昭和61年度
岡山県倉敷市
 倉敷市は、美しい自然と数多くの歴史的文化遺産に恵まれた町である。特に、倉敷川と鶴形山を中心とする地域は、そうした遺産が集中し、景観も優れているため、「重要伝統的建造物群保存地区」の指定を受けている。
 倉敷のまちは、もともと倉敷川の水運による備中米の集積地として形成されたものであり、江戸時代には幕府の代官所が置かれ、備中国内の米・綿・油などが集荷、搬出される一大商業都市として栄えた。一帯には倉屋敷が立ち並び、倉敷の地名はこれに由来している。
 今日でも市内には、御料米をおさめた土蔵や古い商家が残され、運河として利用された倉敷川と美しい調和をみせ、落ちついた雰囲気が人々を魅了している。
所在地 岡山県倉敷市阿知2丁目・中央1丁目・本町
諸元 面積:13.5ha
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