを有
し、これらの景観は町の大きな特徴となっています。
 三朝町では現在、「心豊かで“キラリ”と光る町」を基本に町づくりを進
めておりますが、これらの環境を町の貴重な資源として再認識し、大切に
守り育て後世に引き継いでいくことができるよう、8月1日に景観行政団体
へ移行しました。
 今後は、町民が一丸となって、ここにしかない大切な景観を保全・活用
していくことができるよう景観保全への取り組みを進め、景観計画や景観
形成条例を策定していきながら、特徴ある“キラリ”と光る町の実現を目
指していきたいと考えています。
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【3】8月1日から景観行政団体へ■■■

【益田市 建設部 都市デザイン課】

 益田市は、中世〜戦国の雄「益田氏」の本拠地としても栄え、数多くの文
化的・歴史的な資産や遺跡が残されています。また、市域の約80%を占め
る豊かな中国山地と、そこに源を発する一級河川高津川及び二級河川益田
川や、匹見峡など多くの自然的資源を有し、併せて、棚田をはじめとした
日本の原風景を連想させる農村風景や、石見地方特産の赤瓦の家並みが連
なる漁村風景が存在するなど、景観資源も豊富に有しています。この赤瓦
については、「益田市赤瓦の街並整備事業」として、赤瓦の家並みの保存や
形成を目的とした補助事業に取り組んでいるところです。
 一方では、土地区画整理事業や再開発等に伴い、景観に配慮された統一
感のある街並みの保全が難しくなっているという課題も抱えています。
 こうした状況の中、歴史的・文化的な都市景観と地域の生活景観とを「
守り、育てるべき景観」として保全と継承を図りつつ、開発と並行して景
観的に魅力ある住宅地の形成を誘導するなど、双方への配慮を兼ね備えた
取り組みを行う施策が急務となっています。また、昨年度、「景観まちづ
くりワークショップ」及び「景観シンポジウム」を開催したところ、多くの
市民の参加があり、活発な意見交換が行われました。このことからも行政
だけでなく、市民ひとりひとりが景観について考える意識や機運が高まっ
ていると感じられます。
 これを契機として、保全すべき景観の指定や地域の選定に向けて市民と
の十分な合意形成を図りながら、「ひとりひとりが輝くまち」にふさわしい
景観計画を策定し、個性豊かな都市景観づくりを行っていくため、8月1日
をもって、景観行政団体へと移行しました。今後も、景観法との整合性を
図りながら、本市の景観を守り育み、新たに創出することによって、この
まちに住む人にも、さらには、訪れる人にも優しい、心和む景観の形成を
進めていきたいと考えております。
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【4】景観行政団体の動向について■■■

【計画・建設産業課 計画・景観係長 田邉(内線6134)】

 平成23年8月1日現在で、中国地方の景観行政団が2団体(三朝町、益田市
)増え、全国でも510団体になりました。良好な景観形成への取り組みが進
んでいます。

 中国地方での景観行政団体の状況は次のとおりです。

○景観行政団体 39団体
  県:5(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県)
  政令市:2(岡山市、広島市)
  中核市:3(倉敷市、福山市、下関市)
  その他市町村:29
  <その他市町村県別内訳>
  鳥取県内:倉吉市、鳥取市、米子市、三朝町
  島根県内:松江市、津和野町、大田市、出雲市、海士町、奥出雲町、
       江津市、益田市
  岡山県内:早島町、新庄村、瀬戸内市、真庭市
  広島県内:三次市、尾道市、呉市、廿日市市
  山口県内:萩市、宇部市、光市、山口市、岩国市、柳井市、防府市、
       下松市、周南市

○景観計画策定状況 22団体
    尾道市   H18.11.17策定  
  宇部市   H19. 2. 1策定
  鳥取県   H19. 3.16策定
  松江市   H19. 3.28策定
  倉吉市   H19. 3.30策定
  早島町   H19. 4. 1策定
  三次市   H19. 4.10策定
  岡山県   H19. 9.28策定  
  萩 市    H19.10.26策定
  岡山市   H19.12.28策定
  呉 市    H20. 1.11策定
  出雲市   H20. 3.18策定
  鳥取市   H20. 3.25策定
  津和野町  H20. 9.26策定
  瀬戸内市  H21. 2.23策定
  倉敷市   H21. 9.30策定
  米子市   H21.11.20策定
  大田市   H22. 1. 8策定
  下関市   H22. 8. 6策定
  真庭市   H23. 3.18策定
  福山市   H23. 3.31策定
  周南市   H23. 6.30策定

なお、全国の景観法等の施行状況は、こちらのホームページをご覧ください。
  http://www.mlit.go.jp/crd/townscape/database/Landscape_Index.htm
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【5】9月1日から9月10日まで 「屋外広告物適正化旬間」です■■■

【計画・建設産業課 計画・景観係長 田邉(内線6134)】

 平成16年に景観法の制定、屋外広告物法の改正等が行われ、各地で良好
な景観の形成に向けた取組が進展しているところですが、屋外広告物につ
いては依然として景観との調和を欠いたものが見受けられる状況です。
 屋外広告物の適正化については、地方公共団体において様々な取組が独
自に行われているところですが、国としても、全国において、企業や国民
に対する意識啓発を図ることを目的として、昨年度より9月1日から9月10日
までを「屋外広告物適正化旬間」として設定しました。
 当該旬間を中心として、全国において、関係団体とも連携し屋外広告物
法及び同法に基づく条例の普及啓発、違反屋外広告物に対する国民や企業
の意識啓発等を推進します。

