中国地方まち・すまいづくりメールマガジン

【第103号:平成26630日】

 

◇◇中国地方整備局建政部◇◇

 

このメールマガジンは、中国地方における都市・住宅行政に関わる情報を、

お世話になっております地方公共団体等の皆様にお送りしております。

 

 

■■目次■■

 

《整備局からのお知らせ》

 

【1】平成26年度「まちづくり功労者表彰」について

 

【2】平成26年度「まちづくり功労者表彰」受賞地地域からのコメント

〜平成26年度まちづくり功労者表彰によせて〜

 

【3】第9回(平成25年度)住まいのまちなみコンクールについて■■■

◇「木綿街道振興会」(島根県出雲市平田町)が国土交通大臣賞を受賞!

 

【4】「中部景観シンポジウム」を開催します

 

《地方自治体からのお知らせ》

 

【5】鳥取でリノベーションまちづくりが始動!!

〜家守会社により不活性不動産に新たな価値を付加する身の丈エリア再生〜

 

【6】駅周辺広場や道路空間の一層の活用へ

姫路市・鳥取市連携「まちなか広場シンポジウム」の開催のお知らせ

 

 

【1】平成26年度「まちづくり功労者表彰」について

【計画・建設産業課 計画調整第三係長 木下(内線6137)

 

 

32回「まちづくり月間」においてまちづくり功労者として、全国で34団体、うち中国地方からは下記の3団体が国土交通大臣表彰を受賞され、6月16日(月)に東京都内で表彰式が行われました。

 

まちづくり功労者表彰は、魅力あるまちづくりの推進につとめ、特に著しい功績のあった個人又は団体(地方公共団体を含む)に贈られるものです。

 

(以下、受賞者を50音順にご紹介します)

@  彩が丘連合町内会(広島市)

団地開発時に締結した建築協定が失効することを契機とし、住民自らの発意によるまちづくりの気運が高まり、地区計画に関する勉強会の開催、住民合意形成等の活動を経て地区計画の決定に至るとともに、地区計画を補完するルールとして「彩が丘街並みガイドライン」を作成されました。この活動は他地区にも影響を与える先駆的な取組です。

 

A石内まちづくり協議会(広島市)

市街化調整区域のまま長年開発や建築が制限されていた地区において、個別に地区計画を策定できるよう地区全体での計画的なまちづくりのルールを定めた「石内まちづくり計画」を住民参加型のプロセスを経て策定し、魅力あるまちづくりの実現に寄与されました。

 

B  苅田(かんだ)酒造エネルギー株式会社(岡山県津山市)

重要伝統的建造物群保存地区内にある、市指定史跡である酒造場及び住宅の土地(2,511.85u)と建物(26棟)を津山市に寄付され、今後整備する城東重要伝統的建造物群保存地区のまちづくりに貢献されました。

 

 

【2】平成26年度「まちづくり功労者表彰」受賞地地域からのコメント

 〜平成26年度まちづくり功労者表彰によせて〜

【計画・建設産業課 計画調整第三係長 木下(内線6137)

 

 

(以下、受賞者コメントを50音順にご紹介します)

 

@彩が丘連合町内会(広島市)会長 雨瀧 弘和

 

この度は、たいへん栄誉ある賞を頂き関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。

当地区は、広島市西部の丘陵地に位置する戸建てを中心にした住宅団地で平成3年より分譲が開始されました。街の中央を流れる砂防河川である城六川の周辺は公園や緑地が整備され、その中心のせせらぎ公園は宮島の紅葉谷公園風につくられ、緑豊かでゆとりのある市街地が形成されています。又、平成3年に広島市優秀宅地開発賞の記念碑を頂きました。

 平成2年の団地建設時に「彩が丘建築協定」並びに住民がお互いに尊守する「彩が丘街造り規約」が定められ、これらの街づくりに関するルールにより良好な居住環境を20年間守ってきました。

