中国地方まち・すまいづくりメールマガジン

【第115号:平成27630日】

 

◇◇中国地方整備局建政部◇◇

 

このメールマガジンは、中国地方における都市・住宅行政に関わる情報を、

お世話になっております地方公共団体等の皆様にお送りしております。

 

 

■■目次■■

 

《整備局からのお知らせ》

 

【1】平成27年度「都市景観大賞」受賞地区からのコメント

 

【2】平成27年度「まちづくり功労者国土交通大臣表彰」について

 

【3】平成27年度「まちづくり功労者国土交通大臣者表彰」受賞者からのコメント

 

【4】第4回「まちづくり法人国土交通大臣表彰」について

 

【5】平成27年度「まちづくり法人国土交通大臣表彰」受賞者からのコメント

 

【6】−国営備北丘陵公園−『夏まつり』開催!!

 

【7】公務員向けリノベーションコースへの参加のご案内について

 

【8】『水防法、下水道法等の改正を行いました!』

 

 

【1】平成27年度「都市景観大賞」受賞地区からのコメント

【計画・建設産業課 計画・景観係長 蔦(内線6134)

 

 

前号でもお知らせいたしましたが、平成27年度の都市景観大賞「都市空間部門」の優秀賞に島根県出雲市の「神門(しんもん)通り地区」(応募者:島根県・出雲市・神門通り甦りの会)が選定されました。

 

「神門通り地区」の詳細については、出雲観光協会ホームページをご参照ください。

http://www.izumo-kankou.gr.jp/2408

 

(以下、受賞者コメントをご紹介します)

 

【島根県 土木部 都市計画課長 石田弘至】

平成27年度都市景観大賞(都市空間部門)の優秀賞に「神門通り地区」を選定していただき、誠にありがとうございます。

 出雲大社の参詣道である神門通りは、国鉄大社線の開通にあわせて約100年前に開設され、多くの参拝客が往来し、旅館や土産物屋が建ち並ぶ門前町として栄えてきましたが、車社会の到来や、JR大社線の廃線の影響を受け、人通りは激減し、かつての賑わいを失っていました。

 こうした中、島根県では街路整備にあたり、地元出雲市と、沿道の商店主、住民による「神門通り甦りの会」と連携して、ワークショップ (9回)を実施し、歩行者中心のシェアド・スペース化を図り、官民一体で景観に配慮する計画としました。

 具体的には、沿道建築物については「まちづくり協定」に基づく修景が行われ(出雲市による補助金)、街路整備では、既存の松並木に、出雲大社境内との連続性に配慮した石畳舗装を採用して風格のある通りに再生しました。

 今年の3月の松江尾道線全線開通により山陽側からの観光客も増えて、ますます盛り上がりを見せている神門通り地区へ是非お越しください。

 

【出雲市 都市建設部 建築住宅課長 原 昭治】

 この度、「神門通り地区」のまちづくりが名誉ある都市景観大賞の優秀賞をいただきました。出雲大社の『平成の大遷宮』に伴う街路整備を契機に行ってきた、官民一体となったまちづくりへの取り組みが、このような形で評価されたことを、大変嬉しく思っております。

 まちなみが整備されて以降、多くの方に出雲を訪れていただき、通りの歩行者は平成21年度に比べて平成25年度には10倍に増加いたしました。遷宮が行われた平成25年度には出雲大社周辺の観光客入込数は800万人を超え、神門通りを中心に多いに賑わいを見せました。このようにまちづくりが成功した要因は、商店街をはじめとする民間の方の頑張り、官と民が一体となって取り組んだこと、遷宮やパワースポットブーム到来といった時の歯車がうまくかみ合ったことなどが挙げられると思います。

 ハード事業としてのまちなみ整備は、おおむね一段落を迎えようとしていますが、沿道建物の修景整備事業は今後も続いていきます。これからも地域住民の皆様や、商店街の皆様、また市観光部局などと情報を共有し合い、共に『歩きたくなる楽しいまちなみ』を作っていきたいと思っております。

