土師ダムのサクラと病気
サクラは病虫害にかかりやすく、殊にソメイヨシノはよく被害を受けます。
土師ダムに多いソメイヨシノで特に対処したい病虫害は以下のとおり。
病気
てんぐ巣病
タフリナ菌によるとされる。罹病枝はこぶ状の基部から細い枝が発生し、葉ばかり早く展葉する。花はつかなく、次第に木全体が弱り、やがて枯死する。
ソメイヨシノとコヒガンザクラに良く発生する。
病枝は健全部から切り取り、切り口にスルファネ−トメチル剤(トップジンMペ−スト)を塗る。切除した病枝は焼却処分する。
見落としが出るので2〜3年はチェックする。
てんぐ巣病で枯れが進行しているサクラ
きのこ着生
立ち枯れた枝や幹に、キノコが発生している。
キノコの生えている枝は、健全部の際で切り、切り口に薬を塗る。
切り取った枝の処分は、焼却処分する。
モリニア病
新葉が出る時期から秋まで発病する。
葉の基部や葉心が淡褐色に変わり、葉は巻いて褐色になり枯れていく。葉の裏側の葉脈上に白い粉が出る。
罹病した枝を切り取り焼却処分し、石灰硫黄合剤を散布する。
害虫
コスカシバ
樹皮の下にコスカシバ(蛾)の幼虫がもぐりこみ、蛹となって羽化する。幼虫がもぐったところからヤニが出る。
5月〜10月と期間は長い。
ヤニの下の樹皮を削り、幼虫を捕殺してスミチオンを散布する。又切り取った跡にトップシンMペ−ストを塗布する。
その他の害虫
芋虫類、毒蛾の幼虫やアメリカシロヒトリ、ヤママユなどの毛虫、いも虫類。
カイガラムシ類 ウメシロカイガラムシ、クワコナカイガラムシ、等
コガネムシ・カミキリムシ類 ドウガネブイブイ、ヒメコガネ等、リンゴカミキリ
アブラムシ類 サクラコブアブラムシ、ワタアブラムシ、ムシャコブアブラムシ等