三良坂の町名の由来はいくつかあるようですが、広島県史によると「韮の古名をミラと云ふ、三良坂は韮坂の義」とあります。ニラはユリ科の植物で夏には小さな白い花を咲かせるのをご存じですか。その昔の三良坂は、ニラの可憐な白い花と周りの木々のコントラストが美しい素敵な風景が広がっていたのかもしれませんね。

 中国自動車道三次インターを降りて走ること15分、「平和・人権・文化」の文字が刻まれたモニユメントが現れます。昭和59年(1984年)に人権尊重の町宣言を、昭利61年(1986年)に非核平和自治体宣言をした三良坂町では、「平和・人権・文化」を指標としてまちづくりに取り組んできました。
 非核・平和を願う町民のふれあいとやすらぎの場として、町木のカシやサツキ、マツなどが豊かに茂る平和公園内には、平成3年(1991年)、県北文化への貢献を目的に、平和に関する作品展示と、県北の作家を紹介する三良坂平和美術館をオープン。
町出身の反戦画家、柿手春三(かきて しゅんぞう)氏の作品を中心に約600点を収蔵し、様々な企画展が開催されています。
 また、施設ばかりでなく、町内の各種団体(25団体)が、平和を願って連携し発足させた「三良坂町平和を願う会」があり、8月の平和月間には、この会が中心となって、毎年原爆の日前後に「平和の集い」を開催するなど、地道な活動が続けられています。
 そうそう、最初にお話ししたモニュメントですが、実は町境3ヵ所に設置されているのです。三良坂町を訪れる際はぜひ注意して、このモニユメントを見つけてください。その時、あなたの中の「平和・人権・文化」の意識を確認してみてはいかかですか。

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