アオダイショウ
 Elaphe climacophora
分 布
北海道、本州、四国、九州、薩南群島などに広く分布する。日本の固有種である。
分 類 トカゲ目 ヘビ科
形 態
体長400〜2,000 mm。
 体色は黄褐色ないし褐色を帯びたオリーブ色で、弱い4本の黒っぽい縦条(たてじょう)があることもある。腹面は背面より色が淡く、虹色の光沢があり、側稜(そくりょう)は角ばっている。頭部は長大で吻(ふん)の方に向かい尖っているが、吻端(ふんたん)はやや裁断状になり、眼は黒く大きくて瞳孔が丸い。
類似種
アオダイショウの幼蛇は、褐色地に黒褐色のはしご状の斑紋があり、しばしばニホンマムシと間違われるが、ニホンマムシは頸部が急に細くなっており、斑紋が銭型状であること、尾が極めて短いことなどから容易に区別することができる。
生息場所
平地から山地の河岸や水田の畦や石垣に多く生息する。民家や納屋に居つくこともある。
生活サイクル
繁 殖
交尾・産卵:多くは5〜7月に交尾する。雌は6〜8月にかけて石や藁の下などに3〜17個の卵を産卵する。
卵:直径40〜68 mm、短形19〜31 mm
発生:卵は約50日で孵化し、約400 mmの幼蛇(子ヘビ)が生まれる。1年で約700 mm、2年で約1,000 mm、4〜5年で約1,500 mmに成長する。雌は10年で1,800 oに達する。
寿命:飼育上では17年間生きた記録があるが、野生での寿命は不明である。
食 性
肉食性で、カエル類、ネズミ類、鳥類を好んで捕食する。
南西諸島を除くと、日本では最大のヘビである。大きいものでは2,500 oに達するものもいる。太田川の河原では、1,500 mm級のものに時々出会う。最近では中流域で2002年6月16日、1,460 mmの個体が観察されている。
無毒で性質はおとなしいが、肛門付近から雑巾の腐ったような悪臭を出す。
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