 10月の神在月(かみありづき)には日本全国から八百万の神々が出雲にお越しになります。今年の神在月には、ぜひ『神々のふるさと』出雲においでください。お待ちしております。

 

【神門通り甦りの会 代表 田邊達也】

 2015年度都市景観大賞・都市空間部門での優秀賞をいただき「神門通り甦りの会」一同心より感謝申しあげます。

 「神門通り」は、明治45年国鉄大社駅開業に伴い、出雲大社参道入口「勢溜」までの1.2キロの新設された出雲大社参詣道としては、比較的新しい通りです。当時から幅員12メートル、ほぼ直線だった事から「直線道路」と呼ばれていましたが、大正4年11月7日、宇迦橋の北詰に建立された大鳥居の落成式に参列された第80代出雲国造であり、司法大臣等も歴任された千家尊福卿が地元の依頼を受けて命名されたのが「神門通り」です。以来100年出雲大社の表参道として大きな役割を果たして参りました。

 絶大な隆盛を誇った神門通りも、昭和40年代半ばになると、車社会の到来により、駐車場の位置等により参拝者の動線は大きく変化し、JRの廃止、そして通りから多くの参拝者が姿を消し、通りの町並みは、衰退の一途をたどりました。

 しかし、平成17年の平成の大合併を機に「神門通り」の復活劇が始まりました。そして、「平成の大遷宮」という神風のような追い風に、私たちは「神門通り甦りの会」を発足し、出雲市、島根県、国の誠にタイムリーなご支援を頂き−民間先行行政後方支援−のシステムを確立すべく活動に邁進して参りました。

 結果、平成17年当時20余りの店舗数も現在70店舗を超え、参拝者数に至っては、200万人が平成25年には800万人となりました。

 今後私たちは、あくまでも出雲大社の門前町らしさを追求しながら時代に合った参詣道としての景観、環境に配慮したまちづくりを展開して参ります。そうした点からも今回の受賞は大きな励みとなります。ありがとうございました。

 

 

【2】平成27年度「まちづくり功労者国土交通大臣表彰」について

【計画・建設産業課 計画・景観係長 蔦(内線6134)

 

 

 第33回「まちづくり月間」において、まちづくり功労者として全国で27団体、うち中国地方からは下記の1団体が国土交通大臣表彰を受賞され、6月12日(金)に東京都内で表彰式が行われました。

「まちづくり功労者表彰」は、魅力あるまちづくりの推進につとめ、特に著しい功績のあった個人又は団体(地方公共団体を含む)に贈られるものです。

 

全国の受賞者については、次をご参照ください。

http://www.mlit.go.jp/common/001090520.pdf

 

(以下、受賞者をご紹介します)

 

・合同会社 広島京橋開発企業体(広島市)

 

 同社は老朽化した京橋会館の更新に当たり、民間事業者として市街地再開発事業を実施しました。当該建物は高齢者向けの公営住宅、高齢者やファミリーなど多様な世帯が居住できる住宅、福祉・医療施設を含む複合型高層住宅となっており、土地の合理的で健全な高度利用と市街地環境の整備改善が図られました。

 

 

 

【3】平成27年度「まちづくり功労者国土交通大臣者表彰」受賞者からのコメント

 

 

 (以下、受賞者コメントをご紹介します)

 

【合同会社 広島京橋開発企業体 職務執行者 佐々木 恭子】

 

 この度、国土交通大臣表彰の栄に浴し、誠に光栄に存じ、厚くお礼申し上げます。またここに至るまでご指導、ご協力いただきました関係各位に心から感謝申し上げます。

 京橋町再開発事業は、市営住宅京橋会館の跡地利用にあたり、『多層世代居住の促進』と『高齢者、子育ての環境整備』をテーマに、分譲マンション・市営シルバーハウジング・保育園・高齢者介護施設・クリニック等の施設からなる21階建超高層複合ビルを計画し、平成26年2月に竣工いたしました。

