1.今後の事後評価の必要性
  ・ 「土師ダム貯水池水質保全事業」の費用便益比は少なくとも2.14と算出され、費用対効果が発揮されていると考えられる。
  ・ 当該事業の実施により、土師ダム貯水池内におけるアオコ発生の抑制が確認された。
  ・ ダム湖では周辺整備が行われ、カヌー競技などの貯水池を活かした各種イベントや、自然探勝により多くの人々に利用されている。
  ・ 以上より、土師ダム貯水池水質保全事業の効果が発現されていると考えられる。
  ・ 「土師ダム貯水池水質保全事業」の効果が発現されていることから、今後の事後評価の必要性はないと考えられるが、水質の監視、保全対策の運用等は継続して行っていく。
  ・ アオコの発生状況については、巡視等によって位置・範囲を把握・記録するように努める。
2.改善措置の必要性
  ・ 事後評価制度に基づく改善措置の必要性は特にない。
  ・ 今後は、ダム等管理フォローアップ調査に基づき、継続して事業の効果を分析・評価していく。
3.同種事業の計画・調査のあり方、評価手法の見直しの必要性
  ・ 今後、ダム等における貯水池水質保全事業等に関する、簡便且つより精度の高い費用便益分析の手法について検討を行う必要がある。