縄文時代から人が住んでいた吉舎町。三玉大塚古墳に代表される古代文化や、数多くの寺院を建立し、今日の吉舎町の文化の基礎を築いた中世の和智氏、山陰と山陽を結ぶ宿場町として栄えた近世。そんな吉舎町には、18世紀後期の代表的な民家で国指定重要文化財である奥家住宅のほか、県指定文化財14、県指定天然記念物1、町指定文化財25、これに加えて、町史を物語る遺跡も数多くあります。
 また、町出身の日本画家奥田元宋画伯の業績をたたえるとともに、地域の活性化を目指して昭和59年(1984年)からスタートした「ふるさと吉舎を描く会」は、町内外から数多<の参加を得て、文化の香り高いイベントとなっています。このように芸術・文化に関心の高いまちに平戊6年(1994年)、奥田画伯の作品の常設展示や、町内外の芸術作品の発表の場として、「ふるさと展示館」がオープンしています。
 しっとりとした吉舎の風景に溶け込んだ各時代の片鱗をぜひ一度訪ねてください。一時のタイムスリップを楽しみましょう。

 お盆8月15日、吉舎の町の中心を巴に流れる馬洗川が、大小5,000個の灯ろうの幻想的な光に包まれます。 町の商工会の手で昭和62年(1987年)から始まったこの祭りは、現在は町をあげての祭りへと変身し、近隣の市町村に例を見ないほどの光の夏祭りとなり、すっかり夏の風物誌として定着しました。

 吉舎町大字辻には、200年の伝統を誇る「神殿入り」という祭事があります。毎年1O月12日の夜、各家々から灯ろうが集まり、光の帯となって神社へと流れていきます。赤や青の灯ろうがローソクの持つ独特の輝きで浮かび上がり、何ともいえない幻想的な世界が現れます。虫の声をバックに、荘厳な光は秋の夜を染めていきます。

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