この度、建築協定が平成22年に失効することを契機とし、その後の対応について平成21年度より3年間、全住民が街並みのルールづくりに取り組んだことを評価して頂き感謝致します。

今後の方針を決める段階で、建築協定の更新は手続き上困難を伴うことが判明し、地区計画を導入することとし、地区計画の中に当団地独自の「彩が丘街造り規約」を盛り込むことにしました。

「街造り規約」は造成完了時の1区画につき1戸建てとする、宅地地盤高の高さは変更しない、道路境界線から0.5メートル以上の植樹帯を設置し低木や草花等で緑化する、屋根は勾配屋根とする、外壁は落ち着いた色彩とし原色は使用しない等で構成されています。

検討の段階で住民及び外部地主から「街造り規約」の盛り込みに対し反対意見もありましたが、団地建設以来守ってきた良好な住環境を継続したいとの意見が多数を占め、平成24年2月に彩が丘街並みガイドラインとして認可されました。

今回の受賞を機に一人でも多くの方の関心が得られるなら、これ程の喜びはありません。こうした地味な取り組みに光を当てて頂いたことは、地域住民にとって何よりの励みになります。

これからも全員が力を合わせ、誰もが安全で快適に暮らせるまちづくりを進めて参ります。

今後ともご支援下さいますようよろしくお願い致します。

 

A石内まちづくり協議会(広島市)会長 大江 英毅

 

この度は、栄誉ある国土交通大臣表彰の受賞、地域の方々と共に大変喜んでいます。関係各位の皆様に心より厚く御礼申し上げます。

私どもの石内地区には基盤整備、河川の水質環境の保全を目的とした会が3団体ありましたが、広島市が策定した「活力創造都市広島西風新都計画」に沿い「地区住民の自治意識の高揚と、公害のない豊かで住みよいまちづくりを推進するため地区を代表する会」として平成3年11月に石内まちづくり協議会が設立されました。

以来、デベロッパーの山地部開発にも関わりながら、平地部の将来のあるべき姿を模索してきました。平成18年「石内まちづくり基本構想」が策定され、平成25年度より石内バイパス周辺のまちづくり計画が終了、現在バイパス周辺以外のまちづくり計画が進んでいます。

また、石内地区住民の念願だった石内川モデル河川区域内の桜並木が完成し、現在、遊歩道の整備も進んでいます。散策コース、憩いの場所として将来、子供たちが自慢できるふる里になればと期待しています。

今回の受賞を励みに、より力を合わし協議会の責務を果たして行きたいと思いますので、今後共ご指導賜りますよう宜しくお願い致します。

 

B苅田(かんだ)酒造エネルギー株式会社(岡山県津山市)

 代表取締役 苅田 善嗣

 

今回、まちづくり功労者表彰という栄誉ある賞をいただき、関係の皆様方には心から御礼申し上げます。

津山市を含む岡山県北一帯は713年に備前国から分国された「美作国」に属し、昨年は建国から1300年を迎え各種イベントが盛大に行われました。

建国1300年を機に改めて郷土の歴史を振り返り、まちづくりに取り組むための認識を新たにしたところです。

津山市城東地区は旧出雲街道沿いの町屋として従前から建物の修理修景、街路の無電柱化等、町並み景観向上のための事業を行政と協働で行ってまいりました。去る平成258月に国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されたことを契機として、まちづくりの拠点施設として活用いただければという思いで、「市指定史跡苅田家住宅及び酒造場」を津山市に寄付させていただいたものです。

先の震災以降、まちづくりもエネルギー問題を抜きにしては語れなくなりました。幸い津山市は幕末から洋学(蘭学)の盛んな地であり、「舎密開宗」(セーミかいそう、我が国最初の化学書)において「瓦斯」「酸素」「水素」などの名称を初めて使用した宇田川榕菴など、近代化学の基礎を築いた学者を多数輩出しております。その流れは初代理化学研究所所長菊池大麓や長岡半太郎などを経由しながら近現代へと連綿と引き継がれているところです。この近代化学発祥の地ともいえる津山城東地区におけるこれからのまちづくりは「再生可能エネルギー」がキーワードになろうかと思います。

