「やはた川自然公園」は、三原市北部の竜王山に源を発し、仏通寺御調八幡宮県立自然公園内を流れる八幡川を、水と緑豊かな渓流砂防事業として整備したもので、公園名は地元の八幡小学校の児童会により名づけられた。 |
砂防工事の主体であるダム工では、コンクリートの表面を自然巨石で覆い滝をイメージさせ、流路工の護岸にも自然石を使ったほか、人が水に親しむだけでなく魚や小動物のすみかとなるように、石の隙間には草花を植えて自然に近い状態にしている。 |
公園内にある七つの橋は、表面が石や木で化粧されており、周囲の景観に溶け込んでいる。このうちの清明橋は、御調八幡宮との共同施工で屋根を付けて朱塗りにしたものに復元されている。 |
川の両岸は、有名な八幡宮のしだれ桜を中心に、周囲の山と調和するようにコブシやモミジなどが植栽されており、四阿やベンチ、照明などの整備と合わせて、訪れる人々に潤いのある憩いの場を提供できるように配慮されている。 |