昭和62年度
岡山県岡山市
 池田氏31万5000石の城下町として栄えた岡山市は、山陽、山陰、四国を結ぶ交通の中心地であり、市内には、日本三名園の一つとして知られる後楽園をはじめ、別名烏城と呼ばれる岡山城や児島湖などの観光地がある。
 この岡山市の玄関口である岡山駅より東へ1キロの城下交差点から県庁へ通じる「烏城みち」は、岡山城、後楽園、旭川を中心とした市の文化的シンボルゾーン内においてもとくに歴史の香りが強く漂う道であり、沿道には岡山城郭の面影が数多く残されている。
 岡山市では、昭和57年度から61年度にかけてこの烏城みちの歩道を広げるとともに、多数の花木を植えたり、レンガブロックや市電の軌道敷であった石畳を配する等の整備を行い、市民や観光客に、歴史的資産や自然とふれあいながら散策できる道として親しまれている。
所在地 岡山県岡山市丸の内2丁目ほか
諸元 延長:730m、幅員:11〜25m
材料 レンガブロック、市電の石畳の再利用、クロガネモチ、ケヤキ等
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