シマヘビ
 Elaphe quadrivirgata
分 布
北海道、本州、四国、九州、大隅群島などに広く分布する。日本固有種である。
分 類 トカゲ目 ヘビ科
形 態
体長700〜1,500 mm。
 体色は黄褐色または褐色で、背面に4本の黒褐色の縦縞がある。変異が多く、カラスヘビと呼ばれる全身光沢のある黒色のものや、背面の黒褐色の縦縞がないものも存在する。頭部は長く、吻端(ふんたん)はにぶい。眼は赤く楕円形で大きく、ひとみは縦にさけ、眼の直径が眼と鼻孔との間隔にほぼ等しい。幼蛇は成蛇とは異なり、背面の黒褐色の縦縞が頸部にしかなく、胴部に暗褐色の横縞を持っている。この横縞は成長するにつれ、前後につながり合い縦縞へと変化していく。
類似種
アオダイショウは、シマヘビに比べ大型であることや、頭部の先端が尖り、眼の色が黒いことなどで区別ができる。また、体鱗列(たいりんれつ)がシマヘビは19列に対し、アオダイショウは23〜25列で多い。
生息場所
平地から低山地にかけての石垣や草原、水田、樹林など様々な場所に生息する。
生活サイクル
繁 殖
交尾:多くは4〜6月に交尾する。交尾は地上や樹上で行われるが、交尾前の雄の求愛行動は非常に激しい。
産卵:雌は7〜8月にかけて土中や石垣の隙間、落葉の下などに4〜16個の長楕円形の卵を産卵する。
発生:卵は40〜50日で孵化する。孵化直後の幼蛇の全長は約300 o。1年で600〜800 mm、2年後には900〜1,000 mmに成長する。孵化直後から雌の方が大きく、成長につれてその差は大きくなる。
寿命:飼育上では10〜12年生きた記録があるが、野生での寿命は不明である。
食 性
肉食性で、トカゲ類やカエル類、ネズミ類を好んで捕食する。鳥類やカメの卵、子魚などを捕食する場合もある。
性質は荒く、よく咬みつく。
無毒だが、破傷風菌などを持っていることがあり、注意が必要である。/td>
人に慣れやすく、ネズミなどの害獣駆除をする。
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