春植物開花情報 花の説明
セツブンソウ(キンポウゲ科)
庄原市指定天然記念物
絶滅危惧U類(環境省、広島県)

 漢字で書くと「節分草」。冬から春にかけて日当たりのよい場所では、その名のとおり節分のころに咲きはじめ、同じキンポウゲ科のユキワリイチゲと、早春の一番咲きを競います。
 白い花びらのように見えるのはがく片で、もとの花びらは黄色い密腺(みつせん)に変化していて、まるで雄しべのよう。本当の雄しべは、その内側で青い葯(やく)をつけています。
 本来は落葉広葉樹林の下で育つ林床(りんしょう)植物ですが、栗園や墓地など、永年草刈りが続けられた自生地では密生し、満開時には白い絨毯(じゅうたん)を敷き詰めたようになります。総領町ではそんな自生地が点在していて、ボランティアのガイドさんが案内してくれます。
 灰塚ダムの水没地にも、たくさんの自生地がありました。その大部分は土ごと移植しています。代表的な移植地はのぞみが丘の宗像神社下の池のとなりの斜面で、だいぶ見ごたえのある状況になってきました。
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