タゴガエル
 Rana tagoi tagoi
分 布
本州、四国、九州の山地に分布する。日本固有種。
分 類 カエル目 アカガエル科
形 態
体長は成体が30〜58 mm、幼生が22〜28 mm。
 背面は淡褐色あるいは淡赤褐色で、下顎周縁から胸の前方にかけて、黒色の小班点で覆われているのが本種の特徴である。腹面は灰白色あるいは淡黄白色。吻(ふん)は短く、吻端(ふんたん)は尖っている。背側線は明瞭で眼の後方から一続きになり、鼓膜の後方で若干外側に開く。
類似種
ニホンアカガエル、ヤマアカガエルなどが類似する。
 ニホンアカガエルは、平地や丘陵部に生息し、背測線は眼の後ろから真っ直ぐ伸びることで区別できる。
 ヤマアカガエルは、山地に生息していることが多く、背側線は鼓膜の後ろで外側に曲がること、下顎周縁に大きな黒色斑があることから区別することができる。
生息場所
山地の渓流沿いの林内などに生息する。
生活サイクル
繁 殖
産卵期:4〜5月
産卵場所:谷川の岸の穴、日陰の水たまりなどに産卵する。
卵:産卵数は60〜100個。卵の上半分は灰褐色あるいは暗褐色で、卵の直径3.0〜3.5 mm。
発生:卵は1〜2週間で孵化する。6〜7月に変態し、小ガエルとなる。
食 性
幼生は、ほとんど餌を食べない。カエルになると動物食となり、昆虫、クモ、陸貝などを食べる。
幼生は極めて短期間で変態を終えるため、小ガエルは小型である。
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