 現在、分譲並びに市営住宅に各世代の方が入居され、介護施設では高齢者が生活支援と見守りの下で新たな生活を始められております。保育園は今春より認可保育園として開園し、こどもたちが高齢者や住民の皆さんと交流する笑い声も日毎に大きくなっております。

 今後のスマートシティの先例として、老・若・幼の各世代が、集い、笑い、楽しく安心して便利に生活できる環境整備に努める所存です。

 

 

【4】第4回「まちづくり法人国土交通大臣表彰」について

【計画・建設産業課 計画・景観係長 蔦(内線6134)

 

 

 第33回「まちづくり月間」において、まちづくり法人として全国で5取組、うち中国地方からは下記の1取組が国土交通大臣表彰を受賞されました。

 「まちづくり法人表彰」は、地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるまちづくり法人が中心となった先進的な取組を奨励・普及するため、地方公共団体や関係団体の協力の下、平成24年度に創設された国土交通大臣表彰制度です。

 

まちづくり法人国土交通大臣表彰の詳細については、次をご参照ください。

http://www.mlit.go.jp/report/press/toshi05_hh_000120.html

 

(以下、受賞者をご紹介します)

 

・〈特別賞〉【まちづくりの担い手サポート部門】

 緑井まちづくり株式会社(広島市)

 

 同社は、パーク&ライド事業の運営や地域循環バス運営の支援、タウンモビリティ事業支援、清掃活動など、地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させる取組を行っていること、管理施設を活用した災害時支援体制の強化や周辺環境整備など、地域の防災・防犯対策についても充実させる取組を行っており、地域の安全・快適性の向上に貢献しています。

 また、当該先導的な活動により、広島市における市街地再開発事業を契機としたまちづくり活動の普及・広報に寄与しています。

 

 

(以下、受賞者コメントをご紹介します)

 

【緑井まちづくり株式会社 代表取締役 吉本 泰徳】

 

 第4回まちづくり法人国土交通大臣表彰における特別賞を受賞できましたことは、ご推薦頂きました広島市をはじめ、日頃の活動に対してご協力とご支援をいただいている関係諸氏の皆様方のお蔭であります。厚くお礼申し上げます。

 当地区を整備した緑井駅周辺地区第一種市街地再開発事業では、出店核テナントの経営破綻ほか様々な難関を乗り越え事業が完成しました。弊社は、再開発事業による取得保留床と従前権利者権利床とを合わせた商業施設の維持管理が本業の不動産会社です。

 しかしながら、地域の利便性の向上や環境改善を推進するために、本業の遂行に留まらず、パーク&ライド事業の運営・循環バスの事業支援・タウンモビリティの事業支援・地域清掃活動の主催等を行ってきました。これらの活動を通して、まちの賑わいを高めることが施設活用に繋がり、再開発事業の意義があると確信しております。

 今回の受賞を励みに、今後も継続して地域貢献活動を行い、再開発事業の成功例となれるよう精進致します。

 

 

【6】−国営備北丘陵公園−『夏まつり』開催!!

【都市・住宅整備課 公園係長 三上(内線6171)

 

 

国営備北丘陵公園では718()831()まで夏休みの期間にあわせて『夏まつり2015』を開催致します。

「3万本のひまわり畑」(8月上旬までが見頃)、大好評公開中の「カブトムシドーム(中国地方最大級)・クワガタハウス」、水遊びコーナーの充実、家族で楽しむことができるイベントを多数開催し、皆様のご来園をお待ちしています。

 

【期間中の主なイベント等】

 ★新イベント『サマーナイトフェスタ2015

 ・特別ゲストも出演します!「ストリートダンスステージ」

  ・広島県三次市在住。「大山百合香」備北公園初ライブ

 ・南国気分に誘います「フラダンスとバンドのステージ」

 ・ビアガーデン・飲食コーナーもあります!

