水環境の改善と流域の美化

芦田川の水質

備後地域を流れる一級河川芦田川の中・下流部においては、地域の都市化の進展などにより、中国地方の中では最も汚濁の著しい河川となっています。

水質汚染の主な要因は以下の通りです。

  • 急激な人口増加
  • 少ない降雨量、少ない河川流量
  • 高い利用率
  • 低い下水道整備率
  • 汚れの約7割は生活排水
汚れの割合(BOD値)

本川下流の山手橋や小水呑橋及び支川の高屋川や瀬戸川の水質は近年改善傾向にあり、環境基準値を下回る年もあります。今後は安定的に環境基準を下回るよう、水環境の改善が望まれています。


■BOD経年データ(昭和48年以降)

■令和5年のBOD月別データ


BOD値ってなに?

BODとは、Biochemical Oxygen Demand(生物化学的酸素要求量)の略です。水中の微生物は酸素を取り込み有機物を分解して気体にし、水をきれいにします。BODとは、この時に必要な酸素の量のことを示し、この数値が大きいほど水が汚れていることを示します。一般的に人的汚染のない河川ではBOD値は1.0mg/Lと言われています。
75%値とは、年間の観測データを良い方から並べて、75%目の数字を指します。
75%値がその地点に設定されている環境基準値以下である場合に、環境基準を達成していると評価されます。

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