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平成13年4月5日

ITS(高度道路交通システム)の本格展開に向けて
『シャレオiセンター』のオープンについて
〜全国初i−モビリティセンターの整備〜

1.背景
 国土交通省等関係4省庁により、最先端の情報通信技術による新しい道路交通システムITS(Intelligent Transport Systems)施策を推進していくこととしています。
 ITSは、最先端の情報通信技術を用いて「人」、「道」、「車」を「情報」によって一体化しようとする新しい道路交通システムです。
また、近年高齢化社会が進む中、平成12年5月に交通バリアフリー法が成立し、高齢者や身障者への対応として、今後、公共交通機関におけるエレベーター設置、低床車両の導入等、バリアフリー化が進められています。さらに、ITSの分野においても、歩行者の支援についてITS導入の必要性が高まっています。
 そこで、国土交通省では、交通結節点等において、高齢者、障害者等の歩行者に対してバリアフリー化された施設の情報等を提供するi−モビリティセンターである「シャレオiセンター」を、全国で初めて広島市の紙屋町地下街に開設することとしています。


※i−モビリティセンターとは
   i−モビリティセンターは、歩行者等(=徒歩・自転車・公共交通機関を利用して移動する人)が必要とする情報提供を充実させ、高齢者や障害者を含む全ての歩行者等が安全・安心・円滑に移動できる歩行環境を形成することを目的としています。
 i−モビリティセンターは、歩行者等に多様な情報(道路情報、公共交通機関情報、地域情報等)を提供するための案内所、案内コーナー、又は情報端末機器及びその設置場所を備えています。

2.現状
 広島市紙屋町交差点周辺は、広島市内にける主要な交通結節点となっていますが、各方面のバスの乗り場や路面電車の電停、新交通システムの駅が数多く存在するため、目的地への交通手段やその乗り場が分かりにい状況です。
 また、お年寄りや体の不自由な方が、各交通手段やその他の施設へ行く場合に必要とするバリアフリーに関する情報も必要とされています。

3.シャレオiセンター概要
 シャレオiセンターにおいては、上記現状をふまえ、紙屋町交差点を通行される高齢者、身障者を含めた歩行者が、公共交通情報、道路情報やバリアフリー情報等の多様な情報を、インフォメーションスタッフ、モニターテレビ、タッチ式情報端末により提供することとしています。
 なお、これらの情報については、シャレオオープン時の際の試行的な情報であり、今後、『シャレオiセンター』利用者のご意見等をふまえ、高度化を図っていくものです。


『シャレオiセンター』での情報提供内容
公共交通情報の提供 航空機・路面電車・アストラムライン・バス・船舶の発着時刻・経路・目的地までの所要時間・運行状況
路面電車・長距離バスの運行情報
道路情報、
気象情報の提供
道路情報(規制情報・雨量・気温・路面状況・路面温度・積雪状況)
駐車場情報・気象情報など
バリアフリー情報の提供 紙屋町地下街出入り口案内・超低床電車運行情報・身障者トイレ案内など
観光情報 広島市及びその周辺の観光情報
地域情報
(イベント情報等)
自治体情報、イベント案内、道の駅情報など
地下街情報 地下街店舗情報等

4.効果
 本施設により、数多く運行されている公共交通の運行状況や目的地までの経路、利用交通手段を紙屋町交差点を通行しながら簡単に入手することが出来るとともに、バリアフリー施設の情報、地域情報等を併せて提供することにより、交通結節点である紙屋町交差点付近での健常者からお年寄り、体の不自由な方までどのような歩行者でも快適な移動が可能となります。

5.取材スケジュール等
平成13年4月10日7:00〜10:00
シャレオオープンに先立ち『シャレオiセンター』の報道関係者への公開
※インフォメーションスタッフによる案内のデモンストレーションも予定しています



[当資料に関するお問い合わせは]
国土交通省 中国地方整備局 広島国道工事事務所
TEL (082)281-4131 FAX(082)286-7897
E-mail Address:hirokoku@info.cgr.mlit.go.jp