平成10年度
広島県呉市
 呉市では、創造とふれあいの海洋・拠点都市を将来の都市像としてまちづくりを進めている。この「狩留賀海浜公園」は、ゆとりと潤いを与える環境づくりとして、海と山の自然とふれあう場の創造をめざして整備が進められたものである。
 整備にあたっては、都市近郊型の海洋性レクリエーションゾーンとして位置付け、背後の自然林と埋立によって造成した砂浜を一体化させた海浜公園とした。 
 園内は、海水浴のシーズンだけではなく、通年利用される施設となるように、多目的広場や芝生広場、ピクニック広場を設けたほか、遊具やアスレチック施設を整備しており、高齢者や障害者の利用に配慮して、スロープや手摺りを設置している。また、海水浴場前の堤防には透過性ブロックを使用することにより、閉鎖水域とすることなく良質な水質を維持できるように考慮した。
 自然林の中には、散策を楽しむことができるように遊歩道の整備が行われ、風光明媚な瀬戸内海を眺めたり、山菜取りを楽しむことができる。
 整備後は、市内外からの海水浴客をはじめ、ピクニックに訪れる家族連れや子供会などのグループで賑わいを見せている。
所在地 広島県呉市狩留賀町
諸元 面積:約151,000m2
関係する施設など 音頭の瀬戸、入船山記念館、アレイからすこじま