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平成11年11月4日

社会実験『広島レンタサイクル・ネットワーク』
モニター利用状況について(中間報告)

〜自転車利用促進モデル都市1)・広島の交通円滑化にむけて〜

10月25日(月)より11月14日(日)までの3週間、広島市中心部において、都市型レンタサイクル2)の社会実験3)『広島レンタサイクル・ネットワーク』が実施されています。

 この社会実験は、ひろしま道づくりフォーラム4)の取り組みの一環として、ひろしま道づくりフォーラム実行委員会(建設省広島国道工事事務所、広島県、広島市で構成)が実施しているもので、市民の皆さまに通勤・通学や業務等で「都市型レンタサイクル」という新しい自転車の使い方を体験していただき、深刻な道路渋滞を緩和する一手段として、また地球環境や健康にもやさしい乗り物として、自転車利用のあり方について、市民と行政がともに考えることをねらいとしています(実験内容・規模の詳細については、下記および別紙チラシをご参照ください)。

 このたび、実験開始後1週間における、レンタサイクル利用状況別紙の通りまとめましたので、お知らせいたします。

■ 社会実験「ひろしまレンタサイクル・ネットワーク」の概要 ■

・実験実施期間 平成11年10月25日(月)〜11月14日(日)
・レンタサイクルJR広島駅南口:エールエールA館駐車場(南区松原町)
ポート設置場所 JR横川駅南口:横川商店街入口・私営駐車場(西区横川町3丁目)
別紙チラシ・ 八丁堀地区  :PARCO駐輪場(中区本通)
写真参照 紙屋町地区  :基町クレド駐輪場(中区基町)
・貸出・返却期間7〜23時(日・祝日は9〜19時)
  (ただし、当日参加の場合は10〜16時(土・日・祝日は9〜19時))
・モニター人数 85名(+当日参加によるモニター)
  ※当日参加には、身分を証明するものが必要です。また、18歳以上(高校生除く)に限ります。
・自転車台数110台(電動アシスト自転車20台を含む)
・参加費用 無料

・主催:ひろしま道づくりフォーラム実行委員会(建設省広島国道工事事務所/広島県/広島市で構成)
・協力:(財)日本自転車産業振興会/横川商店街/NTT都市開発(株)中国支店/広島駅南口開発(株)/(株)パルコ広島店/中国・地域づくり交流会

【語句説明】

1)自転車利用促進モデル都市

 建設省は、都市内において自転車の利用環境を具体に整備していくための方向を検討することを目的として、学識者らによる委員会を設置し、平成11年4月に報告を取りまとめた。また、昨年12月には、広島市をはじめ、東京都練馬区、静岡市、徳島市、佐賀市を自転車利用促進モデル都市として指定し、各々の都市特性に応じた自転車利用促進のための環境整備の推進に対し重点的な支援を行っていく予定である。

2)ひろしま道づくりフォーラム

 市民と行政の「協働」により、今後の広島の道づくりを考えるフォーラム。
 詳細については、(別紙4)参照。

3)都市型レンタサイクル

 「都市型レンタサイクル」とは、市民が日常生活(通勤・通学・業務等)のためにレンタサイクルを利用するもので、デンマークやオランダなどで採用されているシステムである。このシステムでは一般のオーナー式駐輪場に比べ、

 ・1台の自転車を複数の利用者で利用でき、駐輪場の通路も必要ないため、
  駐輪スペースが節約できる
 ・深夜における防犯面で有利(人の出入りは、出入口付近のみ)
 ・(利用者の立場で)自転車の破損、盗難の心配がない
 ・(機械式の出入庫方式を採用すれば)数十秒で出し入れが可能
 ・レンタサイクルのネットワークを構築すれば、自由に乗り捨てが可能となり
  自転車の利便性が飛躍的に高まる

など、数々のメリットがある。わが国では、東京都練馬区などで本格的に実施されている(広島市でも、すでに西広島駅において実施されているが、今回の実験は、レンタサイクルの効率的利用(1台の自転車を複数人数で利用)の促進と、複数のレンタサイクルポートによる利便性の拡大に主眼をおいている)。

4)社会実験

 新しい施策の導入に先だって、利用者の参加のもと、場所と期間を限定して試験的に導入し、その結果を様々な立場や視点から評価して、本格的に導入するかどうかの判断材料を得る試み。

■都市型レンタサイクルの仕組み■
■レンタサイクル・ネットワーク■


[当資料に関するお問い合わせは]
国土交通省 中国地方整備局 広島国道工事事務所
TEL (082)281-4131 FAX(082)286-7897
E-mail Address:hirokoku@cg.moc.go.jp