ヒバカリ
 Amphiesma vibakari vibakari
分 布
国内では、本州、四国、九州に分布する。国外では、朝鮮半島に分布する。
分 類 トカゲ目 ヘビ科
形 態
体長300〜600 mm。
 体色は褐色または暗褐色で、頭頂部と背面中央の5鱗列(りんれつ)は暗褐色である。頸部左右には黄色い帯がある。腹面は淡黄緑色で、腹部側面には点線状の黒斑がある。頭部は比較的小型で、吻(ふん)の幅は広い。眼は大きく、瞳孔は黒色で丸い。体鱗(たいりん)は瓦状で外側1〜2鱗列以外に明瞭な隆条(りゅうじょう)がある。
類似種
 ジムグリは、ヒバカリに比べ大型であることや、腹面が赤褐色で個々の鱗板(りんばん)に1〜2個の四角い黒斑があることで容易に区別ができる。地方によってはジムグリをヒバカリとかツバカリと呼ぶ。
生息場所
低山地の河原や森林、田畑の石垣の隙間などに多く生息する。
生活サイクル
繁 殖
交尾・産卵:多くは5〜6月に交尾する。雌は6〜8月にかけて苔や草の中などに2〜10個の長楕円形の卵を産卵する。
発生:卵は約36日で孵化する。孵化直後の幼蛇の全長は約150 o。
食 性
肉食性で、カエル類やミミズ、小魚を好んで捕食する。
性質はおとなしく、人に咬みつくことはほとんどない。
夜行性で、夕方から夜にかけて水田や水辺に現れる。
ヒバカリは、「咬み付かれたらその日ばかり」と言う迷信に基づいて名付けられたが、実際は無毒である。
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