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冬の道路の安全を守る!~真夜中の道路凍結防止等作業編~

冬の道路の安全を守る!~真夜中の道路凍結防止等作業編~

前回は除雪作業などで使う機械たちの出発式のようすをお伝えしましたが、

(「冬の道路の安全を守る!~除雪機械出発式編~」をご覧ください。)

今回はこれらの機械を使って、どのように冬の道路の安全を守っているかをご紹介します!!

 

岡山国道事務所の津山出張所(津山市皿)が管理している国道53号(岡山市北区御津中山から勝田郡奈義町馬桑の約80km)の中には「積雪寒冷区域(津山市杉宮から勝田郡奈義町馬桑の19.6km)」があり、冬場は重点的に除雪や凍結防止剤の散布などをおこなっています。

 

毎年12月から3月を雪寒対応期間とし、当日16時の天気予報をもとに凍結防止剤の散布が必要かどうか、散布する時刻や回数などの作業内容を決めています。

 

土日祝、年末年始にかかわらず、その判断はかならず毎日おこなっています。

実際に作業をする場合は、みなさんが眠っている真夜中におこなわれているそうです。

 

 

 

さてさて、水は0℃で凍りますよね。

もちろん道路上にある水分も0℃で凍ってしまいます。

道路が凍ると車を運転するのはとても危険…。

そこで「凍結防止剤」という薬のようなものを道路面にまくのだそうです。

 

「凍結防止剤」はおもに「塩化ナトリウム」や「塩化カルシウム」などの成分からできていて、これらは水が氷に変わる温度(凝固点)を約2℃~5℃下げてくれる性質があり、路面上の水分が凍るのを防いだり、路面の氷を溶かすことができるというすぐれもの!!

なかでも「塩化ナトリウム」は、効果が5時間ほど持続するのでいちばんよく使われているのだそう。

この「凍結防止剤」は「凍結防止剤散布車」という機械を走らせながら路面にまきます。

車体の後方にある円盤をぐるぐる回転させて、「凍結防止剤」をばらまく仕組みになっています。

教えてくださったのは、「津山保守工事」を受注されている(株)NIPPOの下請けの田中建設運輸(株)の小野さん。

 

「凍結防止剤散布車」に「凍結防止剤」を投入するところを見学させていただきました!!

クレーンで吊り上げて・・・

上部が広く、下部の出口に向かってすぼまっていく漏斗(ろうと)のような形をした「ホッパ」という装置へ・・・

ザ~ッといっきに入れます!!

1回の散布で使用する凍結防止剤はおよそ3トン!!

「凍結防止剤散布車」は凍結防止剤をまく量やまく幅の調節ができ、運転席にある制御盤で操作することができます。

 

 

 

ホッパの窓から中をのぞいてみると・・・

 

たんたんとまいていくのかと思いきや、散布量の加減はこれまでの経験を頼りに、優先順位をつけてまいているのですね。

ちなみに私が取材させていただいた日(12月18日)は、22:00と深夜3:00の2回、凍結防止剤散布をおこなったそうです。

自然現象が相手なので臨機応変な対応が求められ、いつも同じパターンというわけにはいかないようです。

 

監視モニターや移動無線などの機材があります。

ライブ映像で積雪状況を確認しながら除雪するタイミングを計っています。

大雪で特別警報が出るようなときは、夕方から翌朝まで一晩中待機することもあり、仮眠するための和室、お風呂、キッチンなどもあります。

なんとも涙ぐましいエピソードですね。

 

 

機械が改良される前は、とても危険な作業だったんですね・・・。

 

こういった作業はおもに気温が下がる夜中におこなわれていて、普段あまり目にすることはありませんが、たくさんの業者さんたちの働きによって支えられ、冬の道路の安全が保たれていることがわかりました!!

 

 

つづいて、津山出張所の市岡所長にもお話しを聞いてみました!!

凍結防止剤の散布は期間中ひんぱんに行っているんですね。毎晩大変な作業です。

 

ここ近年で一番降雪のあった平成28年度は、凍結防止剤散布101日、除雪作業34日もおこなったそう!!

 

 

1人の自分勝手な行動(ノーマルタイヤでの走行)でスリップ事故をおこしたりすると大渋滞が発生し、除雪作業の妨げになり、多くのドライバーに迷惑がかかることになるのだそうです。

 

 

また、国道53号は県境を挟んで鳥取県につながっているので、津山出張所では鳥取県側を管理を担当している鳥取河川国道事務所の郡家国道維持出張所とも情報共有・連携して対応しているそうです。

道路の安全を守るために、冬場の大変な時期を皆さんで協力して乗り切っているんですね。

 

 

冬場の道路を利用されるみなさんもスタッドレスタイヤやチェーンなどの準備を忘れずに、安全運転を心がけて下さいね。

 

                                                                                                             著者:岡南維持出張所 N