昭和61年度
広島県広島市
 かつて広島城下から山陰に抜ける雲石街道の要所であった横川橋は、広島市でも最も歴史のある橋のひとつであり、旧橋は被爆に耐えたアーチ橋で地域のシンボルとして親しまれた。
 市ではその架け替えにあたり、市民に愛される橋をテーマに「広島市都市美化委員会」でデザインを審議・決定した。川の波動と昭和のはじめまで往来した帆かけ舟をモチーフに一体的にデザインされた高欄と親柱は見る角度によってさまざまなかたちに変化する。また、親柱の部分には橋と地域の歴史を表現したブロンズレリーフがはめ込まれ、個性的な橋として市民の注目を集めている。 
所在地 広島県広島市中区寺町1丁目〜西区横川町1丁目
諸元 延長:61.5m、幅員:13.0m
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