ツチガエル
 Rana rugosa
分 布
本州、四国、九州に広く分布する。国外では、朝鮮半島、中国に分布している
分 類 本州、四国、九州に広く分布する。国外では、朝鮮半島、中国に分布している。
形 態
体長は成体が40〜60 mm、幼生が50〜70 mm。
 背面は暗褐色あるいは暗黄褐色で、黒褐色の斑紋が散在する。淡褐色の正中線条をもつものもいる。背側線は不明瞭で、体表や四肢背面には、平行に並ぶ棒状の皮膚隆起あるいは粒状突起(いぼ)がある。
 腹面は灰色あるいは灰黄色で、暗灰色の点状あるいは網目状斑紋が一面に見られる。
 四肢の背面には黒褐色の横帯がある。
類似種
ヌマガエルなどが類似する。
 ヌマガエルの腹面は白色あるいは黄白色であるため、容易に区別することができる。
生息場所
平地や丘陵地の、水田、池、用水路、湿地などに生息する。
生活サイクル
繁 殖
産卵期:4〜8月
産卵場所:池沼、水たまり、水田などの浅い止水域で産卵を行う。
卵:産卵数は800〜1,400個。卵は黄褐色で直径1.2〜1.5 mm。数十個からなる小卵塊に分けて産み付ける。
発生:卵は4〜5日で孵化する。6月下旬以降の受精卵から発生した幼生の中には、越冬し、翌年変態してカエルになるものが多い。
食 性
カエルは、昆虫類を中心とした動物食で、アリ類、蚊などを食べる。
成体は強いにおいがあり、ヘビ類からも敬遠されているようである。
地方名の「イボガエル」は、体表にある皮膚隆起、粒状突起から付いた名前であると考えられる。
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