平成16年度アウトカム・プラン

平成16年度アウトカムプラン(業績計画書)とは?
 道路行政においては平成15年度から「成果志向」に基づき、事業の成果を反映する指標「アウトカム指標」を用いて、毎年度、事前に数値目標を設定し、以降の施策・事業に反映させる新たな道路行政の仕組み(道路行政マネジメント)を導入しています。
 広島県幹線道路協議会(国土交通省・広島県・広島市・道路公団・本四公団)では、広島県内の道路が抱える課題を県民にわかりやすい12のアウトカム指標を用いて広島県版の「平成16年度道路行政の業績計画書(アウトカムプラン)」を策定しました。
 ここで示した成果目標は、1年後に達成度を測定・評価します。その上で、以降の施策・事業及びその進めかたを随時見直していきます。
平成16年度業績計画
【アウトカム指標とは】
これまでは、事業を実施することによって直接発生した成果物・事業量(アウトプット)を用いて施策や事業の評価を行うことが一般的でした。
例えば「渋滞の解消」という施策に対して「バイパスの整備」という事業があるとすれば、「バイパスを1kmつくる」というのが「アウトプット」であり、その成果として「渋滞による時間の無駄が少なくなる」ということが「アウトカム」です。このように、施策や事業の成果をわかりやすく表すものがアウトカム指標です。

成果志向の道路行政マネジメントとは?
 国土交通省では平成15年度に「道路行政マネジメント研究会(委員長:古川俊一・筑波大学教授)」を設置し、新たな道路行政マネジメントの検討を進め、『「成果主義」の道路行政マネジメントへの転換』において、成果志向の道路行政マネジメントの3つの柱と、その実践のための5つの戦略が提示されています。

成果主義の道路行政マネジメントに向けた3つの柱 道路行政マネジメントシステム
1 毎年度のマネジメントサイクルの確立
毎年度、事前に数値目標を定め、事後に達成度を評価し、評価結果を以降の行政運営に反映し、マネジメントサイクルを確率します
2 わかりやすさと実現性の両立
道路利用者にとってのわかりやすさに加え、実際の行政運営に反映できる実現性のあるしくみを構築します
3 国民と行政とのパートナーシップの確立
数値目標、達成度については、バックデータとともに公開したうえで国民の参画も図り、国民と行政とのパートナーシップを確立します
成果主義の道路行政マネジメントの実践のための5つの戦略
1 目標と指標の設定
政策目標ごとにアウトカム指標を設定します
2 効率的なデータ収集
評価に必要な交通量等のデータ収集を毎年効率的に行うシステムを構築します
3 毎年度の業績計画の策定及び達成度の把握
毎年度、数値目標を設定し、達成度を評価します
4 予算・人事のしくみへの反映
成果買い取り型の予算運用等、成果を反映するしくみを構築します
5 アカウンタビリティ・評価の妥当性
数値目標及び評価結果をそれぞれ毎年度、「業績計画書」及び「達成度報告書」として策定、公表します

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