モリアオガエル
 Rhacophorus arboreus
分 布
本州(茨城を除く)、佐渡島に分布する。日本固有種。
分 類 カエル目 アオガエル科
形 態
体長は成体の雄が60〜80 mm、雌が50〜70 mm。幼生は15〜51 mm。
 背面は緑色あるいは暗緑色で、個体によっては赤褐色、暗褐色あるいは黒褐色の斑紋が不規則に並ぶ。腹面は淡灰色あるいは淡黄灰色。正中線、背側線はない。
 虹彩は赤みがかり、吻部(ふんぶ)左右の稜線は外鼻孔の上で高まる。
 四肢ともに水かきと吸盤が発達している。
類似種
シュレーゲルアオガエルと類似する。
 シュレーゲルアオガエルは、はるかに小型であること、虹彩は金色であること、吻部が丸みを帯びていることから容易に区別することができる。
生息場所
山地の森林に生息する。冬眠は浅い土中、コケの下などで行われる。
生活サイクル
繁 殖
産卵期:5月下旬〜7月上旬
産卵場所:池・沼、水田などの止水域周辺の木や草に泡状の卵塊を産み付ける。
卵:産卵数は300〜500個。卵は黄白色で直径約3 mm。
発生:卵は約6日後卵塊内で孵化する。その後、降雨時に泡と共に下の止水域に流れ落ちる。8月上旬より変態し、小ガエルになる。
食 性
カエルは、昆虫類を中心とした動物食である。
「森にすむアオガエル」なので、モリアオガエルという名前が付いた。
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