昭和62年度
山口県徳山市
 徳山市は、かつて城下町として発達した所で、現在では石油化学を柱とする県下第一の工業地域となっている。
 市の中心部を徳山湾に向け東川が流れているが、この川が都市化により汚染され、魚が全滅したことを契機として、川の浄化運動が始まった。
 こうした動きもふまえて、市でも、東川の下流から1キロメートルのところにある東川緑地公園を、市民が身近に利用でき、水と親しめる潤いのある都市空間として整備を行った。今では補植されたサクラも成長し、毎年開催されている「東川鯉まつり」も、春をよぶイベントとして広く市民に親しまれている。
 このように、市民による河川愛護運動が一つの契機となって、水と親しむことの素晴らしさが再認識され、川や公園が市民にとって親しみのある空間として有効に利用されている。
所在地 山口県徳山市柳町、桜馬場
諸元 延長:620m、面積:0.63ha、
幅員:約10m
材料 徳山石(徳山みかげ)、磁気タイル、レンガ等
イベント 東川鯉まつり、桜まつり