平成13年度中国地方一級河川の水質現況
記者発表


5.中国地方一級水系での水質事故発生状況
(1)水質事故件数
 水質事故件数は図-7-1に示すとおり、前年と比較して、発生件数は、若干減少しましたが、近年増加傾向にあります。これは、水質事故が増えていることはもちろんですが、水質汚濁防止連絡協議会(水濁協)等の監視連絡体制の整備や流域住民の水質に対する関心が高まったことによる通報件数の増加も一因と考えられます。
(2)水質事故の原因物質
 平成13年に発生した水質事故の原因物質別の内訳を図-7-2に示します。
135件のうち最も多いのが油の流出であり115件と約85%を占めています。
(3)水質事故の発生原因
 平成13年に発生した水質事故の発生原因の内訳を図-7-3に示します。
発生原因がはっきりしていないものを除くと、工場の操作ミスと交通事故が計51件で全体の約40%を占めており、交通事故が原因による発生件数は、例年、高い割合を占めています。
(4)河川別の発生件数
 図-7-4は、平成13年中国管内の河川別の水質事故発生件数です。
発生件数が多いのは太田川と斐伊川です。太田川は流域人口が中国地方で最も多く、特に中下流部に集中しており、経済活動が盛んな流域であるため、また斐伊川は下流に宍道湖、中海を擁し松江市内においては人口が集中した地域であるため、発生件数が多いものと思われます。しかし、両地域とも生活と川とが密接に関わっている地域であり、住民の川への関心の高さゆえ水質事故発見の連絡件数が多いためでもあると言えます。
(5)平成13年の主な水質事故
 中国地建管内で平成13年に発生した主な水質事故は、表-7-1のとおりです。
表 7-1 平成13年の主な水質事故
水系名
(河川名)
発生月日
事故原因
水質事故の概要
斐伊川
(三沢川)
1月21日
工事等の操作ミス
仁多町榾木生産センターで、ボイラー用のサービスタンクがオーバーフローし、燃料のA重油(約1800L)が溢れ出し、三沢川に流出した。
木次町平田簡易水道が取水停止17時間30分(給水に影響なし)
木次町湯村簡易水道が取水停止17時間10分(給水に影響なし)
斐伊川
(下横田川)
1月24日
工事等の操作ミス
暖房用の灯油を、燃料タンクからポリ容器に移し替える作業中にその場を離れ、約2時間放置していた間に灯油(約300L)が溢れ出し、水路をとおって下横田川に流出した。
横田町簡易水道第1水源が取水停止15時間
吉井川
(香ヶ美川)
2月22日
機械の故障
苫田農協燃料センターで、地下タンクからタンクローリーに給油中に、ストッパーが故障し,A重油(約500L)が漏れ出し、その内約50Lが香ヶ美川に流出した。
流出した油処理に中和剤を用いたため、フロックが発生し、下流の津山市水道と岡山県広域水道が取水停止(5時間20分)した。
斐伊川
(菅田川)
4月15日
交通事故
菅田川沿いの町道より車輌が転落し、軽油約6Lが河川に流出。このため、西比田簡易水道浄水場が2時間取水停止した。給水への影響は無し。
高梁川
(美山川)
6月18日
農薬の流
流出
高梁川の三次支川美山川に約2万匹の魚が死んでいると漁協関係者から通報があった。現地調査及び水質調査等行った結果、魚の半数が48時間以内に死ぬ濃度の1/10弱の濃度の農薬が検出され、他の調査結果等からみて、この農薬によるものであると推定された。岡山県では農薬の流出源調査を行ったが特定には至らなかった。この事故により下流で伏流水取水を行っている矢掛町の上水道が取水を停止したが、水源を他にも持っているため、給水には影響を及ぼさなかった。
太田川
(太田川)
11月30日
原因不明
広島市水道局高揚浄水場の定期水質検査時に原水に油のような臭いがすることを確認。同日12時15分高揚浄水場取水停止(→23時47分再開)。牛田浄水場では活性炭を用いて対策を行った。
 4.人の健康の保護に関する環境基準の項目から見た水質現況 参考資料

 
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