                      (88()9()

 ★花修景

 ・ひまわり畑の中に入って遊べます!『ひわまり迷路』(8月中旬まで)

 ・新エリア登場!『トマトのトンネル』(7月中旬〜8月下旬)

 ・子供の顔ほどの大きなお花『タイタンビカス』(7月中旬〜8月下旬)

 

 ★夏休み自然体験

 ・自由研究をお手伝い!『カブトムシの育て方講座』

                    (726()89())

 ★水あそび

 ・子供から大人まで楽しめます!『水遊びコーナー』(一部有料)

                         816()まで)

 ・小さなお子様も安心!大好評公開中!『ジャブジャブ池』

                        (831()まで)

 ★ひばの里さとやま体験

 ・自由工作はこれ!『竹の遊具づくり』『木工教室』(日替開催)

 ・新鮮夏野菜をガブリッ!『野菜のまるかじり』 (期間中の土日祝日)

 ・わらび餅、寒天、ようかん等『夏のお菓子づくり』 (日替開催)

 ・上手にすくえるかな?『大流しうどん』

             (88()9()15()16()

 ・昔ながらの蚊帳の中でくつろげます!『蚊帳体験』

                  (831()まで毎日利用可能)

 

※「ダンボール遊園地」が7/18にオープンします。

  涼しいお部屋で遊べます!雨の日でも遊べます!是非ご利用ください。

  (3歳以上12歳以下の方が対象)

 

 夏まつりの詳細については、次のホームページをご参照下さい。

    http://www.bihoku-park.go.jp/

 

 

【7】公務員向けリノベーションコースへの参加のご案内について

【都市・住宅整備課 市街地係長 堀田(内線6167)

 

 

 国土交通省では、市民・企業・NPOなどの知恵・人的資源等を引き出す先導的な活動等に取り組もうとする者に対する普及啓発活動や、民間の担い手が主体となったまちづくり計画・協定に基づく社会実験・実証事業等に対して助成し、快適な都市空間の形成・維持、住民等の地域への愛着や地域活力の向上、整備や管理に係るコストの縮減を通じた持続可能なまちづくりの実現と定着を図ることを目的とする民間まちづくり活動促進事業を推進しています。

 今般、当該補助事業の今年度の施行者(KPA共同企業体)から、普及啓発事業(リノベーションスクール)の一環として公務員を対象とするコースを設置する旨、案内がありました。

 国土交通省は官民連携によるまちづくりを推進しており、民間の発想・活力等を効果的に生かすためには、官側として行うべきことを十分理解し、対応することが必要となることから、今回のスクールを契機に、このような官民連携の取組が全国に普及することを期待しているところですので、参加のご検討いただくようよろしくお願いいたします。

 

 ■ 第9回リノベーションスクール@北九州

 

1 日時 :平成27年8月20日(木)から23日(日)の4日間

2 会場 :北九州市立商工貿易会館

      北九州市小倉北区古船場町135

     (受講人数によって、会場変更となる場合もあり) 

  

  ※問い合わせや申し込みは直接事業者の方となりますので

   くわしくは、下記のホームページをご覧ください。

       URL    http://renovationschool.net/

 

 

【8】『水防法、下水道法等の改正を行いました!』

【都市・住宅整備課 下水道係長 重宗(内線6176)

 

 

   近年、洪水ほか、内水・高潮により、現在の想定を超える浸水被害が多発しており、これらの浸水被害を対応するため、想定し得る最大規模の洪水・内水・高潮に対応する浸水想定区域制度を設け、避難体制等の充実・強化を図るよう、水防法の改正を行いました。また、官民連携による浸水対策、下水道施設の老朽化対策による機能の持続的な確保、再生可能エネルギーの活用促進等をはかるため、下水道法・日本下水道事業団法の改正を行いました。

 

  くわしくは、下記のホームページをご覧ください。

  □HPアドレス:http://www.mlit.go.jp/river/suibou/suibouhou.html

 

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記事の掲載希望及び送信先の追加、変更、ご意見・ご要望等について、下記のメールアドレスへお願いします。

 

<編集担当>

計画・建設産業課

計画・景観係長 蔦(内線6134)

E-mailkenseibu@cgr.mlit.go.jp

 

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