長距離バス（広島松江間）における緊急通報システムの導入とバス運行情報の提供開始について
〜９月２０日バスの日にサービス開始〜
長距離バスの運行について、安全性の向上を図るため、広島電鉄株式会社と一畑バス株式 会社は、広島市と松江市を結ぶ長距離バスの緊急通報システムを試行的に開始することとしましたのでお知らせします。
また、建設省広島国道工事事務所と松江国道工事事務所及び広島電鉄株式会社、一畑バス 株式会社は、同路線のバスの運行情報として、リアルタイム位置情報の提供と各バス停の到着予測時刻の提供を試行的に開始することとしましたのでお知らせします。
緊急通報システムとバスのリアルタイム位置情報を組み合わせた防犯対策システムは、全国で初めての試みです。
１．長距離バス（広島松江間）緊急通報システムの導入について
広島電鉄株式会社
一畑バス株式会社
?@背 景
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高速自動車国道等高規格な道路網が整備され、遠くへの自動車による移動が可能となる中、
バス路線においても、安価で遠くまで短時間に行くことが出来る長距離バスの需要が高まり、
各バス会社で長距離バスの運行を盛んに行っております。
ところが、去る５月のゴールデンウイーク中、九州でバスジャック事件が発生し、
乗客に死傷者が生じる事態となり、長距離バスの運行中の犯罪等に対する安全性について議論を呼ぶこととなりました。
また、その後も大阪で、金銭強奪を目的としたバスジャックが起きており、
バスの運行に関する安全確保について早期の対応を求める声が強くなっている状況にあります。
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?A検討内容
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広島電鉄株式会社、一畑バス株式会社では、長距離バスの運行にあたり、運行中の安 全性の確保について検討を行って参りましたが、
犯罪等の緊急状態の早期把握、早期の対応を目的として、移動中のバスからの緊急情報が確実に各社に連絡される緊急通報システムの導入を図ることとしました。
導入にあたっては、手始めに、利用者数、便数が多く中国山地を横断する広島松江間の長距離路線から安全性の向上を目的に試験的に行うこととしました。
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?B現 状
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現在、長距離バスの運行にあたっては、広島電鉄株式会社及び、一畑バス株式会社では、緊急事態などに備え、携帯電話を各バスに装備し、
万が一の状況を連絡出来るようにしており、今年７月に社団法人日本バス協会から出された『バスジャック対策』 に基づく措置を講じることとしています。
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?Cシステム概要
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犯罪等の緊急事態発生時には、従前の、運転手からの携帯電話や無線機による通報に加え、緊急通報システムにより、
広島電鉄株式会社、一畑バス株式会社に通報が入ることとします。
ただし、緊急通報のシステムは、そのシステムの性質上、どの様なシステムにより通報が入るのかは、公開できませんので、あしからずご了承ください。
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?D導入メリット
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本システムの導入により、犯罪等の緊急事態発生の迅速な把握と対応が可能となるため、早期解決が可能となると考えられるとともに、本システムが導入されていることの周知により、犯罪等の防止効果もあるものと考えています。
また、後述の移動体インテリジェントロケーションシステムと併せて活用することに より、移動中のバスの位置をリアルタイムで把握できるため、路線を逸脱したり、緊
急時に停止した場合等の異常事態を営業所でモニタリングできることもメリットとなり、二重の安全性が確保できます。 |
?E今後の展開
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今回の試験導入の結果を見ながら、他の長距離バス路線についても、導入を検討していく予定です。
また、バス運行位置情報のモニタ活用の高度化を図り、バスの運行状態から異常把握を行うシステムも検討していく予定です。 |
２．長距離バス（広島松江間）バス運行情報の提供について
〜移動体インテリジェントロケーションシステムによるバス位置情報、到着予測時刻の提供について〜
建設省松江国道工事事務所
建設省広島国道工事事務所
広島電鉄株式会社
一畑バス株式会社 |
?@背 景
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警察庁、通産省、運輸省、郵政省、建設省の関係５省庁により、最先端の情報通信技 術による新しい道路交通システムＩＴＳ（Intelligent
Transport Systems）施策を推進していくこととしています。
ＩＴＳは、最先端の情報通信技術を用いて「人」、「道」、「車」を「情報」によって一体化しようとする新しい道路交通システムです。
ＩＴＳは、?@ナビゲーションシステムの高度化、?A自動料金収受システム、?B安全運転の支援、?C交通管理の最適化、?D道路管理の効率化、