苅田酒造エネルギー株式会社は現在酒造業を休止しておりますが、城東地区のまちづくりに協力していく中で、将来的には伝建地区における再生可能エネルギーの開発・供給や、再生可能エネルギーを活かした酒造の再生による地域活性化などに取り組んでいきたいと考えています。

これからも地元城東地区でまちづくりに取り組む仲間たちと共に、地域の発展のためにこれまで同様に取り組んでいくことを表明し、受賞のお礼とさせていただきます。本当にありがとうございました。

 

 

【3】第9回(平成25年度)住まいのまちなみコンクールについて■■■

◇「木綿街道振興会」(島根県出雲市平田町)が国土交通大臣賞を受賞!

【都市・住宅整備課 住宅・宅地係長 増川(内線6185)

 

 

第9回(平成25年度)住まいのまちなみコンクールにおいて、島根県出雲市平田町「木綿街道振興会」が国土交通大臣賞を受賞し、6月16日(月)に東京都内で表彰式が行われました。

 

「住まいのまちなみコンクール」は身近な住環境の維持管理活動に実績をあげている住民組織をまちづくりのモデルとして表彰し、支援するものです。

 

木綿街道は、木綿の集散地として繁栄した地域です。かつて舟運が盛んであり、通りと運河をつなぐ小路・かけ出し(船着場)とともに、「切妻妻入り塗り家造り」の古い商家跡が建ち並び、歴史的景観を形成しています。地域特性を冷静に理解し歴史に誇りを持ちながら、地域住民みんなでまちづくりに取り組んでいる姿勢が評価されました。公的助成を受けながら3年間で17戸のファサード(建築物正面)の改修をしたほか、道路沿いにベンチをしつらえたり、季節の花々を植えるなど、修景にも日常的に細やかな心配りが見られます。継続的な取り組みにより生活の質を上げ、歴史や伝統を生かした修復・再生によって、次世代にも住み継がれる魅力に富んでいます。

 

審査結果の詳細は次のホームページをご覧ください。

http://www.machinami.or.jp/contents/summary/contest_result9.html

 

第10回(平成26年度)募集要項は次のホームページをご覧ください。

http://www.machinami.or.jp/contents/summary/contest_guideline10.html

 

 

【4】「中部景観シンポジウム」を開催します

【計画・建設産業課 計画・景観係長 三井(内線6134)

 

 

中部地方整備局では、景観法施行後10年という節目に際し、これまで10年間の景観まちづくりの成果や課題、今後の展望について、先進4都市の首長や有識者らによる「中部景観シンポジウム」を全国に先駆けて開催します。

本シンポジウムでは、この10年を振り返り、「景観法を活用した景観まちづくりを推進する上で直面する課題」「景観法を活用した景観まちづくりの今後の展望」をテーマにパネルディスカッション等を行い、地域活性化に向けたメッセージを発信します。

遠路ではございますが、ご興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

 

日 時:平成26年8月4日(月) 13:00〜16:30

場 所:いせシティプラザ 多目的ホール(伊勢市岩渕一丁目2−29)

出席者:三重大学大学院 准教授 浅野聡氏

    岐阜工業高等専門学校 教授 鶴田佳子氏

    岐阜県各務原市長、静岡県三島市長、愛知県岡崎市長、

    三重県伊勢市長

    国土交通省都市局公園緑地・景観課

 

問合先:中部地方整備局 建政部 計画管理課 計画・景観係

詳細は下記アドレスをご参照ください

http://www.cbr.mlit.go.jp/kisya/2014/06/0623.pdf

 

 

【5】鳥取でリノベーションまちづくりが始動!!

