シュレーゲルアオガエル
 Rhacophorus schlegelii
分 布
本州、四国、九州に分布する。
分 類 カエル目 アオガエル科
形 態
体長は成体の雄が30〜40 mm、雌が40〜50 mm。幼生は約49 mm。
 背面は一様に緑色あるいは暗緑色で、黄色の小斑点が散在することが多い。腹面は淡灰色あるいは淡黄色。下顎周縁、体側、大腿部の後面には暗褐色の不規則な小斑点が多数存在する。
 虹彩は金色で、吻部(ふんぶ)は丸みを帯びている。
 前後肢ともに水かきと吸盤が発達している。
類似種
モリアオガエルと類似する。モリアオガエルの場合、虹彩は赤みを帯びていることと、吻部が比較的角張っているため、容易に区別することができる。
生息場所
平地や丘陵地の水田や池、湿地に生息する。冬眠は浅い土中、コケの下などで行われる。
生活サイクル
繁 殖
産卵期:4月中旬〜5月下旬
産卵場所:畦や乾田の土中に穴を掘り、こぶし大の泡状の卵塊を産み付ける。
卵:産卵数は300〜600個。卵は黄白色で直径約2.5 mm。
発生:卵は約7日後卵塊内で孵化する。その後、降雨時に泡と共に近くの水辺に流れ出す。6月下旬より変態し、小ガエルになる。
食 性
カエルは、昆虫類を中心とした動物食である。
学名のRhacophorus schlegeliiは「シュレーゲル氏のカエル」という意味である。シーボルトが日本で採集した標本を研究したシュレーゲル氏に献名されたもの。
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