昨年度の取組結果については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.mlit.go.jp/toshi/townscape/crd_townscape_tk_000012.html
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【6】平成23年度まちづくり計画策定担い手支援事業の助成対象事業主体
   の第3次募集開始について 〜 地権者組織等による都市計画の提案
   素案作成費用を国が支援 〜■■■

【都市・住宅整備課 企画調査係長 赤塚(内線6165)】

 国土交通省では、市街地の整備改善につながる都市計画の提案の促進を
図ることを目的として、地権者組織をはじめ、地域におけるまちづくりの
担い手に対して必要な経費を補助する「まちづくり計画策定担い手支援事
業」を実施しています。
 このたび本事業について、8月24日(水)から、平成23年度の助成対象事
業主体の第3次募集を実施することとしました。
 本事業を活用し、地域の方々が自ら主体となって、地域の現状把握や課
題の分析、目指すべき防災性や住環境の検討など専門的な検討を行い、市
街地の整備改善に有効な地区計画素案を取りまとめることにより、建築物
の自律的な建替え等が促進され、密集市街地、中心市街地、都市再生緊急
整備地域等の整備改善が進むことが期待されます。

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.mlit.go.jp/crd/city/plan/ninaite/index.html
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【7】セーフティネット基盤強化推進事業(既存賃貸住宅活用に係る地域
   ネットワークの形成・活用促進事業)の提案の募集の開始について■■■

【都市・住宅整備課 住宅・宅地係長 小尻(内線6185)】

 標記事業について平成23年度の提案の募集が開始されていますので、お
知らせします。
 募集の概要を下記に示しますが、詳細につきましては、ホームページの
「募集要領」を御確認下さいますようお願いいたします。 

 1.公募対象の事業
 既存賃貸住宅を借り上げることによる公営住宅の供給に関する業務の効率化
  ・円滑化のモデルとなると認められる事業の提案で、事業の実施に十
  分な体制が確保されている者によるものを対象とします。(なお、本
  事業実施後、事業者として加わっている地方公共団体に対して直ちに
  借上公営住宅の供給を求めるものではありません。今後の供給に向け
  た検討を行うために、本事業を実施することも可能です。)

 2.募集期間 
  平成23年8月18日から平成23年12月7日まで

 3.採択の決定 
  応募案件の審査を評価委員会において実施の上、採択を決定します。

 4.今後の予定
  随時、応募案件の審査・選定を速やかに行い、採択案件を決定する予
 定です。

 5.問合せ先・応募書類の送付先
  国土交通省住宅局住宅総合整備課
  電話番号:03-5253-8111(内線39345)
  FAX :03-5253-1628
  ホームページ:http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/index.html
  受付時間:9:30〜18:15(土日曜、休祝日除く)
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【8】第26回「手づくり郷土(ふるさと)賞」の募集開始について■■■

【企画部 広域計画課 景山(内線3236)】

 国土交通省は、地域の魅力や個性を創出している良好な社会資本及びそ
れと関わりをもつ優れた地域活動を一体となった成果として発掘・評価す
ることを目的として「手づくり郷土賞」を以下のとおり募集しています。
 ご周知いただくとともに、積極的にご応募ください。

1 応 募 部 門
 一 般 部 門 地域の魅力や個性を創出している、社会資本及びそれ
         と関わりがある優れた地域活動が一体となった成果
 大 賞 部 門 これまでに「手づくり郷土賞」を受賞したもののうち
         一層の発展のあった成果
2 応 募 団 体 社会資本を有効活用し地域づくり等に取り組む活動団
         体が単体、又は社会資本を管理する地方公共団体(都
         道府県、市区町村)との共同で応募するものとします。
3 応 募 締 切 平成23年9月26日(月)
4 選定結果の公表 平成23年12月〜平成24年1月に国土交通省及び各地方
         整備局のホームページ等で公表する予定です。
        ※受賞された団体は、国土交通大臣が表彰するとともに
         ホームページ等で全国に取組状況を紹介いたします。
5 問い合わせ先  中国地方整備局企画部広域計画課 景山(かげやま)
         TEL:082-511-6138

応募要領、応募用紙は、次のホームページでご覧になれます。
 http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/tedukuri/what_furusato/what_furusato.html
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【9】都市計画道路宇部湾岸線の一部供用開始について■■■

【山口県 都市計画課 課長 師井】

 平成23年8月21日に宇部湾岸線西中町IC〜藤曲IC間の約2.2qが一部供用
開始しました。
 本路線は、地域高規格道路山口宇部小野田連絡道路の一部で、宇部市街
地南側の臨海部を東西に走る延長約4.5qの自動車専用道路です。本路線
の整備により国道190号の慢性的な交通渋滞の緩和や、宇部山陽小野田市
街地間の連携強化等が図られます。
 また、今回開通区間の中にある栄川運河橋は全国でも珍しい複合型斜張
橋であり、その大きさや特徴ある姿から宇部市のランドマークとして親し
まれると考えています。

なお、詳細については、次のホームページをご参照ください。
 http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a18400/gairo/wangan.html

○山口県では、10月より「おいでませ!山口国体・山口大会」を開催します
ので、ぜひお越しください。
 http://www.choruru.pref.yamaguchi.lg.jp/
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<編集担当>
計画・建設産業課
計画・景観係 田邉(内線6134)
 mailto:kenseibu@cgr.mlit.go.jp

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