1.東広島市域の概要
大阪市から北九州市を結ぶ一般国道2号は、西日本の大動脈として沿線地域の産業・社会活動や住民の生活に大きな役割を果たしている。しかし、交通需要の増加により交通渋滞、交通事故の多発など日常生活や経済活動に大きな支障をきたしている。特に都市部の交通渋滞は慢性化しており、東広島市においても深刻な渋滞となっている。
また、東広島市は、「賀茂学園都市」、「広島中央テクノポリスの中心都市」として近年めざましい発展を遂げている。こうした都市づくりを支えるためにも、広島空港や山陽新幹線、高速道路やバイパスなど交通網の整備が緊急な課題となっている。
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2.西条バイバスの概要 西条バイパス事業は、東広島市西条町下三永〜同市八本松町宗吉に至る延長8.5qのバイパスとして整備が進められ、その後増大する交通への対応と東広島・呉自動車道へのアクセス向上を図る必要などから、現道拡幅区間として起点側の2.8qを加えて、総延長11.3qのバイパス計画としている。
先行して計画されたバイパス区間8.5qは、平成5年度までに2車線で供用しバイパス区間全体を供用済みとしている。 |
起点 |
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ひがしひろしましさいじょうちょうかみみなが
東広島市西条町上三永 |
終点 |
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はちほんまつちょうむねよし
同市八本松町宗吉 |
延長 |
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11.3km(うちバイパス部8.5km) |
道路規格 |
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第3種1級 |
設計速度 |
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80km/h(バイパス部) |
車線数 |
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4車線(暫定:2車線) |
道路幅員 |
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25.0〜40.0m(4車線) |
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3.交差点立体化事業の概要
今回、立体化事業として完成する都市計画道路田口下三永線(主要地方道安芸津下三永線)との交差部は、現道拡幅区間2.8qに位置し山陽新幹線東広島駅へ向かう交通の要衝となっている。また、この交差点立体化事業は、広島県との合併施工で総事業費は約26億円であり、橋梁などの本格的工事は平成11年度から着手している。
この交差点立体化の完成により、国道2号の東西交通の流れが円滑化されることや、東広島市街地と新幹線東広島駅との連絡がスムーズになるものと考えている。
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立体化完成に伴い供用する延長 約650m
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主要構造物 |
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下三永高架橋 |
L=32m |
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上部工 |
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下部工 |
L=505.5m(のべ延長)H= 3.45m〜10.60m |
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逆T式擁壁 |
L=505.5m(のべ延長) H=3.45m〜1.60m |
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重力式擁壁 |
L=130.7m(のべ延長) H=0.78〜3.00m |
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