水生昆虫

Aquatic Insects
  水生昆虫は、河川の水温・水質・流速・水深・底質などに種特有の選好性を示し、複雑で多様な環境の違いをたくみに利用して生活しています。食性と植物のとり方にもいろいろあり、シュレッダーと呼ばれる落葉などを噛み砕いて食べるものや川底にたまった有機物をかき集めて食べるコレクター、石面に付着したものをこそげとって食べるグレイザー、小さな小動物を食べるプレデターなどがあります。
  これらの水生昆虫の多くは肉食の魚類の餌として生態系の底辺を支えるものですが、その生態についてはまだ明らかになっていないものも少なくありません。生息種はしばしば環境の指標種ともなっています。
  ここでは河川に生息する多くの水生昆虫のうち、比較的生態が判明している代表的な20種について紹介します。