岡山市の表町地区は、市内中心部に位置する商業地で、「オランダ東通り」は、市街地商店街の沈滞化が指摘されている中、地域の活性化や買い物客の回遊を高めることを目的に整備が進められたものである。 |
整備にあたっては、景観や災害発生に配慮して電線類の地中化を行ったことをはじめ、車両や歩行者の通行が多いことから、通行車両の速度を抑制させる構造を取り入れた歩行者優先の道路とした。また、通り全体を芸術性、ファッション性、大衆性、庶民性の4つのゾーンに分け、それぞれが特色を持った商店街づくりをめざしている。 |
地元からの取り組みとしても、ゲートやモニュメントのデザインを募集したほか、沿道にフラワーポットを置いて、地域の人々が手入れを行っている。沿道では、フリーマーケット、表町サマードリームなどのイベントも開催されているほか、岡山ふるさと日曜朝市も毎週開かれている。 |
なお、オランダ東通りの名称は、日本で最初の西洋医学の産科女医として知られるオランダおいねが、この地で医術研鑽に励んでいたことから命名したもので、その解説板も設置されている。 |