ヨシノマダラカゲロウ
 Drunella cryptomeria
分 布
日本全土に広く分布する。
分 類 カゲロウ目 マダラカゲロウ科
形 態
幼虫:体長約8 mm。ずんぐりとした体形で、体は硬い。第3腹節の鰓(えら)はそれ以外の鰓の大部分を覆わず、瓦を並べたようである。前腿節の背面には稜線が認められ、前腿節の前縁には多くの刺を持っている。頸節末端には長大な刺状突起がある。
類似種
フタコブマダラカゲロウの幼虫は、前腿節の背面には稜線がないことや、後頭部に1対の瘤状突起があることで区別できるが、トゲマダラカゲロウ属には6種1亜種が含まれ、それぞれの区別は容易ではない。
生息場所
主に上流域の山地渓流に分布し、流れの速い場所の石の窪みや割れ目に多く生息する。
生活サイクル
繁 殖
交尾・産卵:雄が水面上で群飛し、これに雌が侵入した時に交尾が行われる。雌は水面に舞い降り、1つの卵塊を産卵する。
食 性
主に、藻類及びデトリタス食性(生物体の死骸または落枝・落葉などを摂食する性質)であるが、小型の水生昆虫も捕食する。
護岸工事による流路・川底状態の変化や水質悪化による減少傾向が見られるため、河川整備の際にはこれらに対する充分な配慮が必要である。
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