広島都市圏みちづくり懇話会
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議事要旨

1. 日時:平成18年1月11日(水) 14:00〜16:00

2. 場所:八丁堀シャンテ 3F メイプルの間

3. 出席者(敬称略・順不同)

広島市長 秋葉忠利
呉市長 小村和年
廿日市市長 山下三郎
広島商工会議所 副会頭 福田 督
中国地方総合研究センター 理事長 櫟本 功
広島県 土木建築部長 高野匡裕
中国地方整備局長 甲村謙友
(東広島市長は欠席)

4. 議事要旨

(1)アクションと結果のデータについての資料説明 詳しくはこちらから

(2)各出席者からの主な意見

秋葉市長

・資料の導入部の整理については、「仮説」という言葉を使って大がかりに整理するのではなく、大雑把な方向性として、基本的な了解事項を整理するような流れでよいのでないか。

・都市圏の元気を見るためのデータの整理の仕方については、これまで使われているものとして、昭和初期の広島の政治家である荒川五郎氏が書かれた「大広島の創造」の中で使われている「住んでよく、訪ねてよい」というものがある。

・また、西風新都をつくる時に整理した視点である「住み」、「働き」、「学び」、「憩う」に「観光」という項目を加えて5つぐらいの項目分けで整理しても分かりやすいのでないか。

・項目については、現在あげている項目は、みちづくりという視点からは納得できるが、まちづくりという観点から考えると少し疑問。人的な多様性、産業の多様性などに代表される「都市の多様性」についても着目する必要がある。

・広島市では市民活動が非常に盛ん。NPO活動の状況という項目だけでなく、「お金がなくても元気のあるまち」といった観点でのまちづくりの視点も必要。また、教育・文化にもつながる「こどもの環境、子どもが元気」という視点も必要。

・問題提起として、今、少子化や人口減少が問題となっているが、ではいくらでもふえればいいのかといえば、実際には人口の適正規模というものがあるはず。たとえば、こうした適正規模の人口を擁した地域において、生活の質、環境、産業、市民生活などの将来図を描くというようなことが必要になるのではないか。

・また、長期的なスパンで考える場合、エネルギーの将来予測や、それに伴う経済のインフレなどといった視点を含んだ議論も必要である。

小村市長

・市内に大型店を誘致したことにより、最近は、市外への買い物の流出が止まっている。

・人口減、高齢化の中ではコンパクトシティの考えに基づいた議論は必要。一緒に話し合っていく必要のあるテーマではないか。

・道州制が議論されるなか、広島都市圏として、州都を目指すという思いを都市圏の首長間で共有できないか。

・都市圏内を15分、30分で結ぶということが州都機能を保持するために必要である。

山下市長

・住みよいまちとは「交通」「医療」「買い物」「福祉」「文化」が充実していることであるという信念を持っている。

・道路特定財源や道路整備の問題については、地方が切って捨てられる状況になってきているが、十分な議論を行う事が重要。

・広島岩国道路は、一般有料道路のため料金が高いが、民営化された後も変わっていない。このような不平等をなくすことが早急に必要。

・宮島の観光開発についていろいろ議論すると、あの道路事情を解消しない限り良くならないという結論になってしまう。道路問題を一つずつ解決しないと全てが良くならない。

・廿日市市は、広島市への通勤通学が非常に多くつながりが強い。このような会で議論する重要性を認識しており、今後も一体的な発展ができるよう、引き続き設けてほしい。

福田副会頭

・まちづくり、みちづくりの基本となるインフラ整備については、年単位で成果を見るのは困難。10年、30年の計をいかに企画・提案し、着実に実施していくことが大事。

・広島商工会議所において「海生都市圏構想」を提案している。
 海と陸とを有機的に結合させた広島ならではのみちを描き、交流・連携を図っていっていくことが大事。

・産学連携による地域活性化を進めるためにも郊外・都心に点在する大学などを有機的に結びつける必要がある。特に移動時間の短縮は大変重要な要素である。

・域外からみると中国地方のイメージがわかない。大和ミュージアムのように他地域からも観光客の集客が見込める施設を一つ一つ積み重ねる事により、一泊でも多く滞在してもらえる都市圏づくりが重要。

・広島都市圏の外に対しては、良いデータを見つけだし、それを組み合わせて外部に発信していくことも必要

櫟本理事長

・将来的に道州制になろうとなるまいと、広島は州都的な整備を行っていく必要がある。

・地方から中央へ流れていく人をせき止める「ダム都市」としての役割を持つ必要がある。
 そのためには、地域ニーズを満たすような都市機能を有する必要がある。

・ものづくりも重要であるが、教育についても力をいれることで、域外の人を呼び込むことが重要である。

・広島市が、中国地方全体にサービスを提供していくことができれば、広島都市圏としても元気になるのではないか

・広島を「豊かなダム都市」として十分満喫していただくためには、広島周辺の道路整備は重要。

高野土木建築部長

・現在、広島県の総合計画を策定中であり、この中で、県内を分割した生活圏域の考え方と、中国ブロックを念頭においた、県の単位を越えた広いエリアでの交流を活性化していくことを考えている。

・結果のデータとして、質の高い雇用、高い生活水準などの表記があるが、このあたりについては、具体的な項目を示した方が明確な共通認識をもてるようになるのではないか。

甲村局長

・資料の概念整理として、若干あいまいなところがあるため、今後はまちづくりの視点も考慮にいれた上で、例示だけでなく、実際の広島都市圏について具体的に考えていく必要がある。

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