分流部に関連した治水計画について
・元々の分流部の構造は、一の荒手と二の荒手の間に水を溜めて、洪水の勢いを受け止めるものであった。こうした津田永忠の技術を検証し、歴史的構造物を保存・継承する視点から治水計画を検討すべきである。流量が増えるため全く同じ形では無理だが、何ができなくて、どのように変更する必要があるかを提示して欲しい。
・治水計画として、洪水が堤防を越えた場合を想定した対策も考えられる。洪水を溢れさすというのではなく、例えば、100年に1回程度は溢れることもあり、その場合、人命を守り、床上浸水は防ぐ対策である。そこまで考えて、分流部の歴史的構造物を我々の世代で撤去して良いかを考えるべきである。 |
具体の調整課題、有効活用について
・高水敷を有効に使うことは良いが、分流部は川であって公園整備を優先するべきではない。河川本来の姿、河川環境面を考えた場合、ある程度、高水敷に洪水が乗る必要がある。
・防災ステーションは、水防活動以外の時は一般の利用ができるように配慮して、施設の中に、川の環境学習センター機能と地域コミュニティーセンター機能を合せて持たせて欲しい。また、地域住民から急病や災害時に対応したヘリポートの要望があり考慮して欲しい。
・整備方法として、グラウンドなど整備しやすいものを先行させることは止めて欲しい。ただし、防災ステーションは、防災面からの緊急性もあり、先行して取り組んで欲しい。
・現在グラウンドを利用している者としては、治水的に広さが縮小されたり、場所が少々移動することは、やむをえないと考えているが、できる限り現在の利用が継続できるよう考慮して欲しい。 |
地域住民の意向把握手法について
・アンケート調査や意見交換会は、本来、百間川全体を対象とすべきで、分流部周辺の学区以外についても、より多くの意見が伺えるよう広報方法などに十分配慮して欲しい。
・アンケート調査にて、 一の荒手や二の荒手などの歴史的構造物を治水面から撤去することについての質問を加えて欲しい。また、イラスト等の工夫により、できる限り分かりやすいものとして欲しい。
・一の荒手、二の荒手、グランド等の取り扱いについては、是非、利用者や地域の方々への直接インタビューも行って欲しい。 |
今後の進め方、次回協議会について
・今回の討議にて、治水計画の根本について問いただす意見が出ており、これに対応した内容を提示すべきである。その上で、有効活用に関する討議に入る必要がある。
・意見交換会及びアンケート調査等による地域住民の意向把握については、次回協議会以降とすべきである。 |