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平成13年12月27日

一ランクアップの排水性舗装が完成しました!!

【事業の概要】
 広島国道工事事務所では、施工技術の向上を目指して国道2号広島市南区皆実町地内で従来とは異なった小粒径排水性混合物と通常の排水性混合物を同時に重ねて仕上げる方法で排水性舗装を行いました。
 アスファルトに使う骨材も表面部は8mmトップ(従来は13mmトップ)と小粒径のものなっています。また、アスファルトの成分も高粘度なものに特殊添加剤を添加して、粘着力、耐久性を向上させています。一度走ってみて下さい。
 なお、これらは施工業者からの提案による発注方法(総合評価方式)で行いました。


【期待される効果】
 従来形の排水性舗装の効果
  ●降雨時の車両の走行安全性の向上
  ●車両交通の騒音低減
 
通常舗装ではタイヤ溝と舗装面の間に挟まれた空気圧縮音、膨張音が発生(下図左)。低騒音舗装では舗装空隙に空気が逃げ、音が舗装内部に吸収されるため、タイヤと道路面との摩擦による騒音が低減されます。(下図右)。
通常舗装 低騒音舗装

 
今回の施工での効果
  ●従来形より、一層騒音の軽減効果が高い。(50%程度アップ)
  ●作業効率の向上により交通の規制期間の短縮が図れる。

【完 成】
 平成13年11月末

【その他】
 施工箇所  広島市南区皆実町地内 国道2号(上り線)
 
 工事延長  約270m
 
 施工面積  約3,400m2
 
 工  費  約90百万円
 
総合評価方式とは・・・
 施工業者に目標とする騒音値(VE提案値)を提言させ、入札時の価格とあわせて総合的に評価する契約の方式である。メリットとしては、以下のことが挙げられる。
 
(1)施工技術の向上が望まれる。
(2)コストの縮減が図れる。
 
騒音測定(RAC車によるタイヤ騒音)
総合評価方式規定値 VE提案値 RAC車による実測値
完成時騒音値89db以下 88.2db 87.6db
 


    [当資料に関するお問い合わせは]
国土交通省 中国地方整備局 広島国道工事事務所
TEL (082)281-4131 FAX(082)286-7897
E-mail Address:hirokoku@mlit.go.jp