ふるさとの美しき川高津川にすむ魚たち 高津川を代表する魚たち
アユの生態
 アユの命は一年です。秋に中・下流で生まれた稚魚は、川を下りそのまま海にでます。冬の間、海で過ごしたアユは春になると川を上ります。この時アユは集団で行動しますが、中流域に来ると定住をはじめ、自分の縄張りを持ちます。アユの縄張り意識はたいへん強く、他のアユが入ってくると攻撃してきます。(このアユの本能を利用した釣りが、友釣りと言われるものです。)秋に産卵を終えたアユたちはほとんど死んでしまいます。しかし、二週間ほどしてフカした稚魚たちは川の流れにそって海に出ます。そして、再び春の訪れとともに生まれた川にもどってきます。
 
イシドジョウの生態
 日本固有種で、河川上流の淵の周囲、特に大石の多い所に生息しています。石面上の藻類や昆虫を食べ、春から夏にかけて産卵するらしいのですが、その生態は不明な所が多くあります。また、石の下や間にすばやく隠れるので、なかなか発見するのがむずかしい魚です。このインドジョウは水質汚染やダム建設などの環境の人為的変化にきわめて弱く、現在では高津川をはじめ全国で十数河川でしか確認されていません。
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