堤防詳細点検結果

  出雲河川事務所では、斐伊川本川の国が管理する区間において、河川整備の計画の基本となる大雨が降って川が増水した場合に、堤防が降雨や河川水等の浸透に対して必要な安全性を持っているかを確認するための「堤防詳細点検」(土質調査や数値解析)を行っています。
  斐伊川本川の「堤防詳細点検」は、平成15年度から実施していましたが、平成22年3月で全ての詳細点検対象区間の詳細点検を完了しましたのでご報告します。
  また、「堤防詳細点検」の結果は、地域防災上、大変重要な情報であることから、点検結果を「斐伊川堤防詳細点検結果情報図」としてとりまとめています。

  ●堤防詳細点検の実施予定区間 約43km の点検を完了しました。
  ●点検区間のうち、約77%(約33km)の堤防が浸透に対して安全性が不足しています。

  今後、安全度がとくに低くかつ過去に被災したことのある箇所について、優先的に対策を実施する予定です。
  また、その他の対策が必要な区間についても、引き続き増水時の巡視等を行い、その結果に応じて、堤防の強化を順次実施します。
  さらに、対策が必要な区間は水防上重要な箇所として、水防団等地元関係機関に周知するなど、洪水に対し十分な体制を確保します。



「斐伊川堤防詳細点検結果情報図」はこちら>>>


<堤防詳細点検について>
  河川堤防の構造は、主に実際に発生した被災等の経験に基づいて定められたもので、洪水による破壊過程を解析して設計されてきたものではありません。
  一方、治水対策の進捗に伴い、氾濫原における人口や資産の集積には著しいものがあり、堤防の安全性の確保がますます必要となってきています。
  このため、計画高水位(堤防計画上の最高水位)時における耐浸透機能に対する堤防の安全性について詳細点検を実施しているところです。


◆浸透による堤防破壊のイメージ図◆



  河川の水位が高い状態が長時間続くと、堤防内の水位も上昇し、堤防の中に水の通り道が形成@されます。この水の通り道が、徐々に拡大すると、水とともに堤防の土が流れ出しA、堤防が崩れるBこととなります。