吉備の中山は古代の大国であった吉備の国の中心地であり、その西麓には壮麗な比翼の本殿を構える吉備津神社がある。清少納言が『枕草子』の中で天下の名山としてほめたたえているほか、頼山陽は、その山容がコイの泳ぐ姿に似ていることから“鯉山”と命名している。 |
この山頂から北に流れ落ちる清流細谷川に沿って戦前に整備された遊歩道があり、春にはサクラ、秋には紅葉が訪れる人々の目を楽しませてくれていた。しかし、近年は老朽化が著しく通行に支障を来していたため、縁石等に御影石を使い、景観にも留意した整備が行われ、多くの人々に親しまれる遊歩道となった。 |
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