〜家守会社により不活性不動産に新たな価値を付加する身の丈エリア再生〜

【鳥取市都市整備部中心市街地整備課】

 

 

鳥取市は、空き家、空き店舗などの不活性不動産を改修・活用して、機能や性能を向上させ、新しい価値をつけることで、まちの中に産業と雇用を生み出し、生まれ変わった遊休不動産を核にエリアの魅力を高める、リノベーションまちづくりに取り組みます。

具体的には、民間まちづくり組織(家守会社)が、自分の建物だけでなく地域(エリア)の魅力の向上に関心のある不動産オーナーと、これまでの起業支援では対応しきれていないタイプの起業家予備軍などの方をマッチングし、投資回収可能な範囲でリノベーションを行い事業を成立させる、継続的な自立型のまちづくりの取り組みです。

今年度の大きな取り組みとして、11月に中国四国地区で初となるリノベーションスクールを開催します。リノベーションスクールとは、リノベーションの第一線で活躍する専門家を講師として迎え、実際の遊休不動産を対象に、グループワークで物件の事業計画を作成し、最終日に公開の場で遊休物件のオーナーに向けてプレゼンテーションを行うものです。

リノベーションスクールの開催により、実践者となる人材の育成、公開プロポーザルによる事業の早期実現、成功事例による周辺への波及効果などが期待されます。

鳥取県建築士会や鳥取県、鳥取市中心市街地活性化協議会などの関係団体と連携を図りながら、不動産オーナーの堀り起こしや実践者のネットワークづくり、家守会社の設立支援などに取り組んでいきたいと考えています。

 

(参考) 「リノベーションシンポジウム鳥取」を開催しました

https://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1391644883599/index.html

    「遊休不動産を活用したリノベーションまちづくり事業」

     についての説明会を開催しました

https://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1400500043068/index.html

 

(問合せ先)

鳥取市 都市整備部 中心市街地整備課 岡、有元、谷口

TEL0857-20-3276 FAX0857-20-3048 

E-mailshigaichiseibi@city.tottori.lg.jp

 

 

【6】駅周辺広場や道路空間の一層の活用へ

姫路市・鳥取市連携「まちなか広場シンポジウム」の開催のお知らせ

【鳥取市都市整備部中心市街地整備課】

 

 

このたび鳥取市では、姉妹都市である姫路市と連携し、「まちなか広場シンポジウム」を開催します。

このシンポジウムでは、鳥取駅前太平線「バード・ハット」や姫路北駅前広場「キャッスルガーデン」等における成果や課題を共有し、新たな手法によりまちなかに生み出した広場を活用しての仕組みづくりについて議論します。

 これからの“まちなか広場”のあり方について一緒に考えませんか?

 

1 日 時 平成26年7月17日(木)13301610

2 場 所 パレットとっとり2階 市民交流ホール(鳥取市弥生町323-1

3 内 容

 【講演】

  「鳥取駅前太平線バード・ハットの取り組みについて」

     新鳥取駅前地区商店街振興組合 理事長 英 義人

  「姫路駅前広場から始めるヒメジのマチヅカイ」

      一般社団法人ひとネットワークひめじ 理事 米谷 啓和 氏

    姫路駅前広場活用協議会

    企画運営ワーキンググループリーダー 小川 陽平 氏

  「アイがうまれる、富山グランドプラザ」

      NPO法人GPネットワーク 副理事長 山下 裕子 氏

 【パネルディスカッション】

  テーマ「まちなか広場を起点に、まちの価値と魅力を高めるために」

4 申込・問い合わせ先

  鳥取市中心市街地活性化協議会事務局

 (TEL0857-39-0777 FAX0857-39-1222

 

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記事の掲載希望及び送信先の追加、変更、ご意見・ご要望等について、下記のメールアドレスへお願いします。

 

<編集担当>

計画・建設産業課

計画・景観係長 三井(内線6134)

mailto:kenseibu@cgr.mlit.go.jp

 

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