?E公共交通の支援、?F商用車の支援、?G歩行者の支援、?H緊急車両の運行支援の９つの開発分野から構成されており、
道路交通の安全性・運輸効率・快適性の向上、環境の改善、新たな産業の創出など、他地域・経済の活性化を含め、様々な期待が寄せられています。 |
?A検討内容
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建設省松江国道工事事務所、広島国道工事事務所においては、ＩＴＳを推進していく にあたり、身近な技術を利用して出来るだけ早く皆さんにＩＴＳを感じていただくように、
各種のサービスを導入していくこととしており、ＧＰＳや携帯電話網といった 通信技術を活用し、８月１０日に提供を開始した超低床路面電車『グリーンムーバー』の運行情報提供
（インターネットアドレス：/hirokoku/kokyo/gm/flame1.html、インターネット対応携帯電話アドレス：/hirokoku/kokyo/gm/k.html）
に続き、今回は広島電鉄株式会社、一畑バス株式会社と連携し、長距離バスの運行状況を広島松江間で試験的に提供することとしました。
本システムは、車両にＧＰＳによる位置情報装置と通信装置を搭載し、その情報をリアルタイムに収集するもので、道路上の車の流れを把握して今後の道路政策に生かすことが出来るとともに、
バスの位置情報、到着予測時刻の提供により、公共交通の利便性向上、利用促進にもつながります。導入するにあたっては、各バス停の到着予測時刻と併せて、現在運行中のバスの位置をリアルタイムに提供することで、
最寄りのバスが現在どこにいるのかを利用者が把握できるシステムとしています。これにより、バス利用者の方々には視覚的にバスの 位置を把握していただけます。
特に、冬期の積雪等により運行ダイヤの乱れる広島松江間については、到着予測時刻は大いに役立つものと考え、試験的な提供開始を行うこととしました。
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?B現 状
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現在、数多くの長距離バス運行が行われていますが、バスの時刻表はあるものの、運行行程が非常に長いため、気象条件や道路の状態により、
途中のバス停において予定 の到着予定時刻になってもバスが来ない、『もう、バスは行ってしまったのか？』『まだバスはきていないのか？』と行った状況が生じていました。 |
?Cシステム概要
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ＧＰＳ（全地球測位システム）とパケット通信網を利用した長距離バスの運行情報を提供するシステムです。（こちらを参照）
バス位置情報の提供はインターネット上のパソコンで、バス到着予測時刻はインターネット対応携帯電話及びインターネット上のパソコンで行います。（こちらを参照） |
?D導入メリット
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本システムを導入することにより、インターネット対応携帯電話に各バス停へのバスの到着予測時刻を提供できますので、
バス利用者のバス停で定刻になっても来ないバスを待ちながら、「もうバスは行ってしまったのか？」、「まだバスは来ていないのか？」
といった不安な状況が無くなります。
特に、事故や冬期の積雪等により大幅にバスの運行ダイヤが乱れる場合、当システムによる到着予測時刻は、バス利用者にとってのメリットは非常に大きいものと考えています。
また、パソコンによる提供では、現在バスのいる位置も表示されますので自分の利用しようとしているバスが、今どこを走っているのかを確認することもできます。
また、当システムによるバスの運行状況は、前述の緊急通報システムと併用することにより、緊急事態把握の補助情報として活用することとしています。 |
?E今後の展開
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移動体インテリジェントロケーションシステムは、バスに限らずトラック、タクシー等の移動体に利用が可能であり、
道路の利用の仕方を多面的かつ詳細に把握できるようになります。また、道路を利用する公共交通機関の利便性向上を図るため、
今後その他の長距離バス路線についても適用を検討していく予定です。
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３．導入スケジュール
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平成１２年７月 |
移動体インテリジェントロケーションシステム及び緊急通報システム |
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平成１２年９月２０日 |
バスの日
出発式 |
システム試験運用開始
広島バスセンター
松江温泉駅バスターミナル |
９時２０分から
９時００分から |
４．サービス提供のアドレス
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［当資料に関するお問い合わせは］
国土交通省 中国地方整備局 広島国道工事事務所
TEL (082)281-4131 FAX(082)286-7897
E-mail Address:hirokoku@cg.moc.go.jp |
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